第15回、2004年トレード・デッドライン寸前、チーム改造計画!

ポートランド・トレイルブレイザーズ!

古豪の復活なるか!?
ビック・トレードを経たチームに「最後のワンピース」を!

古豪復活へ、遂に歩みだしたポートランド・トレイルブレイザーズ。
トレードの噂が絶えなかったラシード・ウォレスを放出し、
実力派Fのシャリーフ・アブドゥル・ラヒムを獲得。
このトレードに先立ってキャバリアーズからは若手Fのダリウス・マイルスも獲得。
D・スタウダマイヤー、D・アンダーソン、D・マイルス、R・パターソン、Z・ランドルフ、
S・A・ラヒム、T・ラトリフ、D・ディビスと蒼々たる顔ぶれ。
しかし、お気づきの方も多いかと思いますが、このメンバーには問題点が2つ。

・外からのオフェンスが弱いこと
・もはや「お家芸」と言えるほど何故か、いつもどおりPFが過剰にいること

特に「外からのオフェンス力欠如」は大きな問題でして、R・ウォレス放出の時に一緒にトレードに出した
W・パーソンがチーム1の3P%を誇っていたのですがその放出に伴い、3P%トップは
D・スタウダマイヤーの34.3%に。これに加え、恐らくスターターを勤めるであろうバックコートの残り2人、
D・アンダーソンにD・マイルスも3Pが決して得意なプレイヤーではありません。
となると、理想的なシナリオとしましては、もう一つの問題点である「過剰なPF」を放出し、
その見返りに外からのオフェンス力を確保する、と言うもの。

そこで放出するプレイヤーですが、S・A・ラヒムはトレードで獲得したばかりですので
トレードは不可ですし(ルールでトレード後60日はトレードできない、となっています)
ラトリフも同様。ディル・ディビスはいいプレイヤーですが如何せん、サラリーが高すぎる為、難しいかと。
となると、自然とZ・ランドルフがトレードの目玉、と言うことに。

獲得選手ですがケニョン・マーティンも考えました。
マーティン+R・ロジャーズ+L・ハリスとZ・ランドルフ+R・パターソン+Q・ウッズを軸に
考えていたんですが、獲得するマーティンがオフにFAとなること、やや外への広がりを
見せるもののマーティンもやはり本来PFであること、サラリーの釣り合いなどで難航(私の中で)し断念。
マーティンではなく、R・ジェファーソンを軸にした場合、サラリーの釣り合いもとれ、
ポジションの問題、オフェンスの外への広がりなども問題ないのですが、人気薄で悩んでいるネッツが
「ラン・オフェンス」のできるジェファーソンを出してまで、わざわざマーティンとポジションをかぶる
ランドルフ獲得に動くとも考えにくかったので、こちらも却下。
放出の噂のあるオーランド・マジックのゴーダン・ギリチェック獲得を軸としたマジックとのトレードも
考えはしたのですが、こちらもブレイザーズ側の目玉であるランドルフを獲得するにはPFの整理が
必要で、トレード期限が残り少ないことを考えると三角トレードが困難なことと、J・ハワードなどを
ブレイザーズが獲得すれば、トレードの目的が半分削がれることを考慮しこちらも却下。

このことから、トレード対象チームの望ましい状況としましては2つ。

・3Pからのオフェンス力にゆとりがあること
・ランドルフ獲得によるインサイドでの得点・リバウンド力を熱望していること

この条件を満たしているチームで、トレードに意欲的なチームとなるとボストン・セルティックス!
アントワン・ウォーカー、トニー・バティ放出により、現在のチームリバウンド・リーダーは
スコアリング・リーダーでもあるポール・ピアースの6.6、チームリバウンドはリーグ24位。
一方、3P%はリーグ4位の36.8%を誇り、ダニー・エインジGMもリバウンド力の必要性を感じ、
トレードでの獲得を模索中。

まさに文句なしの条件!
そこでトレードですが、ブレイザーズが放出するのはZ・ランドルフに、若手にプレイタイムを与えることと
最近チーム首脳陣がやっきになっているイメージ一新の目的でR・パターソン。
代わってブレイザーズが獲得するのが若手PGのマイク・ジェームス(3P%・38.0)に同じく若手SGの
ジリ・ウェルシュ(同・42.1)。としたいところですが、このままではパターソンの分サラリーが
釣り合わないのと、若手で期待感が高い両プレイヤーなのでセルティックス側のデメリットが多いかと。
そこで、今シーズン前に怪我をしてまだプレーできていないベテランFのクリス・ミルズをボストンから引き受け、
セルティックスのサラリーカットに協力するというメリットを付け加えます。
怪我から回復してくれれば、儲けものぐらいのつもりでミルズは獲得します。怪我からの復帰がなくとも
契約は今シーズンいっぱいですので、痛みも少なくすみます。

結局、トレードは以下の通り
ブレイザーズから
 Z・ランドルフ+R・パターソン+O・クック+Q・ウッド
    ↑↓
セルティックスから
 M・ジェームス+J・ウェルシュ+C・ミルズ

上では書いていないブレイザーズ側のT・アウトローにQ・ウッドはトレードされる
プレイヤーのサラリーが釣り合わなければならない、と言うトレード上のルールを
満たす為のもので、必要とあらば他のプレイヤーでも可、かと。ただ、セルティックスがM・ジェームス放出で
PGがマーカス・バンクスだけになるのでクックは必要かと。
と思ったんですが、クックと契約したのが2月でトレードできないと教えていただきました。
そうなるとPGは他に出せるプレイヤーがいないのでボストンには他で調達してもらうしかないですね。

結果、

PG D・スタウダマイヤー(控え M・ジェームス)
SG D・アンダーソン(J・ウェルシュ)
SF D・マイルス(J・ウェルシュ)
PF S・A・ラヒム(D・ディビス)
C  T・ラトリフ(D・ディビス)

こうなります。できれば、D・アンダーソン、D・マイルスのどちらかをシックスマンとして起用したほうが
「似たタイプ」がコート上に並ぶことが避けられていいのでしょうが、どちらのプレイヤーも
それぞれSG、SFの両ポジションを起用にこなすプレイヤーには感じられない為、ウェルシュをベンチから起用と。

このチームが実現した場合、キーとなるのがスタウダマイヤー。
彼がスパーズのT・パーカーのように平時は大人しく、危機にはオフェンスを引っ張るような活躍してくれれば
このチームは間違いなく今のダラス・マーベリックスを抜いてレイカーズ、キングス、スパーズ、ウルブズについでの
強豪チームとして立派な優勝候補になってくれる!はずです(笑)。



オマケの予想スタッツ

D・スタウダマイヤー 11得点&8.1アシスト
D・アンダーソン 14得点&4.2リバウンド
D・マイルス 10.1得点&2.3アシスト&4.4リバウンド
S・A・ラヒム 20.1得点&8.9リバウンド
T・ラトリフ 8.8得点&9.2リバウンド&2.6ブロック
M・ジェームス 7.3得点&3.2アシスト&3P・40.2%
J・ウェルシュ 8.4得点&3P・39.3%
D・ディビス 6.4得点&7.3リバウンド


一番、御希望の多いコラムなんですが、それだけに「気分」的な軽いノリでもつくれず、大変お待たせしました。

asua


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