第30回は

試合評。
パート6!

M・ビビーの復帰したサクラメント・キングス
vs
ユタ・ジャズの跡を継いだ「地味な強豪」サンアントニオ・スパーズ


大敗から一夜明けて。王者・ロサンゼルス・レイカーズ
vs
エースのFG%が39.9。しかし、何故か勝てるフィラデルフィア・76ers


昨シーズンのプレイオフでの大活躍から、大いなる期待と共に
今シーズン入り、と思われながら怪我で出遅れた
マイク・ビビーが遂に復帰!

そのビビーのジャンパーで始まった今回の試合。
と、いつも通り行きたいところですが
今回はちょっと2試合分、と言うこともありまして
いつもまとめに書いている「見て思ったこと」のみを紹介したいかと。

まず、キングス・スパーズ戦ですが
ビビーが出だしからいい感じでスタートし、
ゲーム通して期待されたビビーらしさが出てこれから、
期待に応えてくれそうな感じを受けました。
一方、エースのクリス・ウェバーはポストアップされた場合には
それなりに守りますがフェイス・トゥ・フェイス、つまり向かい合ってのディフェンスとなると
間合いの取り方かかなり悪く、迷っている間にどちらからか
やられていると言うケースが目立ちました。
今回のダンカンのようなミドルからポストアップまでこなせるPFには
今後も苦戦しそうな・・・。
ダグ・クリスティは相変わらずの驚異的な反射神経的ディフェンス。
予想を遙かに上回る成績でここまできているボビー・ジャクソンは
固いゲームメイクとディフェンスにはこれまでも定評がありましたが
今シーズンはシュートに大きな自信を持っているよう。
その為、選択枠として少し自分のシュートの比重が大きくなっているのが
気になるところですが、この日は調子もよかったですし、
それをふまえての動きだと思いますので、問題ないかと。
さて、キングスはスターターは以下のメンバー。

PG:マイク・ビビー
SG:ダグ・クリスティ
SF:ページャ・ストヤコビッチ
PF:クリス・ウェバー
C:ブラディ・ディバッツ

しかし、恐らくリック・アデルマンHCがしたい、
「本来のスターター(?)」は恐らく以下のメンバーかと。

PG:ボビー・ジャクソン
SG:マイク・ビビー
SF:ダグ・クリスティ
PF:クリス・ウェバー
C:ブラディ・ディバッツ

これだと、ディフェンスでの負担がビビーから軽減され、
そのオフェンス力を遺憾なく発揮できます。
ゲームメイクが固くミスの少ないジャクソン。
彼がたまに組まれるこのラインナップで一人、
オールコートでディフェンスにあたっていましたが
これもなかなかによかったですし。
しかし、やはり、実際このラインナップを使ってはいるんですが
ディフェンスでのミスマッチに、リバウンドの弱さが以上に目立ち、
現在のスターターとなっている模様。


対するスパーズですが、
エースのティム・ダンカンがディフェンス面で成長しているのが
ディフェンスに対する「予知」と言う点で
見て取れたことと、
スティーブ・スミスはまだまだ十分に戦えるポストアップ出来るSGだと言うこと、
ケヴィン・ウィルスもまだ大丈夫だと言うこと
ぐらいでしょうか?気づいた点と言えば。
えらくキングスに対して簡略になってしまいましたが
トニー・パーカーもこの日は調子のよくなかったようで
いいところがあまり、見て取れませんでしたし。
それでも勝てるところがさすがユタ・ジャズの後継チーム(?)。




レイカーズ vs 76ers


さて、前日の大敗で懲りたのか。
スタートから気合いの入っているレイカーズ。
いいゲームの予感が漂うも、水を差すのはフィラデルフィアファンの
コービーへのブーイング。しつこいですね、ホント。

さて、試合の方はフォックス、コービー、シャックと好調で
レイカーズ一気に行くかと思われたゲームにまったをかけたのが
キース・ヴァンホーン。
と言うよりも、サマキ・ウォーカーがディフェンスについたプレイヤー、
と言うべきか?
試合を通して、この「ウォーカーのマークマン」には得点を許し続け、
ラリーブラウンがレイカーズディフェンスの「穴」と
見なしていることは間違いなさそうな上、
しっかりその期待に応えているのもまた事実。

さて、そんなゲームで気になったデータが。
試合中、よく「ここ数試合の誰々の数字がいい、悪い」
といった感じでデータを出しますが
今日は「レイカーズの2トップ以外のFG%が低い」という意味でしょうか、
「シャック・54%、コービー44%、残り39%」
と出て英語で色々話してらっしゃいました。
そこで、私は常々思っているんですが
「何故、アイバーソンのFG%は話題にならないのか?」
と言う点。
時折、ここでも触れていますが今日見たところFG%が39.9。
レイカーズの「悪い」と言われている「残りのメンバー」とエースが%が同じ。
なのに、何も言われないと言うのは?
3P%も28.5。ん〜・・・。
まぁ、チームが勝っているから何も言われないんでしょうが。

ゲームはシャック、アイバーソンがそれぞれ勝つチャンスを
FTを外し、それぞれ逃がしオーバータイムで
R・オーリーのパスミスが半分、R・フォックスのキャッチミスが半分、
この二つの理由でレイカーズの敗戦となりました。

昨シーズンに続き、期待を裏切っているサマキ・ウォーカー。
さて、このままで居場所がいつまでもここにあるんでしょうか?
少なくともやられたからといって出来ないオフェンスで
仕返しをしようとするのだけはやめてもらいたいところ。

今日は皆がそれなりの働きをしたにも関わらず、勝てなかったレイカーズ。
怪しいジャッジもいくつかありましたが、
数は少ないにしてもそれはフィラデルフィア側にもありました。

誰しもがまだまだ続くと思われたレイカーズ王朝の
意外と早い崩壊がこの後、あるんでしょうか?

それとも「レイカーズ不敗神話」が、
「フィル・ジャクソン」と言う伝説の名HCが、
史上最高のコンビと言う称号を得たシャック&コービーが、
今シーズン、生まれるのでしょうか?

チャンピオン・レイカーズが今、チャレンジャーとなり
何をしてくれるのか。
それとも新しい時代が訪れるのか。

シーズン残り3/4。
さて、何が起こるやら。


asua



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