第33回は

ついに「試合評」以外の企画(笑)!
読んだらわかる(かも?)、
ゾーン・ディフェンスとマン・ツー・マン・ディフェンス。

その壱
「マン・ツー・マンとゾーンの違い。」




図−1

注:青がオフェンス、
赤がディフェンス。
茶色い丸がボールのつもりです(笑)

PG:ポイント・ガード
SG:シューティング・ガード
SF:スモール・フォワード
PF:パワー・フォワード
C:センター

 ゾーンとマン・ツー・マンのディフェンスの違い。

マン・ツー・マンディフェンス(以下、マン・ツー・マン)は
一言で言ってしまうと
「1プレイヤーを1プレイヤーで守る」と言うディフェンスです。


 図1のようにボールを持っていないオフェンス側SFが
矢印の方向へ動けば、当然、ディフェンス側のSFも
ついてディフェンスをします。
これはマン・ツー・マンディフェンスがディフェンスプレイヤーの役割を
「1プレイヤーをディフェンスする事」を
基本としていますので、当然、こうなります。
もちろん、この場合だとオフェンス側SFにボールが入った場合などは
ディフェンス側のPF、Cは
ダブルチーム(2人で1人をマークすること)や、
カバー(ディフェンス側が抜かれると判断した場合などに、
そのオフェンスに別のディフェンスがマークにつくこと。
「ヘルプ」とも言う)に
行ったりと、必ずしも「基本」通りというわけにはいきませんが。

基本的にはオフェンス側のプレイヤーがどう動こうと
ついてマークするのが基本です。
ですので、マークマンとディフェンスは
メンバーチェンジがない限りは代わりません。




図ー2
これがゾーン・ディフェンス(以下、ゾーン)だと
えらく状況が変わってきます。

ゾーンはディフェンス・プレイヤーの役割を
「担当の場所を守ること」としており、
対象が「誰」と言うわけではなく、
自分の守るべき場所へきたプレイヤーをディフェンスするのが
ゾーンの特徴と言えます。

先のマンツーマンと同様な動きを
オフェンス側SFがしたとします。
その場合、マンツーマンだとオフェンス側SFをマークするのは
基本的にディフェンス側SFとなりますが、
ゾーンの場合、ディフェンスは
図−2の各ディフェンス側プレイヤーを中心とした
楕円形の中に入ってきたオフェンスを守ることとなりますので、
この場合だとオフェンス側SFをマークするのは

SF→C→PF

と次々スイッチ(ディフェンスが交代すること)していきます。

ディフェンス側SFは楕円形の中では
オフェンス側SFについてマークしますが、
それを超えるとディフェンス側Cへオフェンス側SFのマークを任せ、
オフェンス側Cのマークにつきます。
つまり、基本的にディフェンス側プレイヤーは
定位置から出来る限り動かないワケです。
その為、コート上でディフェンス側プレイヤーが
いない空間が少なくなるわけです。
ディフェンス側が同じ空間にいることを少なくすることで、
広いエリアのディフェンスが可能なわけです。

図ー2のようにマンツーマン

図はゾーンディフェンスの「3−2ゾーン」と呼ばれるものです。



とまぁ、こう言った二つの形態がディフェンスにはあるんだなぁ、
ぐらいにわかってもらえれば「その壱」は完璧です。
次回、「その弐」では「マン・ツー・マン、ゾーンそれぞれのメリット、デメリット」を
ご紹介したいと思います。


asua



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