Back number is the bottom. |
第99回
|
|||||
シャック&ウェイドが得点し、マブスはノビツキーを中心に攻撃を開始する。 いつもどおりのスタートを見せたゲーム4。 だが、ヒートは7:30にシャック、7:00にハスレムがそれぞれ2つ目のファールを犯す。 しかし、ヒートは2人が下がると逆に細かいパスでのオフェンスを行ない(行なわざるを得なくなり?)、ウェイドを中心にマブスを突き放す。 ヒートとしてはいい形でQを終えられるか、と思われたが、終了間際にスタックハウスに3Pを決められる。1Q終了し30-25。 ハスレムが開始12秒で3つ目のファールを犯し、ベンチへ。 TV局はシャックがベンチの間にヒートが21-14と調子が良かったと数字を紹介したが、ここからはシャックを中心としたオフェンスでポージー、J・ウィリアムスにウェイドまでもが3Pを決め、ディフェンスでは2-3ゾーンからインサイドでの徹底したダブルチームが功を奏し、また、突き放す。 そして、今度こそと思われたQ終了間際に再びスタックハウスのカットインに対し、ファールを犯しFT2投を与えてしまう。ヒートとしては締まりきらない感じで前半を終了。54-44。 今日のゲームを通してだが、3Qでは特にマブス得意の3Pが決まらない。いつもどおりフリーへのするどいパスを通してのものも決まらず、ノビツキーはヒートの徹底マークに苦しむ。 そして、6:29。J・ウィリアムスのスティールからシャックとの速攻へ。ディフェンスはまだ誰も帰っていない状態。シャックがダンク!と思われ時、シャックの左側からスタックハウスがシャックの上半身に覆いかぶさるようにしてファール。 これはもちろん、フレグラントファールを取られたが、スタックハウスに文句を言いにいったA・ウォーカーもテクニカルファールを取られる。シャックはゴール下に突き出される形となり、それどころではなかったが、シャック以外のところであわやという事態になりかけていた。 テクニカルのFTをスタックハウスが沈め、対するシャックもここではFTを2投とも沈め、やりかえす。 ここからはまた一進一退。 だが、シャックが2:59、ハスレムが1:47にそれぞれ4つ目のファールを犯し、ベンチへ。 マブスもQ終盤に8-0と走り、なんとかこのQでは24-23、ゲームとしては78-67とし、最終Qへ。ちなみにここでもヒートは終了間際に3度スタックハウスにカットインを許し、得点を許している。 最終Q。 またしてもハスレムが開始39秒で5つ目のファールを犯し、ベンチへ。 だが、このQ、ノビツキーに対してはポージーが頑張り、他ではカバーディフェンスに全員が走り、フリーにしてしまってもマブスが決められず、どんどん差が開き、終わってみれば98-74とこのファイナル最大の点差でのヒートの勝利となった。 マブスはこのゲーム、FGは.316、3Pは3/22で.136と散々。エースのノビツキーはこのゲームではいつもの活躍が見られず、FG2/14で16得点どまり。チーム同様、ヒートのディフェンスに苦しめられたのは事実だが、それでも決められるフリーのショットを外したりと、いつもの頼りがいのある姿が今日は見られなかった。 Q終了間際(4Qをのぞき)で3度、得点をもぎ取ったスタックハウスだが、他ではフリーを外したりとこちらもいまいち。FG6/18と安定感にかけていた感は否めない。 ヒートはこのゲーム、2-3ゾーンを多用し、インサイドを徹底マーク。アウトサイドには全力疾走でのカバーで対応&ある程度は諦めてのゲームだったといえる。 この戦術でマブスは中にボールを入れることが出来ず、外外でボールが回り、結局はこの結果。 それでもマブスはしっかりフリーを見つけ、ミスも少なく(TOでは13-18でマブスのほうが少ない)ゲームを展開したが敵地で勝利するまでには至らなかった。 ヒートはシャックにハスレムの相次ぐファールトラブルが「走る」時間帯と「しっかり攻める」時間帯とのメリハリがつき、逆にプラスに働いたようだった。 また、今日はハスレムの代わって出てきたポージーがディフェンスではもちろん、オフェンスでも3P2/4を含め15得点&10リバウンドをあげる活躍をしたのも大きかった。 ベンチからはモーニングが3ブロック&6リバウンドの活躍も光った。ゲーム3でキラリと光る活躍を見せた、ペイトンはディフェンスではよくないファールを犯し、オフェンスでは凡ミスにシャックとの2メンで自分へのディフェンスが外れボールが返ってきたにもかかわらず再びシャックにボールをいれTOにしてしまうなど、いただけないプレーが目立った。 シャックも今日は周りをしっかり見てのオフェンスで、17得点&13リバウンド&2ブロック&3アシストを記録。 ウェイドもさすがの36得点&6リバウンド&3アシストを記録。しかし、ウェイドのカットインに対して、マブスディフェンスが何度となくオフェンスファール(2度か3度)を獲得するなど、対応してきている姿が見て取れた。また、今日のゲームでは3度ほど、カットインしてみたがだめでハイポストから動けない、という状態を自ら作ってしまった。これはチームもカバーしてやるべきところだが、気になるプレーではあった。 シリーズはこれで2−2のタイ。 ゲーム5は続いてマイアミのホームコートで行なわれる。日本時間19日の10時から。
|