第25回は

試合評なんかを。




さて今回は、先のロサンゼルス・レイカーズvsミルウォーキー・バックス戦の
試合評をしてみようかと。


シャキール・オニールが復帰し、仕切り直してのスタートとなった
ロサンゼルス・レイカーズ。
オフにグレン”ビックドック”ロビンソン放出の大手術を敢行し、
こちらも仕切り直し、再出発を計ったミルウォーキー・バックス。


特に今日、気になったのは言わずと知れたオフェンス・システムの差。
レイカーズはシャックを中心としたトライアングル・オフェンスでオフェンスを展開。
対するはスクリーンを多用したジャンプシュート主体のオフェンスで
アウトサイドがメインとなるバックス。

そのバックスはティム・トーマスの連続3Pもあり、
いいスタートを切りました。
しかし、それまで劣勢ながら
ある程度の均衡を保っていた試合が
2ndQにレイ・アレンが捻挫(と思われる)で退場するやいなや、
すぐさま流れはレイカーズへ。
終盤にティム・トーマスの1on1からのプレーを試みたりと
試してはいるものの、やはり無理があるようで・・・。

Cとしてダン・ガズリッチがファールアウトするまでに
26分の出場で9得点&6リバウンドと奮闘。
元シカゴ・ブルズのジェイソン・キャフィーも
ベンチスタートながら16得点&12リバウンドを記録。
同じく、最強ブルズの一翼を担ったトニー・クーコッチも
目の覚めるようなパスを連発し、11得点&4アシスト&3リバウンドと
ベンチからチームに貢献。

レイカーズはシャックが28分の出場で24得点&11リバウンド&4アシスト、
コービーが15得点ながら11リバウンド&11アシストのトリプルダブルを記録。
今日のコービーはパスで見せ場を作り、さながら
ストックトン(ほどノーモーション、とまではいきませんが)ばりのナイスパスを
披露し、アウトサイドから決まらないシュートの穴埋めをしてみせました。
レイカーズで特に目立った活躍をして見せたのがデレク・フィッシャー。
得意の3Pを2/4と決め、今日はカットインでもシュートにパスにと
いい働きをして見せ、トータル21得点&7アシストとキャリアハイに迫る
大活躍をして見せました。
他では、スタニスラブ・メダベンコ(Stanislav Medvedenko)も
ミドルからのジャンプシュートなどで18分の出場ながら8得点。
サマキ・ウォーカーも14分で6得点&4アシストを記録し、
少ないながらに期待のもてるプレーをして見せました。


結果、第4Qにはほとんど、シャックは休むという楽な戦いで
レイカーズが111−99で圧勝。

特にバックスはキャセール、クーコッチの名パッサーが下がると
ケヴィン・オーリーはいいスクリーンから出てきた味方への
パスを何度かミスするなど、パッとせず、
フロントコートに比べ、バックコートのベンチに不安を残す結果となりました。
しかし、今日のような働きをクーコッチには期待してもいいでしょうから、
SGとしてキャセールを起用している場面もありましたので、
その時に、クーコッチにゲームコントロールを任せてみたりとまだまだ、
手の打ちようはあります。
まずは、レイ・アレンの様子が気になるところですが。

レイカーズはシャック復帰間もないとあって、
シャックが攻めに入る時の空間の取り方がまだまだと
改善の余地はあるものの、この完勝。
ソーマライラ・サマキ、ジャネロ・パーゴの両プレイヤーは
見せ場を作れなかったものの、
カリーム・ラッシュの荒削りながら見所のあるプレーもあり、
元の「最強」チームへと一歩一歩、近づきつつあるのかも知れません。

ま、一時は「もう問題なし。」と思われた
シャックのFTは今日4/10と、対レイカーズ戦線に
一条の細い光りを見いだせなくもないですが。


あと、今日のこの試合でチック・ハーンのユニフォーム(?)
(背番号の変わりにマイクの絵が描かれたもの)
が、永久欠番の額に納められていました。
3300を超す試合を休まず、中継し続けたハーンへの
名誉賞授与、といったところでしょう。
お疲れさまでした。


それでは、今回はこの辺で。

asua



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