本日、NBA記録タイの開幕15連勝をかけ、 ウェスタン・カンファレンス首位にしてリーグ最高勝率のダラス・マーベリックスが イースタン・カンファレンス首位のインディアナ・ペイサーズと戦いました。 今回はその試合評を (と言うより「感想文」と言った方が近いでしょうか?) 前回に続き、書いてみようかと思います。 ニック・ヴァンエクセルとリーフ・ラフレンツの主力2人を欠きながら 開幕からここまで14連勝と絶好調のダラス。 一方、世界選手権で痛めた足首も治癒し復帰したレジー・ミラーに、 これまた絶好調のインディアナ。 スタートから飛ばしたのはインディアナのロン・アーティスト。 颯爽とテクニカルファールを取られたかと思えば、最初チームの 10得点中8得点をアーティストが獲得し、スタートダッシュに成功! 対するダラスはどうもノビツキーがよくなく、 最初のFTを2本とも外すは、得意の外からのシュートにも 精彩を欠きました。 何かに焦っているかのようにも見えたんですが・・・。 ゲームはインディアナのジャマール・ティンズリーが続けざまに ロングのいいパスを通し、チームを勢いづけると、 ダラスはナッシュ、フィンリーが踏ん張ると言った立ち上がり。 特にナッシュは1Q残りが3分を切るまでに FG・3/3の10得点を記録。 ショーン・ブラッドリーもインサイド、ミドルサイドとオフェンスでも貢献を見せ、 期待以上の働き。 しかし、PGがナッシュからエイブリー・ジョンソンに変わる度に インディアナPGはジョンソンに外がないことを承知ですんで 守り易そうでしたし、オフェンスもなんだかまとまりのないものへ。 いまだに何故、ティム・ハーダウェイを放出したのかが疑問です。 インディアナのスターティングPG、ジャマール・ティンズリーは エイブリー・ジョンソン同様に外からのオフェンスが下手です。 しかし、そこにつけ込むかのようにこの日はそれなりに外からも決め、 13得点&15アシストを記録。 アル・ハリントンも前半をFG・8/9と飛ばし、トータル23分の出場で21得点。 ロン・アーティストもなかなかに粘りのあるオフェンスで20得点&11リバウンド。 しかし、なんと言ってももはやチームの大黒柱と化したジャーメン・オニールが ミドルからの難しいシュートも度々ねじ込み、 28得点&18リバウンドとチームを牽引。 また、インサイドの相棒、ブラッド・ミラーもCとして細かいフェイントなど器用なオフェンスを見せ、 FG・7/8と高確率で決め16得点。 そして、なんと言っても「チーム」としてダラス・ディフェンスを研究してきているのが 実によくわかり、またよくディフェンスを分断し機能させませんでした。 特にダラスがよく使う、3−2ゾーンの攻略は文句ナシ。 トップのDを引きつけ、当然あいてくるハイポストへボールを入れる、 もしくは3−2の2の間でスイッチするほんの隙をついてのオフェンスなど、 特に前述のハイポストからのプレーは実に確率が高く、 マンツーマンに切り替えたりしていましたが、 そうなると元々Dのそう上手でない面々ですから厳しくなる、と 結局最後までダラスは対応できていませんでした。 インディアナに関して言えば、 ・ティンズリーのロングパスが思っていた以上に正確であること ・ハリントンの成長が見て取れたこと ・R・ミラーがゾーンでディフェンスされたため、得意のスクリーンが活用できなく、 苦戦していましたが、それでもしっかり役割をこの若いチームで果たせていること。 などが勝因として挙げられるでしょうか。 ダラスはエースのダーク・ノビツキーが最初のFT連続ミスから 結局、試合を通して波に乗ることなく3Pは0/8、FGも4/20と散々。 フィンリー、ナッシュが合わせて45得点を挙げましたが それも確率は低く抑えられました。 今日、期待よりよかったと言えば ラジャ・ベルとショーン・ブラッドリーでしょう。 ラジャ・ベルはナヘイラと共に勢いをチームにもたらし、 ブラッドリーはミドルからのシュートも決まり、今後に期待がもてました。 また、ブラッドリーはインサイドに入ってからのパスをもらう時点での パスを受け取るポイントが高いため、パスは通り易くカットされにくいと言う利点があり、 もっとここらへんを活用できるといいんでしょうが。 ウォルト・ウィリアムスは無理矢理、シュートを打ちすぎていましたし、 エイブリー・ジョンソンは出てきたかと思えば、いつも通りの 「カットイン、しかし、何も出来ず」 を繰り返し、バックアップとしてはどうかと・・・。 そういえば、ポパイ・ジョーンズは出てきませんでした。 とにもかくにも、ノビツキーがこの調子では・・・。 あとはゾーンを攻略された場合の対応が今後、必要となるでしょうね。 と、そう言うワケでダラスの完敗、 インディアナの完勝として、ゲームは幕を閉じました。 と、こんな感じでした(笑)。 asua |