第43回、改造計画 2009年オフ編 今オフ第四弾はニューヨーク・ニックス! 「来シーズンの優勝を狙えるチームにする」 この目標に向けて、無理やりチームロスターの改造を行うこの企画 いつもながら、管理人の独断と偏見により、凝り固まった案となっていますので、どうか笑ってやってください。 管理人 asua |
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PG クリス・デュホン トニー・ダグラス
SG ラリー・ヒューズ ジョー・クロフォード
SF ウィルソン・チャンドラー ダニロ・ガリナーリ ジャレッド・ジェフリーズ
PF アル・ハリントン ジョーダン・ヒル クリス・ハンター
C エディ・カリー ダルコ・ミリチッチ
昨シーズン、32勝に終わったチームだが、意外と言えば失礼だが、それなりに戦力は整いつつある。
PFのハリントンは昨シーズン、キャリア初となるアベレージ20得点以上(20.1)を記録し、PGのクリス・デュホンもキャリア初の二桁得点(11.1得点)にキャリアハイの7.2アシストを記録。
他のポジションでも、SGではヒューズがおり、怪我で昨シーズンは結果を残せなかったが来シーズン期待のガリナーリに加え、ウィルソン・チャンドラーがSFに。Cではヨーロッパに帰るとも言われているミリチッチだが、心がNBAに残っていれば契約最終年、奮起してくれる可能性はある。
確かに「それなり」とは言えると思う。
今のチームの目線は来シーズン後のオフに向いている以上、この現在のロスターは立派だといえる。本来、今シーズンの目的は勝利ではなく、若手の育成と2010-11シーズンに契約の残るエディ・カリー、ジャレット・ジェフリーズの放出となるはず。
しかし、改造計画では「来シーズン、優勝を狙えるチームにする」という実に大きな目的がある。
このままでは家の側の川でシーラカンスを探すより難しい。
先にも言ったとおり、「来オフに契約が残る選手」がカリーとジェフリーズだ。裏を返せば、他の多くの選手が契約最終年ということを意味しており、契約残を減らしたいチームにとってはトレード交渉の余地が大いにあることも意味する。
前チームトップと似た手法になり、邪道であることは重々承知しているが、ドニー・ウォルシュ チームプレジデントもいい話があれば乗る、とはしており、その「いい話」を模索する流れでいきたいと思う。
以上の点を踏まえ、ニックス補強についてのポイントは
・契約残が増えることを問題としない
・来シーズンのサラリー総額が増え、ラグジュアリータックスなど支払いが増えても問題としない
という2点を武器に話を進めたいと思う。
その1
フィラデルフィア・76ersとのトレードで、エルトン・ブランドとウィリー・グリーンの獲得
76ersは昨オフにFAで獲得したブランドを既に放出したがっているのは、広く噂されている。チームはブランドよりも走れる選手を希望している。
そこで、こちらはアル・ハリントンをオファーする。
ハリントンはゴールデンスティト・ウォーリアーズ、今のニックスにと、走るチームで実績を残しており、76ersとしてはまさにうってつけな人材のはず。
ここで放出しておきたいジェフリーズを加えて放出する。
76ersとしては、契約残の大きいブランド(4年6600万ドル)を放出するわけで、ジェフリーズの2年1300万ドルが加わっても大きな削減となり、大きな問題にはならないはず。加えて、来シーズンのサラリー総額も200万ドル抑えることができている。
ブランドはニックスにインサイドからの安定した得点と、ディフェンス力をもたらしてくれるはず。
グリーンは多くは望めないが、2年800万ドル弱で1試合10得点近い得点力を持つ選手で、場合によってはスターターを任せることもでき、お買い得だ。SGのバックアップとして期待したい。
その2
デトロイト・ピストンズとのトレードでリチャード・ハミルトンを獲得
ピストンズはオフのFA市場において、ハミルトンとポジションのかぶるベン・ゴードンを大枚はたいて獲得したばかり。
そのゴードンを、契約延長したばかりのハミルトンとどう起用するかは頭の痛いところではないだろうか。
トレードの噂もあることから、一見枚数は揃っているようで、その実頼りがいのないインサイドの補強も兼ねたオファーを出す。
エディ・カリーとのトレードだ。
カリーは昨シーズン、散々な結果に終わっているが、オフには減量にも挑み、現在はいい状態だとも報じられている。
ピストンズもオフに獲得したチャーリー・ヴィラヌエヴァがアウトサイドよりなPFであることは百も承知のはず。そうなると逆にインサイドを支える選手が必要となるが、今いるクワミ・ブラウン、クリス・ウィルコックス、ベン・ウォレスはいずれもスターターを任してそれなりの結果は出してくれるだろうが、チームのインサイドを一手に任せていい選手かと言うと不安が残る。もちろん、カリーであれば不安がないかと言えばそうでもないが、少なくともまだそうなる可能性は若干でもあり、契約もあと2年とダメだった場合にも動きようがある。更にピストンズはオフに大型契約を結んだばかりで、時間的猶予はまだあることも大きい。
更には、クワミ・ブラウンも獲得する。
枚数だけ多くなっているピストンズのインサイド陣は、昨シーズン中にクワミにスターターを任せるという話もあったが、オフに立て続けにCを獲得しているところを見ると、チームはクワミに満足しているとは考えにくい。そうなると1年400万ドルの契約を引き受けて、来シーズンのサラリー総額を減らすメリットを提示すべきだ。
見返りとしては、今回のドラフトで1巡目8位指名したジョーダン・ヒルをオファー。これでピストンズは期待の若手Fを獲得し、サラリーも約300万ドルほど節約できることになる。
ハリントンの安定性と、カリーの不安定を比べると、どうしても1巡目指名権ぐらい、ピストンズとしてはつけて欲しいところだろうが、上のサラリー総額抑制にヒルを提示することで、逆にニックスとしてはある程度のプロテクトのかかった1巡目指名権ぐらいつけてほしいところだろう。そこは交渉次第と言うことで、おいておきたい。
途中経過
PG クリス・デュホン トニー・ダグラス
SG リチャード・ハミルトン ウィリー・グリーン ラリー・ヒューズ ジョー・クロフォード
SF ウィルソン・チャンドラー ダニロ・ガリナーリ
PF エルトン・ブランド クリス・ハンター
C ダルコ・ミリチッチ クワミ・ブラウン
その3
さらにピストンズとのトレードで、テショーン・プリンスを獲得
長らく噂がありながら放出しなかったプリンスのトレードを踏み切らせるには、ウィルソン・チャンドラーの放出が不可欠。
チャンドラーにヒューズを放出することで、ニックスは大きな将来性を失うが、来シーズンの特にディフェンスでの大きな戦力増を実現する。
ピストンズには加えて、今ドラフトで15位指名したオースティン・デイとサラリーの釣り合いが取れるよう、複数選手を放出してもらう必要性があるが、再建へ舵を切ったピストンズがハミルトンよりチャンドラーを、加えて契約残の削減(ヒューズとプリンスとで見比べると800万ドルほどの削減)を選ぶ可能性は十分になると考えている。
PG クリス・デュホン トニー・ダグラス
SG リチャード・ハミルトン ウィリー・グリーン ジョー・クロフォード
SF テショーン・プリンス ダニロ・ガリナーリ オースティン・デイ
PF エルトン・ブランド クリス・ハンター
C ダルコ・ミリチッチ クワミ・ブラウン
ここまで契約残に来シーズンのサラリー総額を増やすことで補強を行ってきたが、どうしてもまだPGとインサイドに不安が残る。
そこで、契約間近とされるネイト・ロビンソン、デイヴィッド・リー(1年間の再契約で合意と報道)をそれぞれ加えることで、以下のようにする。
PG クリス・デュホン ネイト・ロビンソン トニー・ダグラス
SG リチャード・ハミルトン ウィリー・グリーン ジョー・クロフォード
SF テショーン・プリンス ダニロ・ガリナーリ オースティン・デイ
PF エルトン・ブランド デイヴィッド・リー クリス・ハンター
C ダルコ・ミリチッチ クワミ・ブラウン
正直、ミリチッチにはそれほど大きな期待をしていない。
これまでNBAでチャンスを得ながら結果を残せず、「ヨーロッパに帰る」という選択肢がある状態で、契約最終年だからと奮起してくれるとは考えにくい。スターターは任せてもいいかもしれないが、要所ではある程度だがソツなくこなせつつあるクワミに任せたい。また、ブランドが健康であれば、それで十分ニックスはインサイドを武器とできるはずだ。早くもリーの不満が聞こえてきそうだが、スターターを望むならCとして起用する。ファーストブレイクで追いかけるのはリー。ハーフコートバスケットに切り替わってからのインサイドで得点を挙げるのはブランドと役割分担をすれば、十分レギュラーシーズンは戦えるはず。
問題は弱点があり、それを補うほどの何かがないと即敗退を意味するプレイオフでの対応だが、レギュラーシーズン中に毎年何人か放出されるインサイドのベテランをシーズンを見ながら獲得することで、プレイオフは乗り切りたい。希望としては、ワシントン・ウィザーズのブレンダン・ヘイウッド、サンアントニオ・スパーズのセオ・ラトリフが放出されるような幸運に恵まれれば、獲得したい。もしくは、スティーヴ・ノヴァック(ロサンゼルス・クリッパーズ)、FAのクリス・ミーム、もしくは「プレイオフだけでも」と復帰を考慮してくれないかとディケンベ・ムトンボに期待か。
最終的に
PG クリス・デュホン ネイト・ロビンソン トニー・ダグラス
SG リチャード・ハミルトン ウィリー・グリーン ジョー・クロフォード
SF テショーン・プリンス ダニロ・ガリナーリ オースティン・デイ
PF エルトン・ブランド デイヴィッド・リー クリス・ハンター
C ブレンダン・ヘイウッド(ないと思うが、一応第一希望で) ダルコ・ミリチッチ クワミ・ブラウン
このチームの問題点としては、やはりHCのマイク・ダントーニ氏との相性だろうか。
ハミルトン、プリンスはピストンズで長い間、ハーフコートバスケットで実績を作っている選手で、ブランドも昨シーズンの走る76ersのプランに合わなかったとされている。
その一方で、デュホン、ネイト、グリーン、ガリナーリ、リーと走れる面子も確かにいる。
そこらへんを実際どう組み立てるか、やってみて欲しいところだ。
また、再契約組のネイト、リーについては私はそれほど大きく期待していない。再契約後、トレードが可能となり、いい話があればそれこそ乗っておきたい。が、それもまだ大分先の話になるので、この場では保留と言うことにさせていただく。
スターター対決では、ボストン・セルティックスには及ばない。しかし、ベンチも入れた総力戦となれば、チームとして完成していれば可能性はある。
対クリーブランド・キャバリアーズでは、プリンスの存在が大きいし、インサイドにもブランドが控える。シャックをどうするかが気になるが、逆にキャブスにもハミルトンを止められる選手はいない。
最大の問題である、昨年の覇者ロサンゼルス・レイカーズに対してだが、厳しいと言わざるを得ないだろう。
ハミルトン、プリンスがコービー、アーティストと潰し合いを演じ、上手く言って5分だったとしても、レイカーズには全29チームが1人でもと望む「本格派C」が2枚おり、加えて守りがたいラマー・オドムも控える。
もうここはブランドが40得点以上をたたき出す、大暴れっぷりを披露するしかないだろう。そこからの展開がシーズンを通して生まれていれば、初勝利に続く流れも生まれなくはない。
仮想のチームに、仮想の大活躍を期待してそれでなおかつ「可能性が生じる」といったレベルだが、それだけレイカーズは強い。
もし、ここまでのチームが編成できたとしたら、優勝の為にトレードデッドライン前にリーを軸としたトレードでもう1つ博打を打つ必要性があるはと思う。
asua