第35回、改造計画

2008年オフ、改造計画の第四弾。シャーロット・ボブキャッツ」

 「来シーズンの優勝を狙えるチームにする」
 この目標に向けて、無理やりチームロスターの改造を行うこの企画
 管理人の独断と偏見により、凝り固まった案となっていますので、どうか笑ってやってください。

 管理人 asua



長らくお待たせしました。
シャーロット・ボブキャッツ編です。

現在のロスター
 No. Player Pos Ht Wt DOB Exp College
 21 Ajinca, Alexis FC 7-0 220 5/6/88  R None
 1 Anderson, Derek GF 6-5 220 7/18/74  11 Kentucky
 14 Augustin, D.J. PG 6-0 180 11/10/87  R Texas
 10 Brown, Shannon GF 6-4 205 11/29/85  2 Michigan State
 13 Carroll, Matt GF 6-6 212 8/28/80  5 Notre Dame
 33 Davidson, Jermareo F 6-10 230 11/15/84  1 Alabama
 4 Dudley, Jared F 6-7 225 7/10/85  1 Boston College
 20 Felton, Raymond G 6-1 198 6/26/84  3 North Carolina
 15 Hollins, Ryan FC 7-0 230 10/10/84  2 UCLA
 42 May, Sean PF 6-9 266 4/4/84  3 North Carolina
 6 Mohammed, Nazr C 6-10 250 9/5/77  10 Kentucky
 35 Morrison, Adam GF 6-8 205 7/19/84  2 Gonzaga
 50 Okafor, Emeka FC 6-10 252 9/28/82  4 Connecticut
 23 Richardson, Jason GF 6-6 225 1/20/81  7 Michigan State
 3 Wallace, Gerald F 6-7 215 7/23/82  7 Alabama


 このオフにラリー・ブラウン氏と契約と言う、大きな”補強”に成功したシャーロット・ボブキャッツ。
 PGには得点力のあるレイモンド・フェルトンと全体9位指名のD.J.オーグスティン、SGにはジェイソン・リチャードソンにシューターのマット・キャロル、SFにはジェラルド・ウォレスとアダム・モリソン、PFにはエメカ・オカフォーにシェーン・メイ、Cにはナジ・モハメッドを擁する。
 それぞれが身体能力に優れており、ブラウンHCのもと、チームディフェンスを身につければ”プレイオフ進出は困難”というチームではなくなるはず。

 更に優勝を目指そうと思えば、Cの確保が必須だ。オカフォーをCととらえたとしても、今度はPFが手薄になる。
 そこで、メンフィス・グリズリーズからダルコ・ミリチッチを獲得したい。
 グリズリーズにはオリンピックでも高い評価をコービー・ブライアントやジェイソン・キッドから得た、マーク・ガソルが来シーズンから加入する。
 M・ガソルはミリチッチと同い年で、サラリーはほぼ半額。契約も1年長い。ポウ・ガソルを放出してまで獲得したガソルを育てようと思えば、700万ドルの年俸で7.2得点・6.1リバウンドのミリチッチ放出が考慮されても不思議はないはず。加えて、3年1200万ドルの契約残があるグレッグ・バックナーも引き受ける。
 代わりに放出するのは、アダム・モリソンとナジ・モハメッドの2人。
 モリソンは「先」を見据えた場合、ルーキー契約下でもあり獲得の魅力があるはず。
 ジョシュ・スミス獲得にも動いたグリズリーズにとってモハメッドはインサイドの補強、かつ、M・ガソルの教育係としての役割をグリズリーズでは期待したい。

 ボブキャッツとしては、オカフォーの相棒を任せられるサイズのあるCミリチッチを獲得できるのは大きい。
 ただ、問題となるのは、デトロイト・ピストンズ時代にラリー・ブラウン氏のもとでプレーし、ほとんど起用されることがなかったという経験をミリチッチがしていること。ブラウン氏がミリチッチとの関係改善を巧みに行ってくれることを願う。

 モリソンが11.8得点・3.0リバウンド・2.1アシスト、モハメッドが7.8得点・6.0リバウンド・0.9アシストで、計19.6得点・9.0リバウンド・3.0アシスト。
 ミリチッチが7.2得点・6.1リバウンド・0.8アシスト、バックナーが4.0得点・2.1リバウンド・1.3アシストで、計11.2得点・8.2リバウンド・2.1アシスト。
 スタッツ的には厳しいものだが、Cが必要であることを考えると、これぐらいにならざるを得ないのではないかと考える。
 ルール上、トレードの成立は可能だ。
 それにミリチッチにはまだ伸び白があると信じており、スタッツでの問題は来シーズン、カバーされるはず。契約も残り2シーズン。そろそろ奮起してくれてもいい頃だろう。


 PG R・フェルトン、D.J.オーグスティン
 SG J・リチャードソン、M・キャロル、G・バックナー
 SF G・ウォレス、ジャレッド・ダドリー
 PF E・オカフォー、S・メイ
 C  D・ミリチッチ、アレクシス・アジカ(全体20位指名ルーキー)


 次の手だが、今のチームにある「売り」は、PGどちらかのトレード、もしくは将来の指名権、バイアニュアル・エクセプション、ミドル例外条項、以上。

 まずはバイアニュアル・エクセプション(サラリーキャップを超えているチームでも、最大2年380万ドルの契約でFA選手を獲得できる、という例外条項。金額は毎年変わり、連年での使用はできない)でFAのアロンゾ・モーニングを獲得したい。
 38歳で、昨シーズン大怪我を負ったモーニング。
 だが、本人が来シーズンのプレーを希望しており、プレーできると思われる。
 長い出場時間は望めないが、昨シーズンも平均15分の出場時間で1.7ブロックを記録しており、存在感は抜群。若いボブキャッツインサイド陣の精神的支柱となってくれるはずだ。
 
 PG R・フェルトン、D.J.オーグスティン
 SG J・リチャードソン、M・キャロル、G・バックナー
 SF G・ウォレス、J・ダドリー
 PF E・オカフォー、S・メイ
 C  D・ミリチッチ、A・モーニング、A・アジカ(全体20位指名ルーキー)

 更に、マット・キャロル放出に備え、シューターを一人確保したい。
 FAのケイシー・ジェイコブセンの獲得だ。
 ジェイコブセンについては、これまでも何度かお勧めしてきた選手だが、昨シーズンにメンフィス・グリズリーズでプレーし、放出されたが、逆にこれで近況が聞けなかったジェイコブセンがアメリカでまだプレーしていることが確認された。そこで、獲得に動きたい。
 恐らくはM・キャロルほどシュート力はないだろうし、コービー・ブライアントを押さえ込むようなディフェンスも持ち合わせてはいないだろうが、それでもロスターの一角はしっかり担ってくれる選手であると考えている。J・リチャードソンがベンチに下がっている時間、10〜15分に5・6点ぐらいの働きを期待したい。
 契約は最低保障給でいけるはず。

 PG R・フェルトン、D.J.オーグスティン
 SG J・リチャードソン、M・キャロル、C・ジェイコブセン、G・バックナー
 SF G・ウォレス、J・ダドリー
 PF E・オカフォー、S・メイ
 C  D・ミリチッチ、A・モーニング、A・アジカ(全体20位指名ルーキー)

 「マット・キャロル放出に備え」
 そういったのには、もちろんワケがある。
 キャロルを放出し、デトロイト・ピストンズからチョウンシー・ビラップスを獲得したい。

 デトロイト・ピストンズへ放出するのは、キャロル + R・フェルトン + A・アジカ 来シーズンサラリー総額、約1040万ドル
 ピストンズから獲得するのは、ビラップス + ジェイソン・マクシール 同1290万ドル

 ピストンズが世代交代をもくろんでいるのは周知の事実で、その中でも契約残の大きいビラップスを放出したがっているとされている。代わりの若手ロドニー・スタッキーが成長していることもあってだ。
 マクシールについては、ピストンズも期待しているのが見て取れ、放出は難しいかとも思われるが、スタッキー一人にPGを任せ切るのも、まだ難しいはず。そこで既にある程度の実績を残しているフェルトンを、スタッキーのライバルとして加入させることで、チームとしてはPGの選択枠が増え、選手の成長も促すことになるはず。
 ビラップスの分で契約残も大きく減る。

 ボブキャッツとしては、キャロルのシュート力は惜しいが、ラリー・ブラウンHCのもとでのプレー経験のあるビラップスの獲得も大きい。ビラップスのキャリアのある間に、D.J.を育て、スターターとバックアップが交代する日も来るだろうが、それまではビラップスに頑張ってもらいたい。
 若いチームには、G・ウォレスや、マクシールのような泥臭い仕事を引き受けてくれる選手が必須であり、こちらの獲得も大きいはず。
 サラリーは釣り合いが取れているはずだが、もしかすると若干の調整が必要があるかもしれない。あったとしても、R・ホリンズをボブキャッツが更に放出し、ピストンズが即放出。後にボブキャッツが獲得する、といった感じで埋めることが可能な程度だ。

 PG C・ビラップス、D.J.オーグスティン
 SG J・リチャードソン、C・ジェイコブセン、G・バックナー
 SF G・ウォレス、J・マクシール、J・ダドリー
 PF E・オカフォー、S・メイ
 C  D・ミリチッチ、A・モーニング、A・アジカ(全体20位指名ルーキー)

 主軸はリチャードソンとミリチッチ、G・ウォレスの3人になる。
 それをオカフォーが支え、終盤のフィニッシャーにはビラップスがいる。そんな形が望ましい。ビラップスは年齢的に見ても、体力を温存して終盤を迎える必要があり、リチャードソンも、D.J.もプレータイムで文句を言うことはないだろう。
 あとはバックコート、フロントコートに一人づつ、選手を補強し、ラリー・ブラウンHCが、ベテランのビラップスをもう一度炊きつけ、ミリチッチとの関係を築きないし、チームディフェンスを組み上げることができれば。
 シーズン終盤の勢い次第では、カンファレンス・ファイナル進出もなくはないはず。
 このページの目標である”優勝”を考えれば、ここまで都合のいい補強ができたとしても難しい。とにかく、層が薄い。バックアップのメンバーに一人で得点を生み出せる選手がいない。「バックコート、フロントコートに一人づつ」という補強で、ボンジ・ウェルスに、パット・ギャリティかロバート・オーリーなどを獲得する必要が出てくるかもしれない。
 このままでは、D.J.の期待以上の活躍によりビラップスの2番起用が可能となったり、オカフォーがリバウンド王兼ブロック王になるぐらいのディフェンスでの化けがあったりしない限り、難しい。できれば、このどちらかは期待したい。

 ミリチッチはあくまでも未知数で、ビラップスの長期契約残があるのも明らかに危険な香りがする。だが、こうでもしないと優勝の可能性はでてこない。私はそう思ったので、この案を取らせていただいた。
 長らくお待たせしておいてなんですが、一笑でもしていただければ幸いです。

 asua


 追伸?
 インディアナ・ペイサーズからジャマール・ティンズリー、ポートランド・トレイルブレイザーズの豊富な若手インサイド陣、それぞれの獲得も目論んだのですが、前者はこちらのメリットが見えにくく、後者はブレイザーズ側に提示できるメリットが明確に仕切れず、私の中で成立しませんでした。他も色々考慮したつもりなんですが。難しいチームです…。

 皮肉にも、アップしようとした日に、”ケイシー・ジェイコブセンがドイツのチームと契約”との情報が流れました。
 バックアップメンバーの中での貴重なアウトサイドからの戦力と見ていたのですが。
 代わりには、大ベテランのエリック・ピアカウスキーとオウスティン・クロージャーをセットで推薦します。ピアカウスキーは今年で38歳。ポイント起用になると思われ、その分をクロージャーでアウトサイドを補う。上記でもギャリティ、オーリーを薦めさせてもらっている通り、サイズとアウトサイドシュートがある選手を、どの道一枚入れてはおきたいところかと。

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