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第97回

2006NBAファイナル、ゲーム1」

1Q
序盤、ペースを握ったのはヒートだった。
ウェイドが打つショットをことごとく沈め、FG6/7。シャックも試投数は少ないものの高確率でショットを沈め、マブスフロント陣をファールトラブルに誘い込む。そして、それにJ・ウィリアムスがそれに続く。
両チームの不確定要素、A・ウォーカーはQ終盤に1本3Pを沈めると、終了間際にマブスのパスミスを拾うともう1本長めの3Pを沈める。
マブスvsヒート 23-31でリードはヒート。

2Q
Qスタートと共に2本FGを外したウェイド。結局、このQ1本もFGを決めることが出来ずに終わることとなった。前半で15得点&4アシスト、FGは6/11。
マブスはこのQ、J・テリーがQの後半から突っ走り、前半で20得点&3リバウンド。FG9/11。
そして、ここまでU・ハスレムとヒートのスピードのあるディフェンスに悩まされていたノビツキー。FGは1/7と決してよくない数字。
2Q終了間際、D・ハリスからのパスを受けたノビツキーはトップから細かなフェイントを入れ、スペースをわずかに作るとジャンパー。これがブザーと共にネッツをくぐる。前半は終わってみれば46-44でマブスリードと代わっていた。

3Q
このQは結果的には五分。というのも、マブスがゲームを引っ張り、マブスがこけた、といった感じのQ。
残り5分の場面でそれまでノビツキーに対して効果的なディフェンスを見せていたハスレムが4ファールを犯し、ベンチへ。
ここでP・ライリーHCはゾーンでのディフェンスを指示。対するA・ジョンソンHCは右45度にノビツキーを配置。マッチアップするのはそこスペースを任されているGのJ・ウィリアムス。185cmのウィリアムスに、213cmのノビツキー。この大きなミスマッチを生かし、ノビツキーが立て続けに3Pを沈める。これでマブスが走るかと思われたが、ここからマブスがTOに、完全にフリーな状態でのショットを外したりと、自らチャンスをつぶし、ヒートに反撃のチャンスを与えることとなり、終わってみれば70-68となった。

4Q
両チーム、スタープレイヤーを休ませてのスタート。
それが9分20秒の時点で共にスターターをコートに戻し、いよいよ、決戦。
が、ここでハスレムが戻って即5つめのファールを犯し、再びベンチへ・・・。
マブスはここでJ・テリーが2本の3Pを沈め、点差を10とする。
さらに、ヒートのTO、テリーのワンマン速攻・・・となったのだが、ここでテリーがフリーのレイアップを外す。
ここからシャックが連続でFGを決め、点差は6点。
再び決戦か!?と思われたが、ヒートはここからマブスのプレッシャーに押され、スムーズにオフェンスをスタートさせることが出来ず、ショットをことごとく決めることが出来なかった。マブスのオフェンスがヒートのディフェンスを蹴散らした、というほどではないが、ディフェンスが成功している分、徐々に点差は開く。

終わってみれば、マブスが90-80での快勝。
両チーム最多得点はJ・テリーの32得点。ノビツキーは16得点&10リバウンド&4アシスト。
ウェイドは28得点&6リバウンド&5アシスト。シャックは17得点&7リバウンド&5アシストに加えFTは1/9。ちなみにシャックのFTでのプレイオフワーストは0/8だという。チームでのFT%、36.8%(7/19)はNBAファイナル史上最低を更新した。

勝ったマブスはハスレムがマッチアップがK・ヴァン・ホーンになった途端、気を緩めていること。フィニッシュには至らなかったがカットイン自体はよく、ヒートDを混乱させていたD・ハリスの使い方。ノビツキーに対するハスレムのDをどうかわすようにするのかが、鍵か。
ヒートはシャックにボールがなかなか入らない、ウェイドがカットインするスペースをどう作るか、7/19で.368のFTをどうするのかなどが、課題となるだろう。

ゲーム2は日本時間、6月12日午前10時にスタートする。

6月8日(木)の試合
マーベリックス 90 - 80
1-0
ヒート




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