第64回

「2004、NBA FINAL GAME4」


 

 NBA史上、ファイナルでシリーズを3勝1敗としたチームは27。その27チーム、全てシリーズを制している。
 2004NBAファイナル。今日行われたゲーム4はゲーム前のシャックのやる気も虚しく、88-80でデトロイト・ピストンズが制した。
 ピストンズはシリーズを3勝1敗としたNBA史上28チーム目となった。

 「(第3戦では)14点しか取れなくて、イライラしてるよ」
 そうゲーム3のあとに語ったロサンゼルス・レイカーズのシャキール・オニール。序盤から積極的にインサイドでポジションを取り、得点を取りにいったシャック。ゲームトータルで36得点&20リバウンドを記録し、そのプレイヤーとしての存在感を遺憾なく発揮した。しかし、ゲームが続くにつれ、周りへのアシストが減り始め、逆サイドで完全なフリーのウォーク・ウォルトンに気づかないなんてことも。WNBAのプレイヤーでもある娘の見守る前で、ファールトラブルでもないカール・マローンの出場時間が21分と、膝の怪我はプレーを強制できるまでにさえも回復していないようだった。
 テション・プリンスに抑えられている、そう言われている今ファイナルのコービー・ブライアント。今日も20得点ながらFGは8/25。マジック・ジョンソンに批判されたのが効いたのか、ゲイリー・ペイトンも随所にいいプレーを見せるも、結局勝利には結びつかなかった。
 ピストンズはオフェンスではチャウンシー・ビラップスが高確率にショットを沈め23得点。ラシード・ウォレスも26得点&13リバウンドを記録。エース、リチャード・ハミルトンも完璧ではないにしても17得点を挙げ、勝利に貢献。
 そして、シャキール・オニールについたベン・ウォレスは13リバウンド、コービー・ブライアントについたテション・プリンスは6得点&7リバウンドと両者とも数字としてはさして驚く数字ではない、と言うよりもベンはFT・4/14、プリンスは3/10と平均よりも悪い。しかし、シャック相手に打つ手が無くなるパターンの最たるものがファールトラブルなのにベンはファールを押さえシャックをマーク。プリンスはコービー相手のディフェンスはシリーズを通して完璧。その存在はバックコートにフロントコートの両得点源たちと同等、もしくはそれ以上のものと成り得ている。

 ゲーム5、舞台は変わらずデトロイト。放送局の放送スケジュールでは
 「勝敗によってなくなる場合があります」
 と言うのがゲーム6、7のロサンゼルスでのゲーム。果たしてレイカーズはホームコートへ帰ってくることができるのか。シーズン前、「優勝予定」としてオールスター級のメンバーを揃え送り出されたレイカーズ。このチーム存続唯一の手段が「最低優勝」とされている。
 果たして、今ファイナルの行方は!?そして、その後は!?



 asua




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