多分、いや、きっと今回の「Find Player」ほど
手のかかった回はないですね。
なんだか、必要以上に手間暇がかかってしまって・・・。
実は今日、トップ下の「free soliloquy」のアップも
企んでいたんですが、現在3:19・・・。
お許しを・・・(笑)。

さて、お待たせしました!
これまた、今回はここ数回と打って変わって
「マイナー路線」回帰で(笑)!

第7回の紹介選手は

未完過ぎる大器?
オリバー・ミラー!





すいません、私にはこの写真が精いっぱいです・・・。


Oliver Miller

#8 | Center | Indiana Pacers | Roster

Height: 6-9 Weight: 315 lbs.
Born: April 6, 1970, Fort Worth,
TX Age: 32 College: Arkansas

オリバー・ミラー

2002-2003シーズンを前に今、インディアナ・ペイサーズのキャンプへ参加し、
NBAへの生き残りをかけて戦っているこのプレイヤーの名を知っている人は
果たして多いのでしょうか、少ないのでしょうか。

今回の「Find Player」ではこの復活をかけ戦う、
オリバー・ミラーと当時のフェニックス・サンズを少しご紹介したいと思います。


1993年、NBA FINAL。

フェニックス・サンズ vs シカゴ・ブルズ。
”サー”チャールズ・バークリー vs ”神”マイケル・ジョーダン。

親友であり、その前のシーズンまではバークリーがフィラデルフィア・76ersに所属していたこともあり、
オールスターでは息のあったプレーも見せた、このスーパースターのファイナルでの激突。

かたや、既に2度の王者に輝き、得点王を「定位置」として確保。
現役選手にして”神”の称号を手にする者。
かたや、”リーグ屈指のPF”と言われながら確固たるものを手にすることはなく、
遂につかんだ初のチャンスに挑むその年のMVP。

結果はご存じの通り、シカゴ・ブルズが3ピートを成し遂げ、
ジョーダン伝説の第一幕が完成と終結を迎えました。


このファイナルはスーパースターの対決とは別に
「組織」としての完成度を見せつけるブルズと
「個性」で対抗するサンズ、と言う図式もあった
実に見所の多いものでした。


チームが結成され数年の年月の中、トライアングル・オフェンスに始まり、
「チーム」として成熟の度が極まったシカゴ・ブルズ。

PG 名シューター、ジョン・パクソン。
ご存じの通り、このファイナルに終止符を打ったのは彼の逆転3P。
あと、忘れた頃にスルスルと入ってきて打つ
レイアップシュートで観客を総立ちに出来たのも、彼だけかと(笑)。
SG
オフェンス・ディフェンスに最高のレベルを有し
それ以上に「ここ!」と言う場面での集中力では他の追随を許さない、マイケル・ジョーダン。
病的と言っても過言ではないほどの「勝利」への渇望でチームを引っ張る。
SF
ディフェンスのスペシャリストにして、オフェンスでのバランスの取り方が巧い
「史上最高の2番手」スコッティ・ピッペン。
PF
縁の下の力持ち。
まさにこの真骨頂を貫いたゴーグルがトレードマーク(?)のホーレス・グラント。

肘を張った特異なシュートフォームで悪名高い、ビル・カートライト。
しかし、長い腕を駆使した安定したゴール下での仕事は
間違いなくチームへの勝利に大きく貢献しました。

他にコーナーからの3Pを得意とする
(しかし、私の見た中では何故か成功率はいまいち)
BJ・アームストロング。
中距離からのショットも打てる、C。
一度確か最終戦で3Pも打ってたかと(外れてましたが(笑))。スコット・ウィリアムス。


ご存じの方は多いと思いますが、個性的なメンバーが揃ったフェニックス・サンズ。

PG
20得点の出来るPG。KJ、ことケビン・ジョンソン。
SG
MJ相手にこのファイナルでファイナルタイ記録となる
17本の3Pを決めた”サンダー”ダン・マーリー。
SF
このページ「Find Player」第一回紹介選手、セドリック・セバロス
PF
198p(193pとの噂もあり)のPF。
このファイナルではH・グラント相手にインサイドの3Pプレーを連発!
チャールズ・バークレー。
(現在、人気コメンテイターとして活躍中。昨シーズンに復帰の噂有り。ま、無理でしょう(笑)。)

当時、歴代FG%bPを誇った、マーク・ウェスト。

と、それに加え
強気なプレーでMJに対峙し、ベテランらしいいいプレーと
ガッツ溢れるプレーでチームに活を入れたダニー・エインジ
(後にサンズのHCを勤め、辞任後、現在ではテレビコメンテイターを勤める)。
1on1であのスコッティ・ピッペンに立ち向かい、
毎試合ルーキーながらハイアベレージを叩き出したリチャード・デュマス
(このシリーズ後のオフにドラッグ使用でNBAから永久追放。
その後、ヨーロッパを転々とし、最近、ドラッグの売買を手伝ったとかで裁判中か、服役中。)


そして、
オリバー・ミラー。203p、130sとも150sとも言われた文字通りの巨漢。
チャールズ・バークリーにあこがれPFになりたがっているC、と言った感じのプレイヤー。
時折、目を見張るようなパスを出し、今まで見せたことのないミドルからのジャンプシュートを決めたかと思うと、
突如バックコートからボールを運び出しセンターラインを超えたあたりで
ディフェンスに捕まりバックコートバイオレィションを取られたり、
パスを相手チームのHC(ヘッドコーチ)にしてみたり、全く安定性のないプレイヤーでした。
しかし、ブロックし、アシストを出し、スティールして、ダンクする。と言った感じに広い範囲で才能の片鱗を見せ、
一芸に秀でたプレイヤーが注目を集める中、
「化けるかも知れない」
そう将来に大きな期待を抱かせてくれるプレイヤーでした。

 ドリブルも未熟、
時折セットプレーにもとまどいを見せ「取りあえず、スクリーンしとけ。」みたいな感じで
KJにスクリーンしてはKJが苛ついているのが見ていてわかったり(笑)。

 そんな、オリバー・ミラーですが、
先ほども言いましたが見ていてなにをするかわからない、
という意味で見ていて楽しかったです(笑)。

 「あとは経験と、ミドルシュートとシェイプアップだけ。」
 と、当時ルーキーだった彼には私はまさに、
「サイズのあるチャールズ」への昇華と言う多大な期待をしたものです。
実際、身体の使い方もその巨体を生かす術に長け、
ミドルからも時折決めれることを証明していました。
 しかし、この

「シェイプアップだけ。」

と言うのが彼には無理難題らしく、大学時代もこの体重故に足を圧迫骨折しています。
 NBAを離れるまでこの「ウェイト」という天敵に阻まれ様々なチームを転々とし、
大成するに至りませんでした。
 今回、インディアナ・ペイサーズのキャンプへ招かれ、果たしてどこまでの成長を見せているのか。
 化けることが出来るのか、それともこのまま終わるのか。
 問題のウェイトは絞ることが出来たのか。

 当時、「ルーキー」と温かい目で将来を期待視された若者も早今年で32歳。
 今回がラストチャンスとなるかも知れません。
 果たして!?





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