第32回は

試合評。
パート8!

スティブルズ・センターで行われた
ロサンゼルス・レイカーズvsロサンゼルス・クリッパーズの一戦。

王者完全復活が最近、囁かれ始めたレイカーズに、
視聴者の数だけやる気と集中力を見せるクリッパーズ。


レイカーズ、クリッパーズ定番のスターティング5でゲームスタート。

PG D・フィッシャー vs A・ミラー
SG K・ブライアント vs C・マゲッティ
SF R・フォックス vs L・オドム
PF S・ウォーカー vs E・ブランドン
C S・オニール vs M・オロワカンディ


レイカーズはマン・ツー・マンディフェンスに
時折3−2ゾーンでディフェンスを展開。
対するクリッパーズは純正マン・ツー・マンディフェンス。
ゲームはシャック、オロワカンディの撃ち合いで始まり、
オロワカンディも思いのほか応戦。
シャックは動きが軽快で、ほぼ復調していると見ていいかも知れない。
ラッシュも相変わらすの好調をキープ。
しかし、フォックス、フィッシャーが不調で1Q(クォーター)はほぼ互角の展開。

2Qに入り、オドムがディフェンス、パスと地味に活躍。
オロワカンディも得点面で活躍し、シャックをディフェンスしきれない分を
自らフォローする。
ディフェンス面で頑張りを見せるレイカーズのフィッシャー、フォックスも
得点面では全く活躍できず、
シャック、コービーの活躍むなしくリードすることなく前半を終了。


3Q、シャックがオロワカンディの動きを読み始め、シャットアウトすると
フォックス、フィッシャーに当たりが出だす。
これまで、全く入らなかったがそれでもうち続けたことが功を奏した形となった。


4Qは残り8分までアップテンポなゲーム展開が続き、
両チーム互角。
流れがレイカーズへ傾くと、クリッパーズ得意の個人技で流れを引き戻す。
そんな中、8分を切るとレイカーズがゲームをハーフコートオフェンスへと切り替え、
ゲームコントロールを始める。
しかし、これはクリッパーズのオフェンスも狂ったが、
自軍のオフェンスにも動きが無くなり、タイムアウトへ。

しかし、ラスト2分!
さすがにここからは集中力のあるディフェンスを
レイカーズが見せ、
そこまで同点だったゲームに
フォックス、フィッシャーが立て続けに決め、
点差は5点。
FTで2点返し、3点差とするもまたもやフォックスが3Pを決め、
6点差とする。
しかし、これがよくなかったのか、ディフェンスにここから緩みが見え、
A・ミラーの3Pで3点差とされる。
そこで、コービーがドライブを試みるも、阻まれ
流れが完全にクリッパーズへ。
と、思った瞬間、ベテランR・オーリーがミラーがハーフライン付近で
パスを受け、振り向くと同時にドリブルを始めた瞬間にターンノーバーを誘う
ナイスディフェンスを見せ、見事これが成功!

シャックがファールをもらい、オロワカンディはファールアウト。ワン・ジジ登場。
FTを2投とも決め点差を5点とし、クリッパーズはタイムアウト。

この時にジャック・二コルソン(だと思います)がクリッパーズHC、アルヴィン・ジェントリーに
テクニカルファールを要求していたのは笑えました(笑)。


さて、残り43.3秒で点差は5。
オドムがドライブから決め、3点差とするが
コービーがファールをもらい、FTを2本しっかり決め、またも5点差に。

しかし、ここでアンドレ・ミラーがスクリーンからバスケットカウントを決め、
一気に2点差!

ここで先ほどはいい働きをしたロバート・オーリーがまずいパスでボールは
クリッパーズへ!
残り時間も十分、一度ゴール下へ持ち込むが
外へ出してリセット。とその「ゴール下から外へ」と言う
動きに対してフィッシャーが素早く反応し、オフェンスファールをマゲッティから獲得!

コービーがここでも2本のFTをしっかり決め、4点差。
残り時間は2秒ちょっと。

ゲーム終了を待つばかり、と思っていたら
なんと!キーオン・ドゥリングがハーフラインからの3Pを決め(!)、
点差は1点、残りは1.2秒!

しかもここでコールが!
バスケット・カウント!?とうなる歓声のもと、
そのコールはドゥリングのラインクロス(サイドラインを踏んでいた)を告げ、
今度こそゲーム終了。



なんとも見応えのある試合でした。
レイカーズはディフェンス面での改善が見られ、シャックも復調し
ラッシュも相変わらず好調。
フィッシャー、フォックスのシュートに不安があるものの
大黒柱復調で全ての流れが良くなる、かも。

クリッパーズはオロワカンディとマゲッティの個人技で得点面では不安は
ないものの、ディフェンスでは穴ばかり。
今日もフォックスなんかは度々フリーに。
決まらなかったため、僅差でゲームが進んだもののあくまで結果論。
ここへはゾーンを取り入れるなどの改善が必要かと。


各個人では正直言いまして、不調組をのぞきまして
「期待通りの活躍」すぎてなんとも書きにくいところですが、
オドムがリバンド、ディフェンスで頑張りを見せていた点、
コービーを起点としたチームオフェンスが2度ほど成り立たなかったこと、
シャックがFTを完全に克服しつつあること(現在61.0%!)、
レイカーズがボールをハーフコートラインまで運ぶプレイヤーを選ばなくなり
また、それでもオフェンスをしっかり組んできていること、
レイカーズの3−2ゾーンはリバウンドに不安を抱えるレイカーズにとってそう言う意味では
効果的であること、
サマキ・ウォーカーはリバウンドの際ポジショニングがボールの真下過ぎるため
後ろから獲られたりすることがあること、
ぐらいでしょうか?




今日もウェスタン8位スポットへあと4ゲーム差と出ていたレイカーズ。
昨年の覇者がシーズン後半、どうこの現状を打破するのやら・・・。


asua



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