第45回

「レブロン・ジェームズを見た(笑)!」

一言試合レビュー。
のつもりが、書いてたら結構な両に(笑)。


キャブスvsサンズ


期待のルーキー、レブロン・ジェームズ。
PGのスターターとして登場し、
オフェンスではPG、ディフェンスではSFにマッチアップ。

まず、オフェンス。
PGとしてのパスだしはまず合格(ってエラソウですが(笑))と言っていいと思います。
ゲームメイクとしてはどうも、D・マイルズ、R・ディビスのやりたいようにしてしまっている感はありますが。

シュートセレクションもいいです。
ただし、ジェームズのオフェンスでの1stオプションはまず「パス」のようでして
それはいいんですが、ドライブインしてからも1stオプションは「パス」のようで
「ドライブイン→ジャンプ→パス」のジャンプのところでのシュートフェイクが小さく、
で、ジェームズが飛んでもディフェンスが飛んでくれずパスが出せず、と言う形が今日のゲームでも2度ほどありました。
よく言われる「ダブルチームへの弱さ」ですが、今日のゲームに関してはまずまず対処していたように見えました。
左手がまだ使えない、なんてのも聞きますがドリブルはボールをつく位置が癖なのでしょうが、体に近くスティールに来られた場合
苦しいのでは、とは思いました。が、ドライブインからその左手で見事バスケットカウントを決めるなど、近くこの点も解消されるものと思われます。
PGと言うポジションの性質上、やむを得ないところではあるのですが、ゲーム終盤、自分がいくでもなく
ディフェンスをひきつけることもできない、と言う存在の薄さが目立ちましたが、
PGはこのバランスが誰しもが課題としているところですから、まだしょうがないところでしょう。
目を見張るパスもあれば、無理目なパスもあり、まさに8アシスト&7ターンノーバーが示す通り、
PGとしての起用には数個のターンノーバーが余分に発生することを除けば(!?)まずいけるのではないかと。
ただ、ボールを出してからの動きがまだないところが問題な気はします。

次にディフェンス。
全くかと思って見てみたんですが、1on1に関しては結構頑張っていました。
それでもシュートフェイクにすぐ飛んでしまったりはしていましたが。
ヘルプディフェンスは全く・・・。
チーム自体のチームディフェンスがひどいのもありますが、まだマークマンをカバーしつつ
ボールの行方を追うのは苦しいようです。
速攻への対処が悪く、2on2の場面でポジショニングの悪さからあっさり決められたシーンもありました。
ここはジェームズ、チームともに課題です。

でもって、総合。
ターンノーバーの多さを除けば、まず文句なしです。
特にシュートセレクションの良さが長時間出場を可能としており、
ディフェンスにそのターンノーバーの問題は、サイラスHCの元、時間が解決してくれるかと。
ただ、その一方でマグレディ、カーターのような驚異的な身体能力はさほど感じませんでした。
今日のゲームでたまたまそれをアピールするプレーがなかったのか、
今日のゲームでたまたまパスが乱れ、ターンノーバーになったのか、
今日のゲームでたまたま控え目にプレーしただけなのか、はわかりませんが、
全て今日のゲームに限っての印象ですが、私は以上のような思いました。


なんか、「おまけ」っぽいですがゲームで他に気がついたことを。
サンズのマーブリーが上記の「PGの目立ち具合」でいい感じになってきました。
カットインからのショットが今日はなかなか決まっていませんでしたが、これはたまたまかも知れませんし。
同じく、サンズのA・スタウダマイヤー。高卒2年目の彼がインサイドでしっかり、スタープレイヤーへと
着実に成長しています。
また、Cのジェーク・ボスクゥですが今日のゲームでは期待以上に頑張っていました。サカリディスが抜けスターターへ
昇格した彼ですが、頑張り次第で定着も格下げも若手、ベテランともにCを抱えているだけにありえますので
頑張って欲しいものです。
サンズはゲームを通してプレイヤー全員がよく集中しているのが見て取れ、「いいチーム」だと確信が持てるほど
いいチームになっています。

一方のキャブスはまだ全てがこれから。
特にディフェンスでは集中できてない様が明らかで、この点での改善は急務だと思われます。
特にエースのリッキー・ディビスはあからさまに集中できていないシーンが何度もあり、
チームのエースなだけに与える影響も大きく、ここの意識改革がサイラスHCの「ディフェンス改善プログラム(?)」の
第一歩となる気がします。
しかし、これまで怪我がちだったCのイルガゥスカスが43分プレーするなど、順調な仕上がりを見せ、
決して明るい話題がないわけではありません。
ディビスもその良くも悪くもオフェンスでの自己主張の激しさがあったればこそ、ジェームズへのプレッシャーが軽く、
シュートを選ぶ余裕が彼に生まれているのも事実。
キャブスは基本的なチームを構成する「駒」は揃っているように見えます。
あとはこれをどうバランスよく配置し、起用するかが今後の問題だと思われます。
ただ、これをもし早期に解消できたとしたら、時間のかかるディフェンスは置いておいたとしても
今シーズン、プレイオフ出場はならずとも、「プレイオフ争い」には参加できるかも知れません。


asua



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