第55回

SASvsLAL、Game1」

 スパーズvsレイカーズはゲーム前、プレイオフシリーズでこの両者の対決は9度あったがいずれもゲーム1の勝利チームがシリーズを制した、とのデータが出たこともあり個人的には大いに注目した一戦となった。
 序盤、飛ばしたのはレイカーズ。ショットに正確さは欠けたもののディフェンスを中心にゲームを作り、12-5と大きくリード。しかし、そこからレイカーズにミスが目立ち始め、1Q終了間際に立て続けにスパーズのT・パーカーに得点を許し、結局1Qは14-21でスパーズリードで修了。2Qも同じく序盤立て直したレイカーズが攻勢をかけるも、前半終了間際に崩れ2Qもスパーズの20-19で修了し、前半を41-33として終えた。ところが、レイカーズ得意の3Q。それまで沈黙していたオフェンスが爆発し、特にコービーは目覚しい活躍を見せチームを得点面で引っ張り、シャックはダンカンとの1on1でのディフェンスで健闘をし、3Qはレイカーズの32-21と大きくリードして勝負の第4Qへ突入。

 レイカーズの爆発力、スパーズの安定感。この勝負となったゲーム1。
 第4Qも崩れないスパーズに対し、レイカーズはコービーの勢いに陰りが見え始め、シャックはネストロビッチの前に立つディフェンスと後ろからのカバーとにオフェンスをさせてもらえず、たまにねじ込んで見せてもFTは打ち方を忘れてしまったかのように入らず(3/13)流れは完全にスパーズへ。決めなければならない時にしっかり決めたティム・ダンカンとトニー・パーカーに対し、レイカーズのビック4はディフェンスに挟まれているシャックへボールを入れようと苦心している間にショットクロックがなくなり、苦しいショットを迫られる展開が続き、オフェンスは停滞し、88-78でスパーズの勝利。

 勝てるチャンスは両チームにもあったゲームだったが、ポイントを押さえたスパーズと抑えられなかったレイカーズとの差が出たゲームとなった。スパーズのT・パーカーは20得点&9アシスト。K・ブライアントは31得点&10リバウンドを記録。コービーは完全に3Q独壇場と化し支配したが、ポイントを押さえゲームを通して安定してゲームをコントロールしたのはパーカー。ダンカンvsシャックもシャックが途中、苦手な顔を向かい合ってのディフェンスで頑張りを見せたが、期待のオフェンスで19得点に抑えられたのに対し、ダンカンはしっかり要所で得点を重ね30得点。両者ともFTが悪かったが、それを補ったダンカンに補えなかったシャック。

 ゲーム1の勝者がこのシリーズを制してきたと言うサンアントニオ・スパーズvsロサンゼルス・レイカーズのジンクスがまた正しかったと証明されるのか、それとも10度目にして始めてジンクスが破られるのか。

 あまりにも早く訪れてしまった「事実上のファイナル」。果たして!?


asua


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