第82回

この10年で最悪のFA(form realgm)

 realgmが「この10年で最悪のフリーエージェント選手」との企画を掲載。ランキング以外は管理人の英語能力不足から、転載することは出来なかったので、英語が分かる方はよければこちらへどうぞ。



 10位 アンファニー”ペニー”ハーダウェイ フェニックス・サンズと1999年に7年8400万ドルで契約

 ペニーは2度のオールNBAチームに選ばれた実績のあるスタープレイヤーだったが、契約した当時から、怪我からの復活を果たせずその後も怪我に悩まされ続け、1999年に結ばれた7年8400万ドル(当時はフェニックス・サンズと契約)の契約には報いているとはいえない。契約残は1シーズン1575万ドル。


 9位 ブライアン・グラント マイアミ・ヒートと2000年に7年8400万ドルで契約

 グラントはいいプレイヤーであり続けているが、契約金額が求める働きをしているかというとそうは言いがたく、来シーズン1445万ドルのサラリーのグラントの昨シーズンの成績は3.8得点&3.7リバウンド。契約残は2シーズン約3000万ドル。



 8位 オースティン・クロージャー&ジャレン・ローズ
       インディアナ・ペイサーズと2000年にそれぞれ7年5100万ドル、7年9100万ドルで契約

 クロージャーは契約前の2000年ファイナルでまさに群を抜く活躍を見せ、ファイナルを一方的なものとさせない働きを見せ、この契約を勝ち得た。しかし、契約後はほとんどベンチで過ごしている。契約残は2シーズン1847万ドル。
 ローズは昨シーズン、18.5得点を記録。決して悪い数字ではないが、評価は低い。前にも「オールスターに選ばれていない、過小評価されたプレイヤー」として紹介されている。契約残は2シーズン3259万ドル。



 7位 ティム・トーマス 1999年にミルウォーキー・バックスと6年6700万ドルで契約

 身体能力に加え、SFとしては大きい208cmを身長を誇り、3Pもあり、カットインもできる。誰しもが期待したティム・トーマスだが、昨シーズンも12.0得点といまいち伸び切れていない。問題は個としての能力より、コート上でのプレーに対する理解力とも言われている。1シーズン1397万ドル。



 6位 タリック・アブドゥル・ワヒド デンバー・ナゲッツと2000年に6年4300万ドルで契約

 リバウンドにディフェンスといった、ブルーカラーなSGとして期待されてのナゲッツ入りだったが、怪我にも泣かされ、ダラス・マーベリックスにトレードされてからはほとんどプレーしていない。契約残は2シーズン約1500万ドル。



 5位 マイケル・スチュワート トロント・ラプターズと1998年に6年2400万ドルで契約

 ルーキーの年に21分のプレータイムで2.4ブロックを記録したスチュワートだが、昨シーズンはアトランタ・ホークスで12.1分のプレータイムで2.1得点&3.3リバウンドに0.4ブロックを記録したのみ。契約は既に切れており、このオフFAとなっている。



 4位 アドナル・フォエル ゴールデンスティト・ウォーリアーズと2004年に6年4200万ドルで契約

 ウォーリアーズのチームフロントを務めるクリス・マリン氏が大きく期待するショット・ブロッカー。だが、過大評価との意見が多く、この契約には周囲も驚いたとか。昨シーズンの成績はプレータイム21.8分で4.5得点&5.5リバウンドに2.0ブロック。契約残は最終シーズンのチームオプション(1050万ドル)をのぞけば、4シーズン3400万ドル。



 3位 ジュワン・ハワード ワシントン・ブレッツ(現ワシントン・ウィザーズ)と7年1億500万ドルで契約

 安定したスコアラーではあるが、リバウンドとしては平均的なハワード。決して悪いプレイヤーではないが、偉大なプレイヤーでもない。一説には結んだ契約による、プレッシャーにつぶされたとの話もある。ワシントン・ウィザーズのフロントに就任したマイケル・ジョーダン氏はハワードに対して「契約を気にするな」とアドバイスしたとしても知られている。この契約は既に切れ、現在は適正価格(年500万ドル超)でヒューストン・ロケッツでプレーしている。



 2位 ヴィン・ベイカー シアトル・スーパーソニックスと1997年に6年8670万ドルで契約。

 ショーン・ケンプがクリーブランド・キャバリアーズへ移り、その後釜として期待されてのソニックス入りだったが、そのシーズンを19.2得点&8.0リバウンドと合格ラインぎりぎりで乗り切ると、それ以降は下降線をたどり、次のシーズンではFT%・45.0とスランプに陥る。その後も安定したプレーは出来ず、原因が心臓の病とされ、昨オフに原因が取り除かれたとして、復活が期待された今シーズンだったが、期待とは大きくかけ離れたシーズンとなった。昨シーズン、24ゲームをプレーしたニューヨーク・ニックスで1.4得点&1.5リバウンドを記録。この契約は既に切れ、現在の契約残は1シーズン388万ドル。



 1位 アラン・ヒューストン ニューヨーク・ニックスと2001年に6年1億ドルで契約

 ヒューストンが健康であれば、リーグ屈指のシューターであることに疑問を呈す人は少ない。しかし、2003-2004、2004-2005の両シーズンでトータル94ゲームを欠場し、昨シーズンにいたっては11.9得点どまりに終わっている。
 このオフから施行された新労使協約(新CBA)でのラグジュアリー・タックス減免ルールは通称「アラン・ヒューストン・ルール」といわれている。realgmでは「このルールを使う必要があるのはまずニューヨーク・ニックスだ」とまで書いている。
 ただ、この契約はチーム側からオファーされ、ヒューストンに、ヒューストンのエージェントも驚いたとされている。チームオーナーと、ヒューストンは個人的に親友の間柄だとか。
 明らかに契約金額が割高な感は拭えないが、1位かといわれると、私個人としては微妙。あえて「realgm」の記事のままの順位とさせてもらった。



asua



↑バックナンバーはこちらから。



inserted by FC2 system