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第23回、「Rebuild−チーム改造計画」
ここまで動き難いチームも珍しかった!
ボストン・セルティックス!
有能な若手を揃え、柱にピアースのいるセルティックス。現状でも期待感はあるものの、強豪まではまだ距離がある。
サラリー上、実に動かしにくいチームでした。
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チームの現在のプレイヤー、スタッツ、身長にポジションなど気になる点に来シーズンのサラリーと契約残 |
デロンテ・ウェスト
11.8得点4.1リバウンド4.6アシスト、3P.385、FG.487、FG.852 193cm PG 108万ドル 3年572万ドル
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セバスチャン・テルフェア
9.5得点&1.8リバウンド&3.6アシスト、24.1分、3P.352、FG.395 183cmPG 179万ドル 3年789万ドル
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ラジョン・ロンド 06ドラフト1巡目21位指名 185cm PG 不明
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アラン・レイ ドラフト外 188cm G 2年、不明
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トニー・アレン
7.2得点2.2リバウンド1.3アシスト、19.2分、FG.471、3P.324(試投数0.7)
103万ドル 3年563万ドル(07-08、チームオプション)
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ウォーリー・ザービアック
19.0得点4.3リバウンド3.0アシスト、3P.393、FG.476、FT.898 201cm SG 1100万ドル 3年3600万ドル |
ポール・ピアース
26.8得点6.7リバウンド4.7アシスト、3P.354、FG.471、FT.772 198cm SF
1510万ドル 2年3146万ドル 契約延長が噂されている
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ジェラルド・グリーン
5.2得点1.3リバウンド0.6アシスト、FG.478、3P.300 203cm F
134万ドル 4年813万ドル(08-09、チームオプション)
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レオン・ポウ 06ドラフト2巡目19位 203cm F 43万ドル 2年 不明 |
レイアン・ゴメス
7.6得点4.9リバウンド1.0アシスト、FG.487、22.6分、3P.333(試投数0.2) 201cm F 66万ドル 2年143万ドル |
アル・ジェファーソン
7.9得点5.1リバウンド0.5アシスト、18.0分、FG.499 208cm PF 161万ドル 3年755万ドル
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セオ・ラトリフ
4.9得点5.1リバウンド0.5アシスト、23.7分、FG.571、1.6ブロック、210cm PF
33歳。03-04で32、04-05で63、05-06で55ゲーム出場 1166万ドル 2年2333万ドル |
ブライアン・スカラブリン
2.9得点1.6リバウンド0.7アシスト、13.2分。
04-05にはネッツで21.6分6.3得点4.5リバウンドを記録 206cm PF 279万ドル 4年1240万ドル |
ケンドリック・パーキンス
5.2得点5.9リバウンド1.0アシスト、19.6分、FG.515、1.5ブロック 208cm PF 168万ドル 2年376万ドル
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ドウェイン・ジョーンズ 1.0得点2.2リバウンド0.1アシスト、6.2分、211cm PF 66万ドル 1年 |
ブライアン・グラント
2.9得点2.7リバウンド0.3アシスト、FG.415、FT.875、11.8分 205cm PF 180万ドル 1年
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ケヴィン・ピッツノグル(Pittsnogle) ドラフト外 208cm C 2年、不明 |
各ポジションに一定以上の力のあるプレイヤーのいるセルティックス。
これをどうするかとなると、それぞれに対してヴァージョンアップを図るか、変化を与えるか。
私は変化と経験を与えたいと考え、以下の案を提案。
ミネソタ・ティンバーウルブズとトレード
ポール・ピアース+セオ・ラトリフ+レイアン・ゴメス+ブライアン・グラント ⇔ ケヴィン・ガーネット+リッキー・ディビス
セルティックスのスタッツ上の± -1.0得点&-2.2リバウンド+2.4アシスト
サラリー、単位は万ドル ピアース1510+ラトリフ1166+ゴメス66+B・グラント180=2922 ガーネット2100+R・ディビス636=2736 2736×1.25+10=3430 |
ウルブズのケヴィン・マクヘイル氏がR・ディビスのディフェンスに失望しており、ガーネットにもトレードの可能性がある。セルティックス側のメリットは大きい。ウルブズ側のメリットとしては2000万ドルの契約残が減ること、ガーネットで行き詰ったチームをピアースという軸に置き換えることができる。
あとは将来の2巡目指名権ほどでセルティックス側の放出を抑えることができれば上出来か。
更に、このトレードで得たR・ディビスをポートランド・トレイルブレイザーズへ放出。代わりにジャマール・マグロアを獲得する。
サラリー R・ディビス636 マグロア830 636×1.25+10=805 つまり、サラリーが釣り合わないため、サラリー調整が必要。そのためもあり、セルティックスはブライアン・スカラブリン279+ジェラルド・グリーン134を更に放出し、ブレイザーズにはマーテル・ウェブスター278を要求する。これで1049と1108となり、トレードが可能となる。 |
ブレイザーズとしてはこのオフの動きで過剰なまでに揃ってしまったインサイド陣を整理し、得点力のあるGを獲得することができる。セルティックスはCがどうしても必要で、ここを埋める必要がある。
このトレードでネックになるのは、ここ数年、ダーティなイメージの一新を図り動き回っていたブレイザーズがその危険性のあるR・ディビスを獲得するかというところだが、ここのところおとなしいし、ディビスのプレーは観客を呼ぶことができる。この2つから不可能ではないと見ている。
また、このトレードに際し、ブレイザーズ側はダリウス・マイルズの放出を希望してくるかもしれない。マイルズを獲得する為にはサラリーの釣り合いを持たせる為に、ザービアックの放出が必要となる。マイルズとザービアックとでは安定感に大きな隔たりがあり、契約もマイルズのほうが1年長い。そのため、マイルズ獲得に動くメリットはない。
PGにD・ウェスト、テルフェア。SGにウェブスター。Fにザービアック、ジェファーソン、KG。Cにマグロア。この布陣が軸となる。
あとはトニー・アレン、ケンドリック・パーキンスを使ってベテランを補強したいところ。
できるなら、ニュージャージー・ネッツのクリフォード・ロビンソンを獲得に動きたいところだが、プレイオフ出場停止にまでしたベテランと再契約を結んだチームが、ロビンソンを放出するとは思えないため、断念。
そこで、話をロサンゼルス・レイカーズへ持っていく。
こちらは先に言ったT・アレンもしくはパーキンスを出し、代わりにベテランではないがブライアン・クックを要求する。 |
マッキー獲得も考えたが、明らかに「今」のみを視野に入れすぎているためパス。クック獲得については、インサイドにインサイドプレイヤーらしいプレイヤーが揃っているチームのオフェンスに幅ができる。ここでは、Gが過剰といえるほどいるレイカーズの状況を考え、パーキンスを選択したものとする。レイカーズはインサイドのプレイヤーでありながら、外があるというのが売りのクックを抱えながら、同様の働きを期待できるヴラディミール・ラドマノヴィッチを獲得した。ここで役割のかぶるクックをリバウンドが期待できるパーキンスとトレードするのはメリットがあるはず。サラリーはクックが151万ドル、パーキンスが168万ドルと十分、トレードは可能。
この時点で、セルティックスは来シーズンのサラリー総額が約5670万ドル+ルーキーたちのサラリー(+200万ドルほどか)となる。チームのサラリー支払い可能範囲をラグジュアリータックス課税ライン(6542万ドル)までと仮定すると、使用可能なミドル例外条項(来シーズンで521万ドル)に100万ドル例外条項(来シーズンで174万ドル)を使うことも可能。ただ、シーズン中の怪我などで急遽補強が必要となったりしたケースを考慮すると両方をフルで使うことは考えにくい。
これを使って、ベテラン獲得へ向かう。T・アレンがトレード要員として残っているが、彼のサラリー103万ドルではベテラン獲得は難しい。
第一希望はここでも毎度のように名前を挙げているボンジ・ウェルズだが、不可能と思われるためパス。
続いてはマイアミ・ヒートからFAとなっているシャンドン・アンダーソン。チームと再契約するのではないかと私は思っているのだが、獲得できればSG、SFのバックアップとしていい働きが期待できる。
PGでFAのアンソニー・カーター、もしくは同じくFAのハワード・アイズリーを獲得。経験豊富なベテランは若いGに大きな効果をもたらしてくれるはず。アウトサイドショットを期待したいこともあり、アイズリーか。
インサイドではケルヴィン・ケイドが理想だが、無理ならスコット・ポラード、それも無理ならチームからFAとなっているマイケル・オロワキャンディと再契約を果たす。
あとは、ウォルター・マッカーティ、ヴォション・レナード、ジム・ジャクソンあたりを獲得できれば獲得する、といったところか。
最終的な主なロスター
PG デロンテ・ウェスト (控えセバスチャン・テルフェア、ハワード・アイズリー、トニー・アレン)
SG マーテル・ウェブスター (ヴォション・レナード)
SF ウォーリー・ザービアック (シャンドン・アンダーソン)
PF ケヴィン・ガーネット (アル・ジェファーソン、ブライアン・クック)
C ジャマール・マグロワ (マイケル・オロワキャンディ) |
皮肉にも、ウルブズでコンビを組んだKGとザービアックが再び場所を変えてコンビを組むことになる。
かつて、この二人でカンファレンスファイナルまで進出した頃に比べれば随分と地味な陣容。正直、正PGはなんとかしたかったが、幸か不幸か彼のサラリーが安いのがネックとなり、トレードができなかった。上を見ればキリがないが、クリーブランド・キャバリアーズからエリック・スノウなんかをつれてきたかったのだが。アイズリーの指導の下、頑張ってもらうしかない。
優勝はかなりしんどいといわざるを得ない。
だが、私は可能性として、SGザービアック、SFがKG、PFジェファーソンというラインナップが成立するほどに、ジェファーソンが成長を見せればありえると考えている。
KGはSFだろうがディフェンスできるし、ミドルからのショットも上手い。ジェファーソンがしっかりディフェンスをこなすことができれば、かなり強力なフロントコートを形成することができ、それはチームの大きな力となるだろう。そうなれば、ひょっとして。
ここのチームの大きく期待できる点は、これまでのチームと違い、HCがドック・リバースとその采配に信頼が持てる点だ。優勝まで引っ張っていける力があるかというとまだ、そこまでは未知数だが、少なくともベテランたちをまとめることができる実績は最低限、持ち合わせている。チームディフェンスの向上、KGにダレル・アームストロングのようなガムシャラ感を、それぞれリバースHCに期待した。
といっても、やはり、誰かが化けないと優勝候補となるのはつらい。私は先に述べたジェファーソンがまず一押し。ついではウェブスター。どちらかが化けることができれば、優勝の可能性は0ではなくなると私は予想している。
上記案とは全く別の単発でのトレード案。
インディアナ・ペイサーズとのトレード
ウォーリー・ザービアック+セオ・ラトリフ ⇔ ジャーメイン・オニール+サルナス・ヤシケヴィシャス
+3.5得点&+1.9リバウンド&+2.1アシスト |
ペイサーズはチームPG%がリーグで下から7番目に低く、キャリアを通して高いFG%を誇るザービアック獲得はありえるのでは。ちなみにインサイドのJ・オニールでFG%が47.2%で、バックコートのザービアックは47.6%をセルティックスで記録している。
また、このトレードでペイサーズは契約残が3000万ドル以上も減らすことができる。アル・ハリントン獲得の噂もあるペイサーズ。トレードエクセプションを使ってのトレードと言われており、契約残の増加が予想されるため、その対策にもなる。
同じく単発でのトレード案
クリーブランド・キャバリアーズとの間でのサイン&トレード(この案はキャブスとグッデンが再契約したのでボツ。でもせっかく考えたので(笑)、載せます)
エリック・スノウ609万ドル 3年2010万ドル +ドリュ・グッデン(サイン&トレード)536万ドル、800平均での5年契約?
ラトリフ1166万ドル+セバスチャン・テルフェア179万ドル 1345万ドル |
グッデンとの再契約が難しい、と言われた当時の案。
キャブスはアンダーソン・ヴァレジャオのバックアップとしてベテランのラトリフを獲得。更に走るバスケットをしたいといわれるチームにスピードのあるテルフェアはうってつけ。
一方のセルティックスはスターターを任せられるPFと、抜群の安定感を誇るPGを獲得することができる。契約残は跳ね上がるが。
現実に、って上の案ももちろん、実行して欲しいとの前提に考えた案ですが、実際そうそう大きな話とはまとまらないもの。
そこで、地味に動くならとの前提だと以下の案が候補。
ニューヨーク・ニックスとトレード
ウォーリー・ザービアック+デロンテ・ウェスト
ジャマール・クロフォード+チャニング・フライ(もしくはフライの代わりにネイト・ロビンソン+デヴィット・リー) |
セルティックスは現時点においてのスタッツでは不利なトレードとなるが、フライの可能性は今更語るまでもない。加えて、時にしぶいゲームメイクを見せるクロフォード獲得はチームにプラスになるはず。
ニックス側としては「あと1年」にアイザイアが暴走してくれれば、ありえない話でもないか。即戦力、ということではセルティックス放出側に部がある、と見えなくもない。更に最近、サラリー総額の抑制をオーナーから言われているらしいアイザイア。ザービアックは契約残が3600万ドル。一方のクロフォードは4300万ドルを上回る。戦力云々ももちろんだが、アイザイアはこの話をまとめると一様、オーナーに対しても顔が立つ。むしろ、こちらのほうがアイザイアを誘うのに効果的な材料となるかもしれない。
この話がまとまったら、ぜひともサイズのあるCを一人連れて来たいところ。
ジェファーソンもフライもCがプレーできるサイズではあるが、実際に40分間できるとは思えない。ここでCとして無理にプレーさせるより、本来のPFでプレーさせるほうが間違いなく成長を促すことになるだろう。チームからのFA、オロワキャンディあたりが妥当か。
先のKGの案でも言ったが、フライは横への動きがすばやく、ディフェンスではSFをマークすることになっても対応できるだろう。また、ゾーンという手もある。そこでSFフライ、PFジェファーソンという布陣を最終的に目指すのも手か。ただ、そうなるとオフェンスでの行き詰まりが目に見えるようだが、そこはフライの成長と、ピアースに頼るほかないが。その場合、クロフォードがPGでプレーしていればミスマッチができる。可能であれば、シューターを手に入れたいところだ。FAのジム・ジャクソンあたりが狙い目となる。
この案は上のKG案に比べ、時間を必要とし、また、時間をかけるだけの価値のあるプレイヤー(フライ)を獲得している。
ニックスとのトレードが成立すれば、フライとジェファーソンのプレータイムの調整と、両者の怪我以外、チームの未来をさまたげるものはないだろう。
クロフォードはあのニックスであのプレイヤーと共にプレーした経験が、いい意味でプラスに働いているように見える。思慮深いプレーをするようになった。あとはリバースHCのもと、しっかり教育を受ければここからのキャリアは決して悪いものにはならないだろう。
クロフォード、ピアース、フライ、ジェファーソンがそろうチームだ。先は明るい。ただ、フライ、ジェファーソンとの再契約交渉が頭の痛いところだが、そこは頭を痛めていただこう。それだけの価値のあるプレイヤーなのは間違いないから。
この案での最終ロスター(希望ではベテランPGをあと一人は入れたいところ)
ジャマール・クロフォード
セバスチャン・テルフェア
トニー・アレン
ポール・ピアース
ジェラルド・グリーン
レイアン・ゴメス
ジム・ジャクソン
チャニング・フライ
アル・ジェファーソン
セオ・ラトリフ
ブライアン・スカラブリン
ケンドリック・パーキンス
ブライアン・グラント
マイケル・オロワキャンディ
ケヴィン・ピッツノグル
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今回はこれまでのように「駄目なポジションが多すぎてどこから手をつけたらいいのかわからない」といった問題ではなく、「サラリー上、実に動きづらい。動けない」というのがネックになり、実に難しかったです。しつこいようですが、PGを何とかしたかったのですが・・・。
よかったら、ご感想などお聞かせ願えると次の励みになります。
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asua
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