独断と偏見による、選手紹介!


第12回

デクスター・ピットマン(マイアミ・ヒート)



 サイズのあるCが喉から手が突き破って出てくるほど欲しいヒートにあって、純粋なCと呼べるプレイヤーが2人。
 エディ・カリーとデクスター・ピットマン。
 カリーは213cm133kg、ピットマンが211cm129kg。

カリー
Recent Career FG FT Rebounds Misc
 Year Team Min  M A Pct M A Pct Off Def Tot Ast TO Stl Blk PF PPG
 2011-12 MIA 10 04:35  0.5 1.1 45.5 0.2 0.2 100.0 0.3 0.3 0.6 0.1 0.6 0.0 0.0 1.3 1.2

ピットマン
Recent Career FG FT Rebounds Misc
 Year Team Min  M A Pct M A Pct Off Def Tot Ast TO Stl Blk PF PPG
 2011-12 MIA 24 07:12  0.7 1.8 38.1 0.4 0.8 55.6 0.5 1.2 1.7 0.2 0.3 0.2 0.2 1.9 1.8


 しかし、そのチーム事情にも関わらず、プレーさせることができない。
 どちらもが、あまりに遅い。
 カリーについてはご存じの方も多いかと思うが、ピットマンもひどい。
 先のオーランド・マジック戦で、ドワイト・ハワードにマッチアップした際には、足が完全についていけていなかった。

 そのことを証明するように、カリーは平均4分のプレータイムで平均1.3ファール。これは40分換算だと11.5ファールとなり、1ゲームにおよそ2回退場できる計算となる。ピットマンも7分で1.9ファール、40分換算で10.8ファールとほぼ変わらない。

 オフェンスでも、アリウープにできるパスに対応して飛ぶことができないのか、ゴール下で立ったままキャッチ。のっそりとシュートに行こうとするも、その間にディフェンスにカバーされる、というシーンがこれまで何度か見られた。

 ただ、しかし!
 ピットマンには、カリーには欠けている“ボールを持っていない時の動き”を把握している点がある。

 5.3と9.7

 この数字は何かというと、カリーとピットマン。それぞれの今シーズンにおけるリバウンド数の40分換算での数字だ。
 カリーは40分だしても5.3リバウンドしか今のプレーでは記録できないが、ピットマンは9.7リバウンドと立派な数字を残せる。

 ただ、前述の通り、ルールを超越した存在にならない限り、今のままではコートに40分立つことはかなわない。

 しかし、このやるべきことをわかっていない遅い選手と、やるべきことはわかっているが遅い選手とではゴールへどちらが近いかは言うまでもない。更にカリーは29歳なのに対して、ピットマンはまだリーグ2年目の24歳だ。

 プレイオフに体調のベストを持っていく、なんてどこかで大ベテランが言っていたようなことを望むのも酷だろうし、今シーズンでの飛躍的向上はないと思っている。
 しかし、ヒートがインサイドの補強に成功しない限りはまだ来シーズンもチャンスが訪れるかもしれない。
 現在の130kg近い体重をあと10kg減量することが出来れば、チームの助けになれる、いいCになれるかもしれない。

 「これさえ、できれば…」
 という選手はあまりにも多いですがねぇ…。
 オリバー・ミラーを思い出さずにはおれません。彼もいいPFになったでしょうに。


ん〜、頑張れ。








inserted by FC2 system