ひと言解説                      


新CBA(労使協定)における特赦条項とは。

 新CBAでは

「ラグジュアリータックス(注:下に)を支払っているチームはプレイヤーを1名だけ放出し、そのプレイヤー分のラグジュアリータックスを減免する」

と言うルールが組み込まれた。使用期限は2005年8月15日。この期間までに使わない場合、そのチームは同ルールを使うことは出来ない。来シーズン後のオフに持ち越し、などといった使い方は出来ない。
 ちなみに、このルールでは、プレイヤーを放出してもそのサラリーは支払わなくてはならず、当然サラリーキャップにその額は計上される。あくまでラグジュアリー・タックスの分のみ、負担が軽減される、と言うルール。
 対象はバイアウト(契約の買取)で支払い義務の残っているものや、引退でサラリーが計上されているものなども含まれる。
 このルールによって、放出されたプレイヤーは、その元の所属チームとの新たな契約は放出された際の契約、例をあげればルールの通称ともなっていたアラン・ヒューストンがニューヨーク・ニックスから放出された場合、現在ニックスと結んでいる契約が切れる2007年オフまではニックスと契約することは出来ない。

関連解説
ラグジュアリー・タックス
 サラリーキャップをリーグが規定する以上に超えているチームに対して「贅沢税(ラグジュアリー・タックス)」としてリーグ規定から超えた分と同額をリーグに支払い、リーグはそれを収入の少ないチームに再分配する、と言うもの。
 この「収入の少ないチーム」と言うのはリーグの決める枠内にサラリーを収めることができたチームを指している。
 このルールの目的は、金銭的に裕福なチームと、地域事情などから金銭面で苦しいチームとの差を無くし、チーム力の均衡を図り、リーグを盛り上げようと言うもの。


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