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試合内容などの私見の入るものはできるだけ、「ニュース」とは別にしたいと考えています。
見るのに一手間おかけしますが、どうかご了承ください。

asua

第94回

レイカーズvsサンズ、ゲーム4


 4Q残り12.6秒で、89-85でサンズ4点リード。しかも、FTはサンズ。
 どう考えてもサンズの勝利は揺るぎない。そう多くの人が思ったシーンだったのではないだろうか。
 FTはボリス・ディアウが1投目を外すも、2投目は沈め、90-85。
 タイムアウトがあけ、スローインはL・オドム。
 ボールをもらったのはD・ジョージ。そのジョージからパスを受け、インサイドを見つめたのがS・パーカーだった。しかし、パスは出せず、仕方なくといった感じのスタンディングのまま放り投げるように3Pを打つ。
 これが見事に決まり、これでゲームは90-88!
 2点差であれば、ファールゲームに持ち込んでも、サンズ側がFTを1投でも外せば同点の可能性が出てくる。

 タイムアウトが開け、スローインはディアウ。ここは当然とばかりにサンズはナッシュをチョイスし、パスを入れる。
 だが、ここでパーカーは後ろからしがみつくようにファールをしにはいかず、ボールへ。ボールに触れた手は見事にナッシュの手に収まるはずだったボールをD・ジョージにと導き、ジョージはコービーにパス。
 ボールを受けたコービーはそのまま切り込み、右ローポストへ。
 ブロックへ飛ぶディフェンスをかわすため、ボールをボードよりも高くあげたショットを放つ。これが、リングに触れることさえないほど、きれいにネットをくぐり、90-90のタイに!
 サンズは最後のプレーでタップを試みるが惜しくも決まらず、ゲームはオーバータイムへ。

 95-95で拮抗したオーバータイム終盤。
 そこまで3P・2/7に加え、調子が悪いのかいつもなら打つ場面でショットを控えていたS・ナッシュがトップからの3Pを見事に沈め、サンズリードで98-95。
 コービーがカットインですばやく得点を挙げ、98-97。
 ゲーム残り時間はもうショットクロック未満。このままサンズがボールをキープすればサンズの勝利となるこの場面。ファールするのが当然と思われるこの場面で、L・ウォルトンはナッシュのキープしたボールに飛びつくようにしがみつき、なんとジャンプボールとしてみせた!
 ナッシュ相手のジャンプボールはウォルトンが勝利し、ボールはコービーのもとへ。
 コービーはそのままボールを持ち込み、場所は右ハイポスト。ディフェンスは二人。
 ややフェイダウェイぎみに飛び上がったコービーのショット。
 ゲーム終了を告げる赤いランプが灯るとほぼ同時にボールはネットをぐくり、99-98!
 レイカーズが土壇場を2度制し、ゲームに勝利。シリーズ成績を3勝1敗とした瞬間だった。


 極めて余談だが、「KOBE OUR MVP」と書かれたプラカードをもって応援しているファンがいたが、これをひねくれた意味で取ったのは私だけだろうか。私だけだろう、きっと(笑)。

 asua




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