第29回は

試合評。
パート5!

ロサンゼル・レイカーズvsオーランド・マジック

両者ともなかなか、怪我でベストメンバーの揃わなかったチーム。
しかし、レイカーズがシャック、D・ジョージ、S・ウォーカーと
次々と復帰し、
マジックも両エースが復帰。
チームとしての成熟度で言えば、まだシーズン序盤だけに
何とも言えませんが、メンバー的にはまず、ベストに近い状態の両チーム。

スターティング5は
レイカーズが
PG:デレック・フィッシャー
SG:コービー・ブライアント
SF:リック・フォックス
PF:ロバート・オーリー
C:シャキール・オニール

マジックが
PG(?):マイク・ミラー
SG:トレイシー・マグレディ
SF:グラント・ヒル
PF:パット・ギャリティ
C:ショーン・ケンプ

と言うメンバー。
レイカーズは標準的なメンバーですが
マジックがG・ヒルをPF(ポイントフォワード)としての
大型ラインナップ。
しかし、リバウンドより3Pの方が得意なギャリティを
PFとして使わざるを得ないマジック。
なぜ、ホーレス・グラントを解雇したんでしょうか?
ん〜、まぁ、この謎は置いておきまして。


立ち上がり、レイカーズが不本意なファールを重ね、
ファールトラブルかと思えば、ヒルがコービーのマークで1Q残り6分で
2つめのファールを犯し、続いてシャック・マークのケンプも2つ目と
ファールトラブルとなったのはマジック。
しかし、そんなチームをマグレディがひっぱり、アウトサイドから
ミドル、3P、4Pプレイ(FTは外してしまいましたが)と
オフェンスでチームを牽引。
レイカーズはコービー、シャックの両エースが大人しかったものの、
フィッシャーが爆発し、FG・5/5と言う最高の滑り出し。
1Q終了間際には、ジョージがオフェンスリバウンドを奪い、
コービーからパス受け3Pを決める大きな活躍も見せ、
33−26でレイカーズのリードで2Qへ。

2Qはベンチメンバー主体でスタートした両チーム。
シャックに対してケンプとチームがいいディフェンスを見せ、
マグレディも1Qで見せたような驚異的なオフェンスはここでは
なかったものの、ディフェンスで前半3ブロックとチームを支えました。
レイカーズもここへきてディフェンスでウォーカーがいい働きを見せるなど
ディフェンス主体のQとなりました。
しかし、2Qの終了間際にもレイカーズのPG、フィッシャーが
3Pを決めるなど、マジックとしては流れを引き寄せられないまま前半を終了。


後半がスタートし、スターターはで来たレイカーズに対し、
マグレディ抜きのマジック。
前半に21得点&3ブロックの大活躍を見せたトレイシー・マグレディは
このまま3Q、出てくることはありませんでした。
と言うのも前半、リバウンド争いの時にコービーの肘が
マグレディの背中に偶然あたり、痛めていた背中の怪我を悪化させてしまったためです。
その後4Qに試合に帰ってはくるものの、
何分もたたない間にロッカーへ。

その間、シャック・コービーにエンジンが掛かりだしたレイカーズに対し、
ケンプは誘われるとおりファールと得点の両方を差し出す始末。
オフェンスでもボールを外で回して、外で打つと言った
無理のあるものとなってしまい、レイカーズとしては
当然守りやすく、流れは完全にLAへ。
しかし、3Q終了間際に今度はマジックのR・ハンフリーが
オフェンスリバウンド&レイアップを決めるなど踏ん張り、
11得点差とまだ可能性を残し、4Qへ。

しかし、先ほども言いましたようにマグレディが4Q開始すぐに
ロッカーへ下がるとあとはワンサイド・ゲームに。
4Q半分も終わらないうちにゲームが決まり、残りはベンチプレイヤーの
お披露目となりました。
ケンプがここで、ミドルシュートを決めましたが、
これをもう少し多用できればまた、多少なりとも違った展開も・・・。
まぁ、ケンプがファールトラブルの為、
ベンチが長かったと言うのもありますが。


さて、それぞれのチームですが。

まずはオーランド・マジック。

マジックはレイカーズのシャックを中心とした
「マンツーマンっぽいゾーン」にマグレディの狭いスペースでの
1on1しか手がなく、
後半マグレディが抜けてからはオフェンスで策がない状態。
マジック柱の一人、マイク・ミラーがFG・0/8で0得点!
後半に入り、レイカーズ苦手のアーリーオフェンスで攻めますが、
インサイドに攻め手を欠き、レイカーズ側のディフェンスを
混乱させることが出来ず、アーリーオフェンスも成立せず。

(注:アーリーオフェンスとは、セットオフェンスをせずに
ボール、プレイヤーともに動き続けるオフェンスのこと。
イメージとしては速攻を
1stブレイク、2ndブレイク、3rdブレイク・・・と続けていく感じです。)

ディフェンスではケンプがファールトラブルになるまで
シャックに対しいいディフェンスを見せ、
コービーの外からのオフェンスの弱点をついたいいディフェンスでした。
が、ファールトラブルでそれも試合途中まで。
しかし、シャック相手にファールトラブルに陥らない
ディフェンス、と言うのも確かに難しい要求です。


一方、レイカーズはオフェンスではフィッシャーが冷静でいい働きを見せ、
サマキ・ウォーカーもオフェンス以外ではなかなかの仕事をして見せました。
いつも「流れを!」と思う時になると出てきては
いい働きをするブライアン・ショウもさすがの働き。
シャックのインサイド・ワークは今更言うまでもないですし。
コービーのゲームメイクは高水準を維持しています。
アウトサイドはまだ期待の水準に達していませんが・・・。
ディフェンスではさっきも言いました
シャックを中心とした「マンツーマンっぽいゾーン」が的中し
後半はマジックにまともなオフェンスをさせませんでしたし。
あとは毎度、言ってるようですが今日も12分で4ターンノーバーの
カリーム・ラッシュがコービーベンチの間、ゲームメイクをもう少し
出来れば言うことないんですが。


今日の試合でマジックは貯金を1とし、
レイカーズは借金を5としました。
それぞれ、ディビジョン首位まで
4、9・1/2ゲーム差。
オールスターまであと、20ゲーム前後。
プレイオフまでだと、まだ60ゲームほどあります。
まだまだ、大丈夫?


asua



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