第57回

Pistons vs Nets、Game2」



 ゲーム1、プレイオフ記録に迫るほど見事に守り通されたネッツ。エース・ハミルトンの不調が不安なピストンズ。この両者のゲーム2。

 1Qは互角の戦いを見せた両者。2Qにはネッツらしい走るオフェンスが見られ、優勢なまま後半へ入ったかに思われた3Q。それまで火のついていなかったピストンズ・ディフェンスが一気に襲い掛かり、3QほとんどFGを決めることが出来ず、3Qの全得点(11)のほとんどがFTによるもの。第4Qにもピストンズの3Pが驚くほど入ったこともあり、結果95-80でピストンズの快勝。中でも気になったのが、序盤Game1の不調を取り戻すかのようにピストンズのR・ハミルトンがショットを沈めたが、そこへあえて必要以上にボールを集めることはせず、チームオフェンスに徹した点。ボールをオフェンス時に一プレイヤーに集めるのではなく、回すことによりDでの各プレイヤーの集中力も流れも保たれ、結果ビラップス、R・ウォレス、数は少なくともB・ウォレスもゲームの流れを変えるショットができたのではないかと。出だし好調だったハミルトンよりもビラップスのほうが出場時間が多いことが(ハミルトンに怪我もあったので。今日はフェイスガードをつけてプレー)「いつもどおりのプレー」にピストンズが徹した証明かと。
 ネッツはCにJ・コリンズを起用することでインサイドにリバウンドの柱を確保しているが、コリンズはミドルなど他のプレイヤーのオフェンスをサポートすることがあまり得意ではない。そうなると、Dのスペシャリスト、B・ウォレスが常にインサイドで思い切ったカバーに動ける状態になっていることを意味する。キッドへのDも執拗で、「らしい」パスを披露出来たのもほとんどが2Qのみ。個々の能力がずば抜けて素晴らしい、と言うよりお互いにパスしあうことがネッツのオフェンスであるにも関わらず、今日もターンオーバー20に対してアシストは18(対するピストンズは12-21)・・・。
 恐らく、現状を考えるとネッツのホームコートでプレーしたとして初めて両チームの力は五分。この2ゲームでもっと活躍が期待できるのはネッツでL・ハリス、ピストンズでE・キャンベル、M・オクァ。もちろん、ネッツvsピストンズを「ゲーム」として成立させるのにはJ・キッドのこれまで以上の活躍が必要不可欠ですが・・・。



 今回、短いですが多分に「私見」が入ってしまったものでこちらでさせていただきました。

asua



↑バックナンバーはこちらから。



inserted by FC2 system