第65回

「オフのレイカーズ」


 


 コーチにプレイヤーと多くの人間の動向が注目を集めているロサンゼルス・レイカーズのミッチ・カプチャックGMが会見をした。

 「我々の最優先課題はまずコーチ問題の解決だ。」

 と近くフィル・ジャクソンHCの勇退を含めた問題に終止符をまず打つつもりのようだ。

 「早い段階でコメントできるといいんだが。」

 また、チームを離れるとの話もあるコービー・ブライアントについても触れ、コービーを引き留めるためならなんでもするだろう、とコメントした。そして、一方Cのシャキール・オニールがトレードを要求すれば、トレードの可能性はある、とも言った。

 カプチャックGMは木曜日にジャクソンHCと会話をしたとしながらも、内容は将来的なものではなく、2003-2004(当HPでは以後、2003-2004シーズンを「昨シーズン」、2004-2005シーズンを開幕で「来シーズン」と表記します)シーズンについてのものだったとした。
 将来については
 「今後数日以内には」
 ジャクソンHCと会見するだろうとコメント。
 ジャクソンHCのエージェント、トッド・マスバーガー氏は金曜日にも同チームのオーナー、ジェリー・バス氏とジャクソンHCが会談するとした。
 58歳のジャクソンHCは1999年に3000万ドルの5年契約をチームと結んでおり、その間3度の優勝にチームを導いた。
 マスバーガー氏は
 「フィルは一度も戻ってくることに興味が無い、とは言っていない」
 と彼のシカゴのオフィスからコメントを発している。
 確かにジャクソンHCは来シーズンもレイカーズで指揮を取る可能性について「かなりわずかな可能性」とはしたが、否定はしていない。

 「永久にコーチできるコーチはいない」
 とカプチャックGM。
 「我々は彼(ジャクソンHC)と共に協力し、どう進むべきか決めなければならない。」

 コービーについては
 「我々はコービーを引き留めたい。これは私が彼との会話の一部に基づいてのものだ。エージェントとも話した。私はここが彼のキャリアを始めた場所であり、終わらせるべき場所であるべきだと思っている。他のいかなる都市も彼を正当に評価できるとは思えない。」
 現在、裁判を行っているコービーだが有罪となれば刑務所入りもあり得ることについては
 「我々はその危険もいとわない」
 とコメントしている。
 レイカーズはコービーにルール上、許される範囲いっぱいの契約を彼に提示するつもりだとし、もし彼がチームを去るとしてもサイン&トレードはしないしないだろうとした。
 「我々は彼を引き留めるために我々ができるすべてをするつもりだ」

 来シーズン後の進退が注目されるシャックについては
 「彼はこれから何年もの間、ゲームを独占することが出来る」
 「彼とはまず会談を持ちたい。そして何が起こるかを見守るつもりだ」
 としている。

 ペイトンについては来シーズンのプレイヤー・オプションである540万ドルの権利を行使すると思う、とコメントし、ペイトン側も次の水曜日までには決めるとエージェント、アーロン・グッドウィン氏が語っている。

 また、カプチャックGMはFAを宣言したカール・マローンについてもチームに戻る事を希望する、とした。



 この会見どおりに事が進めば、現チームの戦力は維持される見込み。
 フィル・ジャクソンHCの残留は難しそうだが、現在のチームでジャクソンHC残留を強く望んでいるのは主力メンバーではシャックのみ。シャックはジャクソンHCが引退すれば、自分も引退すると前にコメントしたこともあるほど。しかし、ペイトン、コービーはジャクソンHCの方針に不満がある、との噂もある。
 ジャクソンHCの勇退が予測されるが、それが皮肉にもコービーの残留が一歩前進するかもしれない。注目されるのはシャックのリアクションだが・・・。

 管理人が予想するに、これまでの噂には反するが、コービー、ペイトン、マローンが残留。フィル・ジャクソンHCが勇退。シャックはトレードを要求するが、トレードがまとまらず残留。レイカーズで内紛がおこり、「強豪」止まり。と言うもの。

(シャックのトレード未遂はレイカーズ側にさして大きな経済的なゆとりが無いとの噂から、コービーとの長期高額契約もあり、シャックを出すことで同程度のサラリーで長期契約を有しているような強豪チームのプレイヤー獲得には二の足を踏むと思われる。逆にサラリーのカットの為にシャックを獲得したがるようなチームへのトレードはシャックが受け入れるとは思えないため)

 私は決して「アンチ・レイカーズ」でもないが、シャック、コービー、ペイトン、マローンを納得させる為にはこの4人だけで少なくとも7,80得点が必要となり、その上でチーム内のバランスを保てるHCをカプチャックGMが獲得できるかと言えば・・・。下手をすると、チームは自ら積んだターボエンジンの重さに苦しむことになるかも知れない。

 もちろん、希望としてはせっかくいいプレイヤーが揃っているわけだから「強く」なり、NBAを盛り上げてくれることなんですが・・・。

asua



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