さて、正直最近、トレードデッドラインも過ぎ、
「チーム改造計画!」も今やっても実現性がない
(今じゃなくてもない!?)
ので、ちと「どうしたもんか?」と思っていたらはやこんな日にち。
と言うわけで、今回は
「マイナー → メジャー」
ときましたので、
「中堅」へ言ってみたいと思います。

第5回の紹介選手は


 「高級すぎるオールスターズ」のある意味エース!
ジュワン・ハワード!






「ジュワン・ハワード」

Height: 6-9
Weight: 250 lbs
Position: Small Forward
Born: February 7, 1973, Chicago, IL
College: Michigan

今シーズンのサラリーはなんと!1875万ドル!
恐らく、サラリーではトップ10入りを悠に果たしているはず。

しかし、成績は
12.9得点&7.4リバウンド。
確かにもらいすぎています、果てしなく。
それが原因でもないですが、ダラスからデンバーへ流れ、
今、再起を誓っていると思います。

しかし、どうも彼の話を聞く度に思うのが、
「あいつはダメだ」という意見の多さ。

確かに彼はエージェントとパット・ライリーのお陰でこの長期高額契約を手にし、

(ちなみに説明しますと、当時ハワードが先の契約を終了し、FA権を取得すると
一番獲得に動いたのが、得点力が喉から手が出るほど欲しかった、ライリー・ヒート。
そのヒートが一度、契約を発表したのですが
サラリーキャップの問題でリーグから横やりが入り、
ご破算に。結果、2チーム間でせり上がった契約で
ワシントンと再契約、と言う話になりました。)

結果、「もらいすぎ選手」の代表格とされていますが、
彼自身はサラリーのことをのぞくと悪い選手ではないのです。

確かに、もらいすぎてから彼の成長は著しく鈍りましたが、
意外と「ソフト」に見られがちな彼ですが、そうでもないですし

なんと言っても器用。
フックシュートも巧く、フェイダウェイも決められる。
何度も言いますが、サラリーさえ適正な価格であれば、
私は何度か「チーム改造契約!」に
彼を加えていたことでしょう。
なんと言ってもインサイドでの得点力は、
今だ力強さが不足している気はしますが、
器用に決めたかと思うと、いきなりねばり強さを見せたりとなかなかに見所があります。
ローポストでボールをもらった時に見せるフェイダウェイは絶品!
あれはそう止められたものではありません。
しかし、それもインサイドでの力強さがもう少しあればの話。
現時点においては足りていません。
パワーが。
わかりやすい話をしますと、大学時にチームメイトだったキングスの
クリス・ウェバー。彼にこの器用さがあれば間違いなく、
得点王争いに加わってきているでしょう。
別に、ウェバーが不器用だと言っているわけではなく、
彼はパスもうまく、ボールハンドリングもいいのですが、
如何せんパワーがあるが為、パワーで攻めることを知りすぎている気がします。
悪い言葉で言うと、ずるがしこさに欠ける、と言えば一番近いかも知れません。
ハワードにはそれがあり、あとは少しのパワーと積極性。

リバウンドも悪くありません。
時折、いいリバウンドを拾ったりしています。
ただ、ご存じの通り、いい日もあれば悪い日もあると言った波があるのが気になります。
しかし、あえてフォローするならば、悪い日でもインサイドでの自分の使い方を
知っているので「優秀なナンバー2」とか、
「好選手」と言って言いすぎだとは思いません。

事実、デンバーでのここまで計12試合では
なんと、20.3得点&8.5リバウンド!
アシストもそれまでの1.8から3.1へ。
今シーズン、彼のような「正統派インサイドプレイヤー」は苦戦すると思われ、事実ダラスでは
大苦戦していたのですが、デンバーへ行って開花しつつあります。
来シーズン、現在の契約最終年となり、文字通り「勝負の年」。
年齢も来シーズン中に30歳となります。
もし、来シーズン中に値段に相応しい活躍を見せることが出来なければ、
「NBA史上最低のコスト・パフォーマンス・プレイヤー」
として、名を止めることとなるでしょう。(リーブスには勝てないかな!?)
かつて大学で花開いた才能を、最後のもう人頑張りでもう一つ花開かせるのか、
もしくは金だけ下げて、慎ましく生きるのか。

彼には、NBA史に残るPFとしての才能があります。
これは私も
そして現在の契約を結んだワシントンの前の前のGM、
パット・ライリーも
認めるところでしょう。

怪我や、不運によりその大いなる才能を発揮することなく、
消えていった多くの選手を見てきましたが、
ハワードの場合、現時点においてそう言った自らの壁となるのは自分だけです。
この殻を破ることが出来るのか!?

もし、来シーズンその才能を開花させることが出来なければ、
その才能を開花させる準備が出来ないのならば、
私ならその次のシーズン、最低年俸でも契約はしませんね。

現デトロイトのビリー・オーウェンスがあまりに「第2のマジック」と
ちやほやされすぎて、精進を怠りルーキーシーズンから言われ続けている
アウトサイドは磨ききれないまま、はや33歳。
もはや、彼が花開くことはないでしょう。

彼とプレースタイルこそ違え、同じものを感じます。
「花開く、少しだけ手前の才能」
この少しを前に進めることが出来るのは自分だけと知りながら、
進めることが出来るのか、それとも過去の栄光にすがり
薄っぺらい未来を生きるのか。

今シーズンの活躍より、シーズンオフの彼の動きに注目したいと私は思います。









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