第22回は

「ワールドカップ、世界選手権に思う。」


今回、米国代表がベストとは言えないまでも、NBAプレイヤーを率いて挑みながら敗れました。
しかも、連敗と言う「明らかな力の差」が無いとあり得ない負け。
まぁ、これに関しましては色々な言い分で、いろんなところのページに
雑誌にと、企画してくれるでしょうし、いまさら私が
「ドリームチーム再び!」論を展開するまでもないんで
置いておくとします。


少し前、ワールドカップがあった時に「フーリガン」が話題になりましたが、
日本警察の努力のかいあってか、世界各国の協力のお陰か、
とにかく、大事には至りませんでした。
サッカーを楽しむあまり、熱くなりすぎてしまう。
これは分からないでもないです。私なんかも、一人でNBA見てても、「あ〜!」とか
怪しげに色々言ってますし(笑)。

しかし、そこからα国に負けた、あそこの国は敵だ!卑怯だ!と言う思想は全く理解できません。
詳しくは覚えていませんが、いつだかのオリンピックで
柔道か何かの種目で日本の選手が右足の怪我を押して決勝に挑み、
相手国の選手はその事を知っていながらその右足を攻めず、結果敗れ銀メダルに終わりました。
しかし、オリンピック協会は「スポーツマンシップ賞(名称自信なし)」みたいな
それに類するような賞をその銀メダルの選手に贈りました。

全力で戦った、その結果に不満があるかも知れません。
その気持ちは分かります。
しかし、その負けに対して一番堪えているのは間違いなくその敗戦を背負ったプレイヤーです。
それに対して、「あのプレーはひどい!」と言われるは辛いですが、
きっとそんな場に出てくるほどのプレイヤーです、
きっと、甘受してくれるはずです。そしてそこから、
再び立ち上がってくれるでしょう。
しかし、その結果に対して暴動を起こす?どんな批判より、
そのプレイヤーを傷つけてはいけない形で
傷つけることにはならないでしょうか?

ハッキリ言って、この「暴動」という安易な行為には怒りさえ覚えます。
その野蛮というか、その考えのない行為。

論議はあっていいと思います。
サッカーで言うと
「あのプレーはオフサイドだ!」とか
「あれは退場を取られるほどのファールじゃない!」など。
しかし、不満だから街へ出て暴れる?
そんな暇あったら、世界サッカー協会にでも苦情メールでもした方が
よほど、建設的だと思います。
「審判の質が低い!」とか、(例え、ですよあくまで。)
「試合の組み合わせからして、あの審判の国籍は不信を生む材料になるのでは?」など。

今回、世界選手権でNBAでプレーする選手が各国籍の国に帰り、全力でプレーし
ファンを沸かしてくれています。
その結果は必ずしも、NBAのある米国にとって
望ましいものではありませんでしたが、
各国に帰り、自身の国の為に、そして世界選手権を見ているファンの為に戦ったプレイヤーを
米国の、NBAのファンには暖かく迎えてあげて欲しいと思います。
もし、ここで「あの時は、選手権で対米国戦であんなプレーしやがって!」と
ディバッツ、ノビツキーを初めとする世界各国の名プレイヤーをブーイングで迎えるようなことは
あってはならないと思っています。
ま、ないかな(笑)。取り越し苦労でしょうし、そうあって欲しいと願うばかりです。
しかし、時として「感情論」があの大きな国を支配してしまうことがあるので、
ちょっと過剰に心配しているだけでしょう。
よく釣り好きの人なんかが「釣りをしているやつに悪い奴はいない」なんて言いますが、
私は一NBAファンとして、
米国に止まらず、世界のNBAの、バスケットのファンを信じたいと思います。

ま、こんなこと書いてる時点で疑いまくってるんで、まず、私が失格かな(笑)?
「取り越し苦労だった。」と笑えることを信じたいです。

asua



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