第23回は

オフ、戦力補強の是非。
イースタン・カンファレンス編

今回は、シーズンがスタートすると言うことで、オフにどれだけ補強できたかを
いつも通り、独断と偏見でカンファレンスごとにトップ3と最下位をそれぞれあげてみたいと思います。



イースタンカンファレンス


まずはトップ3を。


1.ニュージャージー・ネッツ
2.アトランタ・ホークス
3.ワシントン・ウィザーズ


以下ではちょっと、説明の程を。

イースタンカンファレンス内での補強ランキングでbPを獲得したのは、
昨シーズンのカンファレンスチャンピオン、ニュージャージー・ネッツ。
ジェイソン・キッド獲得と健康という
二つの大仕事をやってのけたネッツは昨シーズン、一気に躍進し
みごとにファイナルへと進出しました。
が、そこでの力の差はあまりにも歴然。そこでチームの解体と
チームの高齢化になるとしても、首脳陣は改革に着手し、
何人目になるかわからない「第2のラリー・バード」こと
キース・ヴァンホーン、トッド・マッカラーを放出し、
ディフェンシブな本格派センター、ディケンベ・ムトンボを獲得。
FAでも多くのチームが獲得に動いたロドニー・ロジャーズと
キッドのバックアップにクリス・チャイルズを見事確保。
昨シーズン、ネッツが得意とし、キッドの持ち味でもあるラン&ガンが
今シーズンはムトンボ獲得により、
少なくなることも考えられますが、
それでも待望の頼れるリバウンダーとショットブロッカー、
頼れる6thマンを得たことはそれまで強いながらも得られなかった「安定感」をチームもたらすものと考えられ、
勝ち星から見るとさほどの伸びは期待できませんが、
健康の維持にさえ気をつければ間違いなく地力のアップになったはず。
あと、チャイルズ獲得は意外に大きな意味を持つかと。
これまでキッドが出続けることでゲームを動かしてきましたが、タイプの違うPGを
バックアップに得たことでチームとしてのレパートリーが増えることにも繋がり、
キッドの体力温存が勝負所での勝負強さに磨きがかかるものと。


ランキング2のアトランタ・ホークスはチームとして完成度はまだまだ、改善の余地がありますが
チームに馴染めないままのトニー・クーコッチとレオン・スミスを放出することで、毎試合20得点を
期待できるグレン”ビックドック”ロビンソンを獲得できたことはかなり大きいと。
昨シーズンも期待されながら、
プレイオフ不出場に終わったホークスですが今シーズンはプレイオフ出場に
自信を見せ、なんとシーズンチケット購入者に
「プレイオフへ出場できなければ、お金をお返しします。」
といったそうです。
ディフェンス能力の高いラトリフの復活ぶりも大きな要因となるでしょうし。


3位はワシントン・ウィザーズ。
ドラフトで期待の持てる若手を4選手指名し、
FAでもベテランのブライアン・ラッセル、チャールズ・オークリー、
身体能力の高いラリー・ヒューズを獲得。
そして、何と言ってもオールスターSGのジェリー・スタックハウスを
リチャード・ハミルトンとのトレードで得たことは
純粋に「現戦力」と言う観点からすると大きなプラス。
そのハミルトンに、コートニー・アレクサンダー、ポパイ・ジョーンズをそれぞれ失うも、
十分補って余りある成果。
番外編としまして、引退したパトリック・ユーイングをコーチとして
得られたこともインサイドに若手をずらりと並べる
ウィザーズにとっては大きな意味があるかと。


他では、私は案外、
評価の低いニューヨーク・ニックスなど問題のインサイドに期待よりも実利を重んじ、
マーカス・キャンビーを出してアントニオ・マクダイスを確保し、
得意のFAではセンターのマイケル・ドレアックを獲るなど
なかなかいいオフを過ごしたとは思っているのですが。
(結果論としましては、マクダイスのシーズン絶望で全てが水泡に喫したわけですが・・・)

デトロイト・ピストンズもハミルトンを獲り、チャウシー・ビラップスをFAで獲得。
ハミルトンの化け方次第では評価も変わってきますが、現在としましてはなんとも。

リンジー・ハンター、ラモンド・マレーを獲ったトロント・ラプターズも、
オラジュワンが引退濃厚となれば、当然必要となってくる
キオン・クラークを逃してしまったことがマイナスかと。

あと、現有戦力の確保と、コートニー・アレクサンダーの獲得というピンポイントで
必要最小限の動きながらシーズンに期待の持てるニューオリンズ・ホーネッツもいい働きをしたかと。



さて、問題の補強ランキング最下位のチームですが、
多大な批判もあろうかと思いますが私はあえて


フィラデルフィア・76ers


をあげたいと思います。


ディケンベ・ムトンボと言う「裏の柱」を失うことにより、
リバウンドによってカバーされていたエースのアレン・アイバーソンのFG%の低さが
チーム成績に大きく影響するようになってしまうと思いますし、
いきなりヴァンホーンを確保し、プレッシャーが分散するといってもいきなり40切る%が45まで上がってくるとは思いにくい。
サラリー上の理由からかも知れませんが、期待していい若手PGのスピーディ・クラクストンを放出してまで
獲得しなければならない選手をスパーズから得られたとも思いにくい。
時折いい動きを見せていたラジャ・ベルをFAで失ったこともありますし。
ムトンボを失ったことにより、インサイドで計算できるのは、
気分次第でプレーするデレック・コールマンだけ。
スノーとムトンボの存在で崩れても崩れきらなかったチームが
勢いに乗ればいいが、崩れたら止まらないと言う危険性もはらんだチームになってしまった気がします。
トータルで見ますと確かに他に何チームも下のチームはありますが
今オフでの戦力のダウン率はイースタンでも指折りかと。
その中で私はトップとしたいと思います。





と、こんな感じです。
なんとしてもシーズンが始まるまでにウェスタン編をアップするつもりですんで
宜しくお願いします。

あと、10/16、17とまたしてもアップ忘れのため
(これは本当で、これが悔しい!誰かに「やることはやっててんで!本当に!」といいわけがしたい!)
ニュースの更新が遅れましたことここにお詫びします。



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