第43回

「勝手に予想!2003-2004シーズン、『私が見たいシーズン(笑)!』」


東はニュージャージー・ネッツがモーニングを獲得。
西ではロサンゼルス・レイカーズがオールスターコンビを獲得。
この2大ニュースにダラス・マーベリックスのトレード、ミネソタ・ティンバーウルブズの大型補強が続き、
最後にコービー・ブライアントの大事件で幕を開けた2003-2004シーズン。


そのシーズンも終わってみればそのモーニング(23分出場10.3得点&6.2リバウンド&1.1ブロック)が奮起したネッツ。
オールスターコンビは頑張ったものの、途中コービーが膝の怪我で16ゲームを欠場したレイカーズ。
開幕13連勝もあとでしっかり調子を合わせる結果となったウルブズ。
予想と違わぬ結果になったのは強豪ではダラスとスパーズぐらいのもの。
スーパールーキーどころの騒ぎではない騒ぎでリーグ入りしたキャブスのレブロン・ジェームズは
ディフェンスとジャンパーの未熟さもさることながら、NBAレベルで40分戦える体力がなく
シーズン序盤は疲労による集中力の散漫からゲーム終盤、ベンチを暖めていることが多く、
自他の期待を裏切る形となってしまいました。
そしてシーズン後半はシックスマンとなりルーキーオブジイヤーは逃す結果となりました。
が、皮肉にも彼個人、チーム共に成績を上げたのがレブロンのシックスマン後。
レブロン・ジェームズのルーキーイヤースタッツが26.9分の出場で13.1得点&4.3リバウンド&3.5アシスト&FG%・41.3%。
チームは36勝46敗。
シックスマン後のラスト31ゲームだと出場時間24.2分で14.3得点&3.2リバウンド&3.8アシスト&FG%・43.2%。
チームも15勝16敗と「素晴らしい」と言うレベルには遠いものの、期待を感じさせる形でのシーズンを終了。

そしてプレイオフ。
出場は東がネッツ、マジック、76ers、ピストンズ、ペイサーズ、バックス、ホーネッツ、ラプターズ。
西がダラス、ウルブズ、スパーズ、レイカーズ、サンズ、ブレイザーズ、キングス、ロケッツ。


目立ったところではペイサーズとの接戦を制し、セミファイナルに進んだマジック。
G・ヒルがシックスマンとして抑えられた出場時間ながら(シーズン出場23試合、16.8分6.8得点&3.2リバウンド&2.1アシスト)
流れを変えるポイント起用の役目をまっとう。
心配された怪我の再発もなく、セミファイナルではピストンズに敗れるも無事シーズンを終了。

そして、翌日。
 「長い間、チームに迷惑をかけてしまって申し訳なかった。
  しかし、私はもう今シーズン以上のレベルではプレーできないだろう。
  これではチームへの負担になってしまう。残念でないと言えば嘘になるが・・・。
  ここ数年、満足にプレーできなかった私を応援してくれたファン、監督、チームメイトなど
  全ての人に感謝したい。グラント・ヒルは引退します。」(グラント・ヒル)
引退を表明。ドック・リバースHCの元、アシスタントコーチ就任を同時に明らかにしました。

他では優勝候補とさえされていたキングスが1stラウンド敗退。
その相手がなんと念願を抱え、シリーズに挑んだウルブズ。
各ポジションでは互角に近い戦いを演じるも
(G部門ではビビー、B・ジャクソンに多少の分が合ったがその分を衰えの見えるディバッツのC部門でカバー)
エース対決でウェバーとKGの対決でKGが圧勝。
特にKGのディフェンスがウェバーのオフェンスを封殺。ウェバーはシーズンFG%・47.3%だったのに対しシリーズ41.3%と押さえ込んで
シリーズを4勝1敗で制す原動力となりました。

カンファレンスファイナルは大方の予想通りネッツvsピストンズ、スパーズvsレイカーズ。
ここから進んだのは3度目の正直を狙うネッツではなく、バットボーイズ以来となるピストンズ。
奮起の裏に無理があったらしく、モーニングはシーズン序盤優に20分を超えた出場時間も、徐々に減少。
シーズンラスト3ゲームを欠場。
プレイオフでの出場時間は1stラウンドこそ平均19.3分でしたが、セミが13.1分、カンファレンスファイナルで10.1分。
特にゲーム5は欠場する緊急事態に・・・。
対するピストンズはルーキーオブジイヤーにも輝いたCのダルコ・ミリチッチがここでもインサイドで得点を量産。
ディフェンス面では機能したとは言い難いものの、そこは3年連続ディフェンシブ・オブ・ジ・イヤーのベン・ウォレスがカバー。

もう一方のカンファレンスファイナル。
スパーズvsレイカーズ。
シーズン終盤で3ゲームを欠場する捻挫をしたスパーズの大黒柱、ダンカン。
その為か、切れがなく、今シーズンはインサイドをシャックが圧倒。
しかし、こちらのシリーズのヒーローはまさに意外なところで、今プレイオフのシンデレラボーイ、カリーム・ラッシュ。
昨シーズンはスパーズのジノビリが活躍し、シリーズを制したのに対して今年はラッシュがシーズンアベレージの6.4得点を
大きく上回りシリーズで10.3得点をたたき出す大活躍。
ラッシュはコービー欠場時にもその穴をそれなりに埋める活躍を見せ(コービー欠場16ゲームで8.7得点&FG%・46.7%、シーズンでは44.3%)
フィル・ジャクソンHCの信頼を得たようです。

そして、ファイナル。
ここまでピストンズはこれまでの戦力を地盤とし、新加入のミリチッチが「プラスα」となり快進撃を続けてきました。
一方、レイカーズはこちらも新加入のマローン、ペイトンが汚れ役をいとわず、勝利に大きく貢献。
しかし、この2003-2004のファイナルはまさに一人舞台、シャキール・オニール!
ファイナルMVPも獲得したシャックのファイナルでのアベレージは34.6得点&13.1リバウンド&3.3アシスト&FG%・56.1%と
まさに「怪物」復活!
期待のミリチッチもシャック相手にファールトラブルに陥り、「コービーストッパー」の期待のかかったプリンスも
コービーのファールを誘うプレーに見事にはまった形でファールトラブルを続け、ついにシリーズでらしいディフェンスもオフェンスも
披露することのないまま、終了。
ホームコートアドバンテージもレイカーズ。地元での第4戦は意地を見せ、接戦で93-87でピストンズが勝利するもここまで。

対戦成績を4勝1敗として2003-2004シーズンのチャンピオンにはロサンゼルス・レイカーズが輝きました!


主な各賞の受賞結果。

MVP  ティム・ダンカン スパーズ
ルーキー・オブ・ジ・イヤー  ダルコ・ミリチッチ ピストンズ
コーチ・オブ・ザ・イヤー  フィル・ジャクソン レイカーズ
ディフェンシブ・オブ・ジ・イヤー  ベン・ウォレス ピストンズ
MIP  デスモンド・メイスン バックス
シックスマン・アワード  アントワン・ウォーカー マーベリックス

得点王  トレイシー・マグレディ 31.3得点 マジック
リバウンド王  ベン・ウォレス 15.3リバウンド ピストンズ
アシスト王  ジェイソン・キッド 9.1アシスト ネッツ




あくまで、希望の大いに含まれた予想です。
結果との差については当然、責任はもてませんので御了承下さい。

また、コラムの感想、「こんなことでコラムを書いて欲しい」など御要望等ございましたら(むろん、すべてにお答えできるかはわかりませんが・・・)
掲示板、もしくはメール(nbafanspage@hotmail.com)までどうか御連絡下さい。

asua



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