第51回
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ニューヨーク・ニックス-ミルウォーキー・バックス-アトランタ・ホークスの3チームによる 5人、一つのドラフト指名権の動くトレードが成立しました。 ニックスはCのマイケル・ドレアックとキース・ヴァン・ホーンに2005年ドラフトの2巡目指名権を放出し 代わりにバックスからティム・トーマス、ホークスからナジ・モハメッドを獲得。 バックスはティム・トーマスとジョー・プリズビラを放出し、ニックスからキース・ヴァン・ホーンを獲得。 ホークスはナジ・モハメッドを放出し、ニックスからマイケル・ドレアック、バックスからジョー・プリズビラに加え、 ニックスの2005年ドラフト2巡目指名権を獲得しました。 (ここまでは「News」より) ニックスはポジションの偏っているPFのヴァン・ホーンよりスピードのあるSF、T・トーマスを選択し、 サラリー総額が上昇してもディフェンス力のあるモハメッドを獲得したかったようです。 T・トーマスは今シーズンここまで32.0分に出場し、14.1得点&4.9リバウンドに3P%・36.1%。 モハメッドは17.7分に出場し、6.5得点n&5.0リバウンドを記録している206cmのC。 ホークスはサラリーカットに再建へ向けての指名権を獲得が目的かと。 来シーズン、このトレードで出したモハメッドのサラリーが約525万ドル。 トレードで獲得したドレアックが来シーズン192万ドル、 もう一人J・プリズビラは契約が今シーズンいっぱい。(今シーズンは237万ドル) つまり、今シーズン後のオフに大物FA獲得を企んでいると思われるホークスとしては モハメッドの 525万ドル - ドレアックの192万ドル = 333万ドル で333万ドルを来シーズンのサラリーキャップから 節約したことになります。 問題はミルウォーキー・バックス。 今月26日に27歳になるトーマスを出して今年29歳になるヴァン・ホーンを獲得したのは何故なんでしょうか? サラリー上では契約は両者共に3年を残し、 1シーズンごとのサラリーはヴァン・ホーンの方が150万ドル前後高いですし。 トーマスとヴァン・ホーンのスタッツもヴァン・ホーンがリバウンドが多いですが、 その分Cをもう一人放出していては意味がないですし・・・。 となると私に考えられるのはラグジュアリータックス関係のみ。 注:ラグジュアリータックスとは、サラリー総額が一定以上を超えているチームに超えている分と同額を リーグが徴収し、逆に定められたラインより下にサラリー総額を抑えているチームへ その徴収分を分配する、と言うもの このトレードで戦力以外、となるとサラリー面でバックスのメリットと言えば 今シーズンのサラリー総額が90万ドル強を縮小することができることぐらい。 ラグジュアリータックス課税ラインが確か5200万ドル。 今回のトレード前でサラリー総額が約5240万ドル、トレード後で約5150万ドル。 つまり、トレード前だと5200万ドルを超える分が課税され、 チームの支払い総額は5240万ドル+(5240万ドル-5200万ドル)で5280万ドル。 トレード後と比べると130万ドルの経費節約に成功。 一見、「たった130万ドル?」と思います。確かに5200万ドルも払っていることを考えると「たった」ですが、 なんと言っても宝くじ一等分ぐらいを節約できたわけですから。 またはHC、もしくはGMがキース・ヴァン・ホーンを大いに買っている、とも考えられますが。 (地元に何らかのつながりがあり集客になるのか、とも考えましたが、 ユタ大出で出身地はカリフォルニア州Fullerton(読みは「フラトン」?)ですし・・・。) さて、果たして!? asua |
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