第81回
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サンアントニオ・スパーズがゲーム7を制し、優勝! まさにシーソーゲームの展開。ピストンズがリードを広げれば、スパーズが追い上げると言った流れ。 最後にゲームを決定付けたのは「チーム力」だった。 ディフェンスではティム・ダンカンを途中、FG・1/8に抑え込んだりと、素晴らしい動きを見せるピストンズも、オフェンスで攻めあぐね、ラシード・ウォレスに頼りきる状態が続く。 対するスパーズはディフェンスでは個々がそれぞれの役割を、チームではチームでの仕事をこなし、オフェンスではダンカンを起点にボーウェンが、ジノビリがそれぞれショットを沈め、ピストンズを突き放した。 ディフェンスで素晴らしかったピストンズ。攻守で素晴らしかったスパーズ。この差が最後の最後で出た結果となった。 どのプレイヤーもベストを尽くした、尽くせたゲームだと言えると思う。 最後の期待を乗せたビラップスの3Pをブロックして見せたブルース・ボーウェンのブロック。 執拗なまでのディフェンスをかいくぐって勝負どころでチームメイトのショットをアシストしたダンカン。 目立つことはなかったが、ピストンズのディフェンス相手にターンオーバー1で乗り切ったパーカー。 何度もピストンズ・ディフェンスの網をかいくぐり、ショットをねじ込んだジノビリ。 FG2/3の5得点に、いつの間にか手にした、奪うわけではなくやりにくくする巧みなディフェンスでピストンズG陣を苦しめたブレント・バリー。 忘れた頃にオフェンス・リバウンドに飛び込んだり、3Pを決めて見せたりと、上手に相手の穴を攻めたオーリー。 ジノビリ相手にディフェンスで、オフェンスで頑張りを見せたプリンス。 ゲーム6に続きファールトラブルに見舞われるも、難しいショットを決め、終盤のオフェンスを引っ張ったラシード・ウォレス。 12得点を挙げ、ディフェンスでは何度となくダンカンを苦しめたベン・ウォレス。 あと一本が決められなかったが、13得点&8アシスト&ターンオーバー1と立派な数字を残したビラップス。 走りに走ったが、相手ディフェンスのほうが微かに上手だった。しかし、15得点&8リバウンドをマークしたハミルトン。 オフェンスでは決めて欲しいショットもあったが、ディフェンスでは文句なしの働きを見せたハンター。 「このショットには救われた」と言うショットを何度となく沈め、チームのオフェンス不振の時間帯を支えたマクダイス。 ファイナルMVPは20.5得点&14.1リバウンド&2.14ブロックをこのシリーズで記録したスパーズの柱、ティム・ダンカンが選ばれた。ファイナルMVP受賞はこれで3度目。3度同賞に輝いたのは他に、マイケル・ジョーダン、マジック・ジョンソン、シャキール・オニールしかいない。 スパーズは来シーズンも主力メンバーのチーム残留が決まっている。「ミスター・プレイオフ」となりつつあるロバート・オーリーが来シーズン、プレイヤー・オプションの為、どうなるか分からないぐらいか。あとは、デヴィン・ブラウンがFAになる。彼もできれば残留させて「スパーズ」と言う分厚い土台の上で自由にプレーさせていたいが。 1999、2003、2005と優勝を並べるスパーズ。 今年、29歳キャリア8シーズンのダンカンとは2009-2010シーズンまで契約があり、ジノビリも同じシーズンまでの契約。パーカーとはその先まで契約がある。 1999〜2005の7シーズンで3度。優勝確率(?)は3/7で42.8%と驚異的なペース。 (超余談だが、ピストンズのベン・ウォレスのFT%が今シーズン、42.8%。逆にこうすると、どちらの数字がすごいのか、わけわからなくなるが) スパーズはもちろん、来シーズンも優勝候補の筆頭に挙げられるだろう。これだけ優勝しながら、連覇がないのも不思議だが、来シーズンはその初の連覇、いつとまるかも分からない連覇へ向け、スパーズが動き出すかもしれない。 追伸。この企画(?)もなんと、80回目!ちょっと、「ほんまかいな?」と思わず、バックナンバー確認しました(笑)。 正直、「ようやったわ」と言うのより、「よう皆さん、付き合うわ」と皆さんに感心する今日この頃(笑)。今後とも、よろしくお願いします! asua |
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