第13回、2003年オフ初の「Rebuild」は
なんと管理人も意外な、

シカゴ・ブルズ!

王朝を築いたかつてのチームがまず、取り組むべき「再建策」とは!?


新しくシカゴ・ブルズのGMに就任したジョン・パクソンが
早速、大仕事にかかろうとしています。

スコッティ・ピペンの獲得!

前GM、ジェリー・クラウスとの仲たがいから始まり、
シカゴ・ブルズ6度の優勝で大きな一翼を担いながら、
不本意な形でチームを去ったピペン。
そのピペンに対して
「彼にはシカゴでそのキャリアを終えて欲しい。」
とコメントを出し、ブルズとピペンの関係修復に動き始めています。
ブルズはミドル例外条項と、先のジェイ・ウィリアムスの事故により
180万ドルほどの例外サラリーを保有しています。
(とニュースにはあったんですが、ブルズはサラリーキャップを
サラリーが今のところ下回っているため、ミドル例外の
権利がないはずなんですが・・・。まぁ、FA獲得にサラリーを使って
権利を得てからピペンと契約か?)
そこからの契約、と見られます。

さて、ここでピペン獲得の真相を勝手に推測しますと、
現在、シカゴ・ブルズは成績、人気共にかつての姿とは程遠く、
かつてのブルズファンのファン離れもかなり前から起きています。

そこで、ブルズを支えたピペンを獲得することにより
90年代ブルズファンの囲い込みを図りたいのではないかと。
もちろん、戦力的にも、若手の教育係としても
ピペンには大いに期待していることでしょうが、
こういった「経営」的な要素も見逃せません。

そして、私がジョン・パクソンGMならオフ最大仕事は
「最強シカゴ・ブルズ」で「神」にまで登りつめた
マイケル・ジョーダンのシカゴ復帰ではないかと。

元々、GMだったジェリー・クラウスとは仲が悪く、
その修正は困難かと思われますが、
そのクラウスがチームを去り、
同じく仲が悪いとされたオーナーのジェリー・ラインズドルフとの
関係はすでに修復されていると聞いています。
ジョーダン一家もシカゴでの生活を気に入っているそうで、話題になった離婚騒動には
「復帰」自体ではなく、「ワシントンでの復帰」、と言うのが大きくかかわっていたとか。

となると、マイケル・ジョーダンのシカゴ・ブルズ復帰へのハードルは?
「タイミング」「内容」「若手との関係修復」が課題となります。

特に困難なものが「タイミング」。

内容と言うとその役職ですが、
これはプライドの高いジョーダンがパクソンの下で働くとは考えにくく、
パクソンが役職を下げジョーダンをGMとして迎えるのか、
ジョーダンになんらかの名誉職を与えると言う形をとるか。

若手との関係修復、と言うのはジョーダンと対戦した折、
ブルズの若手がいい意味でも悪い意味でも闘争心むき出しでしたから、
おそらくジョーダンはそのことを忘れてはいないはず。
ここはパクソンGMに純粋に頑張ってもらうしかありませんが。

そして、問題の「タイミング」。

タイミング、と言うよりは「理由」と言ったほうがいいかも知れません。

「何故?」

この問いに答える必要があります。
もちろん、これは本当に一個人としてジョーダンが必要としている、ということに加え、
ジョーダンサイドの「マイケル・ジョーダン像」を高めるためにも
必要な演出ですが、これはブルズ側も必要とするものです。
「クラウスが去ったから」
では、今回の復帰が「ジョーダン像」を彩る鮮やかな色にはなりえませんし、ジョーダン本人も納得できないでしょう。
ジョーダンも含め誰しもが「それならぜひ!」と納得しえる「シナリオ」がここには必要な気がします。

その昔、ブルズに
「I'm back.」
と言って戻ってきた男が今度はどんな劇的な「復帰」をしてくれるのか?

「I return too.」?
「I Love Chicago.」?

と言っても、「してくれるのか?」というより「してほしいんですけど?」
と言ったただの私の推測ですが(笑)。

かつて「プレイヤーを冷遇する」として多くのFAがシカゴを避けてきましたが、
チーム再建にはまずこのイメージを払拭する必要があります。

さて、勝手な「推測」と言うより、ほとんどが「一個人的な希望」で構成された
今回の「Rebuild」。如何でしたでしょうか?


asua



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