第124回は、ロスター比較。自チームと自チーム

イースタン・カンファレンス セントラル・ディヴィジョン



ご要望により、各チームの今シーズンでの補強について、シーズン前でドラフト後の2008年7月15日当時のロスターと、2009年2月26日現在のロスターを比較して、色々思うところを好き勝手、書いてみたいと思います。

チーム成績は去年のものは昨シーズンの、今年のものは2月26日時点でのものとなってます。
主な選手の出入りについて触れていますが、出て行った要因(トレード、FAなど)についてまではようカバーしきれませんので、ご了承ください。
上のものが昨年、下のものが今年のロスターとなってます。


ページが妙に重たくなるので、見るのと、作業するのとの両方の意味からディヴィジョンごとに分けました。



極めて主観的、2008-07.15〜2009.02.26補強5段階評価 導入

5 文句なし
4 お見事
3 現状維持
2 もう少しやりようがあった気もしないでもないかもしれない
1 いやいや、これはないわ


Chicago Bulls


33-49, 4th Central

Roster
 No. Player Pos Ht Wt DOB Exp College
  Asik, Omer C 7-0 255 7/4/86  R
 6 Brown, Shannon GF 6-4 205 11/29/85  2 Michigan State
 20 Curry, JamesOn G 6-3 190 1/7/86  1 Oklahoma State
 9 Deng, Luol GF 6-9 220 4/16/85  4 Duke
 90 Gooden, Drew PF 6-10 250 9/24/81  6 Kansas
 7 Gordon, Ben SG 6-3 200 4/4/83  4 Connecticut
 34 Gray, Aaron C 7-0 270 12/7/84  1 Pittsburgh
 12 Hinrich, Kirk G 6-3 190 1/2/81  5 Kansas
 32 Hughes, Larry G 6-5 184 1/23/79  10 Saint Louis
 35 Nichols, Demetris F 6-8 216 9/4/84  1 Syracuse
 13 Noah, Joakim FC 6-11 232 2/25/85  1 Florida
 5 Nocioni, Andres F 6-7 225 11/30/79  4 None
 1 Rose, Derrick PG 6-3 190 10/4/88  R Memphis
 2 Sefolosha, Thabo GF 6-7 215 5/2/84  2 None
 15 Simmons, Cedric FC 6-9 235 1/3/86  2 North Carolina State
 24 Thomas, Tyrus F 6-9 215 8/17/86  2 LSU

26-32, 4th Central

Roster
 Active Roster
 No. Player Pos Ht Wt DOB Exp College
 9 Deng, Luol GF 6-9 220 4/16/85  4 Duke
 7 Gordon, Ben SG 6-3 200 4/4/83  4 Connecticut
 34 Gray, Aaron C 7-0 270 12/7/84  1 Pittsburgh
 12 Hinrich, Kirk G 6-3 190 1/2/81  5 Kansas
 11 Hunter, Lindsey PG 6-2 195 12/3/70  15 Jackson State
 33 James, Jerome   C 7-1 285 11/17/75  10 Florida A&M
 52 Miller, Brad C 7-0 261 4/12/76  10 Purdue
 13 Noah, Joakim FC 6-11 232 2/25/85  1 Florida
 5 Roberson, Anthony G 6-2 195 2/14/83  3 Florida
 1 Rose, Derrick PG 6-3 190 10/4/88  R Memphis
 15 Salmons, John GF 6-6 207 12/12/79  6 Miami (FL)
 2 Thomas, Tim F 6-10 240 2/26/77  11 Villanova
 24 Thomas, Tyrus F 6-9 215 8/17/86  2 LSU

 主な出入り
 出 ドリュー・グッデン ラリー・ヒューズ
 入 ブラッド・ミラー ティム・トーマス

 いつぞやのオフに、再契約につまづいてから、それまで明るかったブルズの将来に暗雲が立ち込め、それ以来、立ち直れていない気がする。
 チームに対し、不満ばかり口にしていたヒューズを出せたのは大きい。
 あとは、オフにブラッド・ミラー、ティム・トーマスと言う合わせて1800万ドルの契約最終年の選手を使ってどう動くのか。気になるところ。
 ゴードンとの再契約の意思もあるようで、ハインリックを契約最終年の選手とトレードできる、なんておいしい話がない限り、ゴードンと再契約し、契約最終年の選手2人で長期契約のある選手を獲得し、2010年のオフを見越しているチームを尻目に、一足先に補強を済ませてしまうのも手かもしれない。

 個人的には、デンもハインリックも出して、1から作り直したいところだが。


極めて主観的、2008-07.15〜2009.02.26補強5段階評価 4
(3〜3.5と悩んだが、不満ばかり言っていたヒューズを出せたこと、ポジション的にバランスをよくできたし、それをサラリー状況が悪化せずに達成できたということで4)



Cleveland Cavaliers

45-37, 2nd Central

Roster
 No. Player Pos Ht Wt DOB Exp College
 41 Allred, Lance C 6-11 250 2/2/81  1 Weber State
 33 Brown, Devin GF 6-5 220 12/30/78  6 Texas-San Antonio
 1 Gibson, Daniel G 6-2 190 2/27/86  2 Texas
 1 Hickson, J.J. FC 6-9 242 9/4/88  R North Carolina State
 11 Ilgauskas, Zydrunas C 7-3 260 6/5/75  11 None
  Jackson, Darnell PF 6-8 250 11/7/85  R Kansas
 23 James, LeBron SF 6-8 240 12/30/84  5 None
 19 Jones, Damon PG 6-3 190 8/25/76  10 Houston
 27 Jones, Dwayne FC 6-11 251 6/9/83  3 St. Joseph's
  Kaun, Sasha C 6-11 250 5/8/85  R Kansas
 3 Pavlovic, Sasha GF 6-7 210 11/15/83  5 None
 32 Smith, Joe PF 6-10 225 7/26/75  13 Maryland
 20 Snow, Eric PG 6-3 205 4/24/73  13 Michigan State
 10 Szczerbiak, Wally GF 6-7 244 3/5/77  9 Miami (OH)
 12 Thomas, Billy G 6-4 208 12/23/75  4 Kansas
 17 Varejao, Anderson FC 6-10 240 9/28/82  4 None
 4 Wallace, Ben FC 6-9 240 9/10/74  12 Virginia Union
 13 West, Delonte G 6-4 180 7/26/83  4 St. Joseph's

44-11, 1st Central

Roster
 No. Player Pos Ht Wt DOB Exp College
 1 Gibson, Daniel G 6-2 200 2/27/86  2 Texas
 21 Hickson, J.J. F 6-9 242 9/4/88  R North Carolina State
 11 Ilgauskas, Zydrunas C 7-3 260 6/5/75  11 None
 00 Jackson, Darnell PF 6-9 253 11/7/85  R Kansas
 23 James, LeBron SF 6-8 250 12/30/84  5 None
 24 Johnson, Trey GF 6-5 218 8/30/84  R Jackson State
 8 Kinsey, Tarence GF 6-6 189 3/21/84  2 South Carolina
 3 Pavlovic, Sasha   GF 6-7 235 11/15/83  5 None
 20 Snow, Eric   PG 6-3 205 4/24/73  13 Michigan State
 10 Szczerbiak, Wally GF 6-7 240 3/5/77  9 Miami (OH)
 17 Varejao, Anderson FC 6-11 260 9/28/82  4 None
 4 Wallace, Ben FC 6-9 240 9/10/74  12 Virginia Union
 13 West, Delonte   G 6-3 180 7/26/83  4 St. Joseph's
 2 Williams, Mo PG 6-1 190 12/19/82  5 Alabama
 55 Wright, Lorenzen C 6-11 255 11/4/75  12 Memphis

 主な出入り
 出 デヴィン・ブラウン デイモン・ジョーンズ
 入 モー・ウィリアムス

昨シーズンは大きく動いたキャブスだが、今シーズンは噂は絶えなかったが、実際の動きはなし。
キャブスの当面の目標は、LBJを残留させる為のなりふり構わない補強。
そういう意味では、今シーズン中のザービアックのトレードなどは実に現実味があったように思えるが、ちょうどトレードデッドライン前にウェストの怪我があったのは、幸か不幸かはシーズンが終わってみないとわからない。

上記ロスターから、FAのジョー・スミスを加えたキャブス。
ミドルの打てるビッグマンの獲得は、対ボストン・セルティックス、対ロサンゼルス・レイカーズを考えると、実に心強い。

オフの課題としては、まずは何より、代理人がこの不況の中、選手にFAとなるよりも契約延長を薦めているらしいので、景気が好転しだす前にさっさとLBJと契約延長を交わすことだろう。
そして、FAとなる権利を持つ2人のビッグマン イルガウスカスとヴァレジャオ、ジョー・スミスとの再契約問題か。
あとはスターター級のPGが3人(Mo、ウェスト、ギブソン)いる状況をどうするのか。今シーズンの好成績はこのバックコートによるところも大きく、このまま行くべきな気もするが、一方でセオリーから外れつつあるのと、ギブソンのFG%の急落(昨シーズン43.2、今シーズン38.0)が気になるところ。

キャブスのオーナーがどういった経済状態にあるのかはわからないが、まずはLBJとの再契約を優先し、それを度外視するというのであれば、ベン・ウォレスが来シーズンで契約が終了することもあり、動きようはいくらでもある。

とりあえずは、このプレイオフか。
チームに残留することとなったザービアック。サラリーは割高だが、いい選手であると思うので、復活を期待したい。

極めて主観的、2008-07.15〜2009.02.26補強5段階評価 4(気持ち的にはサラリー状況の悪化に、Dジョーンズを評価していることから3.5としたいところだが、結果がこれほどまでに出るとケチのつけようがない(笑)。ただ、考えてしまうのは、怪我がなくGMがもう少し手腕を振るえる状況だったなら、ザービアックを使って決定的な「もう一手」が打てたのではないだろうか)



Detroit Pistons

59-23, 1st Central

Roster
 No. Player Pos Ht Wt DOB Exp College
 28 Afflalo, Arron G 6-5 215 10/15/85  1 UCLA
 1 Billups, Chauncey PG 6-3 202 9/25/76  11 Colorado
 8 Dixon, Juan G 6-3 165 10/9/78  6 Maryland
 32 Hamilton, Richard SG 6-7 193 2/14/78  9 Connecticut
 5 Herrmann, Walter F 6-9 225 6/26/79  2 None
 10 Hunter, Lindsey PG 6-2 195 12/3/70  15 Jackson State
 25 Johnson, Amir F 6-9 210 5/1/87  3 None
 54 Maxiell, Jason FC 6-7 260 2/18/83  3 Cincinnati
 24 McDyess, Antonio PF 6-9 245 9/7/74  13 Alabama
  Plaisted, Trent FC 6-11 245 10/20/86  R Brigham Young
 22 Prince, Tayshaun SF 6-9 215 2/28/80  6 Kentucky
 42 Ratliff, Theo FC 6-10 235 4/17/73  13 Wyoming
 35 Samb, Cheick C 7-1 195 10/22/84  1 None
  Sharpe, Walter F 6-9 245 7/18/86  R UAB
 3 Stuckey, Rodney G 6-5 205 4/21/86  1 Eastern Washington
 36 Wallace, Rasheed FC 6-11 230 9/17/74  13 North Carolina
  Washington, Deron GF 6-7 202 12/12/85  R Virginia Tech

27-29, 2nd Central

Roster
 No. Player Pos Ht Wt DOB Exp College
 28 Afflalo, Arron G 6-5 215 10/15/85  1 UCLA
 38 Brown, Kwame FC 6-11 270 3/10/82  7 None
 12 Bynum, Will G 6-0 185 1/4/83  3 Georgia Tech
 32 Hamilton, Richard GF 6-7 193 2/14/78  9 Connecticut
 5 Herrmann, Walter F 6-9 225 6/26/79  2 None
 1 Iverson, Allen G 6-0 165 6/7/75  12 Georgetown
 25 Johnson, Amir F 6-9 210 5/1/87  3 None
 54 Maxiell, Jason FC 6-7 260 2/18/83  3 Cincinnati
 24 McDyess, Antonio FC 6-9 245 9/7/74  13 Alabama
 22 Prince, Tayshaun F 6-9 215 2/28/80  6 Kentucky
 42 Sharpe, Walter F 6-9 245 7/16/86  R UAB
 3 Stuckey, Rodney G 6-5 205 4/21/86  1 Eastern Washington
 30 Wallace, Rasheed FC 6-11 230 9/17/74  13 North Carolina

主な出入り
出 チョウンシー・ビラップス ホワン・ディクソン リンジー・ハンター セオ・ラトリフ
入 クワミ・ブラウン アレン・アイヴァーソン

昨シーズン終了後、ロドニー・スタッキー以外はトレード候補と報じられ、結果、大黒柱のビラップスを放出したピストンズ。
代わりにアイヴァーソンを獲得し、かつてシーズン途中にラシード・ウォレスという予備のブースターを得て、優勝へまい進したシーズンを思い起こしたのは私だけではないだろう。
しかし、プリンスはシーズンを投げ出すような発言をし、マクダイスは今のナゲッツにトレードされ、バイアウト後にわざわざ戻ってきたにも関わらず今のチームには不満があると言い、2月には8連敗を含め3勝9敗と散々な結果に。

今月に入り、4勝2敗と持ち直してきている感じはあるが、一連の騒動はファンではない、薄情な応援者である私に優勝を諦めさせるには充分だった。

4年5000万ドルの契約を残すビラップスを出し、契約が今シーズンいっぱいのアイヴァーソンを獲得。
来シーズンのサラリー総額が現時点で4000万ドルちょっと。問題の2010年オフでは、このままだと3000万ドルほどとなる。
スタッキーにオールスタープレイヤーとしての資質を認めプレータイムを確保し、将来を見据えてのサラリー総額の抑制。かつ、今シーズンも丸っきり諦めたふうではないトレード。
実に見事だといわざるを得ない。
ただ、1つ。トレード前のチームがほんとうに今シーズン優勝することができなかったのか。これだけはひっかかってならない。確かに難しかっただろうが、不可能ではなかったように思えるのは、失ったものへの勝手な思い込みかもしれないが。

ちなみに、今シーズン、昨シーズンの戦力のまま、現時点でも戦っていたのなら、「トレードし、サラリーを整理。将来に向けて舵を切りなおすべき」と必ず言っていただろう。
それだけいい加減で、それだけ今シーズンのトレードは私は評価しているつもり。

ほんとうに「ただ…」とほんの少し思うだけであります。


シーズンオフの動きとしては、ピストンズは意外と動けないかもしれない。
2010年のオフに照準を合わせているチームには、ハミルトン、プリンスの2010年をまたぐ契約は敬遠されるだろうし、来シーズンいっぱいで契約の切れるのはアミール・ジョンソンぐらい。
オフに空くキャップスペースで、やはり狙うはインサイドの補強か。マイアミ・ヒートへトレードされたジャーメイン・オニール、ニューヨーク・ニックスのアル・ハリントンがFAとなる可能性があり、ショウン・マリオンなんかもFAで、獲得できれば面白いかもしれない。
ただ、期待のスタッキーがまだチームを背負って立てるほどに成長しているとも思えず、もう少しキャリア前半のような選手を獲得するほうが得策か。そうなると、ハミルトン、プリンスの放出までもが検討されても不思議ではない。


極めて主観的、2008-07.15〜2009.02.26補強5段階評価 4(今シーズンで見ても、机上では±0。サラリー面では大きな改善が見られたので4。ただ、思うのはこう舵を切るなら、オフにハミルトンとの契約延長も控えるべきだったのではないかと。…3.5か?しかし、ハミルトンは得がたい選手だし…)



Indiana Pacers

36-46, 3rd Central

Roster
 No. Player Pos Ht Wt DOB Exp College
 9 Baston, Maceo FC 6-9 230 5/29/76  6 Michigan
 6 Daniels, Marquis GF 6-6 200 1/7/81  5 Auburn
 12 Diener, Travis G 6-1 175 3/1/82  3 Marquette
 17 Dunleavy, Mike GF 6-9 230 9/15/80  6 Duke
 11 Ford, T.J. PG 6-0 165 3/24/83  5 Texas
 10 Foster, Jeff FC 6-11 250 1/16/77  9 Texas State
 23 Graham, Stephen G 6-6 215 6/11/82  3 Oklahoma State
 33 Granger, Danny GF 6-9 228 4/20/83  3 New Mexico
 13 Harrison, David C 7-0 280 8/15/82  4 Colorado
 1 Jack, Jarrett PG 6-3 197 10/28/83  3 Georgia Tech
 4 McRoberts, Josh FC 6-10 240 2/28/87  1 Duke
 3 Murphy, Troy FC 6-11 245 5/2/80  7 Notre Dame
 22 Murray, Ronald SG 6-3 197 7/29/79  6 Shaw
 12 Nesterovic, Rasho C 7-0 255 5/30/76  10 None
 20 Owens, Andre G 6-4 200 10/31/80  3 Houston
  Rush, Brandon G 6-6 210 7/7/85  R Kansas
 21 Rush, Kareem SG 6-6 215 10/30/80  6 Missouri
 11 Tinsley, Jamaal PG 6-3 185 2/28/78  7 Iowa State
 4 Williams, Shawne F 6-9 225 2/16/86  2 Memphis

25-35, 5th Central

Roster
 No. Player Pos Ht Wt DOB Exp College
 9 Baston, Maceo FC 6-9 230 5/29/76  6 Michigan
 6 Daniels, Marquis GF 6-6 200 1/7/81  5 Auburn
 12 Diener, Travis G 6-1 175 3/1/82  3 Marquette
 17 Dunleavy, Mike   GF 6-9 230 9/15/80  6 Duke
 5 Ford, T.J. PG 6-0 165 3/24/83  5 Texas
 10 Foster, Jeff FC 6-11 250 1/16/77  9 Texas State
 23 Graham, Stephen GF 6-6 215 6/11/82  3 Oklahoma State
 33 Granger, Danny   GF 6-9 228 4/20/83  3 New Mexico
 55 Hibbert, Roy C 7-2 278 12/11/86  R Georgetown
 1 Jack, Jarrett G 6-3 197 10/28/83  3 Georgia Tech
 32 McRoberts, Josh FC 6-10 240 2/28/87  1 Duke
 3 Murphy, Troy FC 6-11 245 5/2/80  7 Notre Dame
 8 Nesterovic, Rasho C 7-0 255 5/30/76  10 None
 25 Rush, Brandon GF 6-6 210 7/7/85  R Kansas
 11 Tinsley, Jamaal PG 6-3 185 2/28/78  7 Iowa State

主な出入り
 特になし

いったい、ティンズリーは何をやらかしたのだろう。
チーム施設への出入りに、チームとの練習さえも禁じられているらしいティンズリー。しかし、チームが保有しているのは事実で、今シーズンのサラリー675万ドルは支払われているものと思われる。675万ドルをムダに支出してでも、使いたくない理由とは私には想像できないのだが。

オフに入った時点から、ペイサーズはティンズリーの放出に走り回ったと聞いている。
しかし、怪我がちなことに、2010年をまたぐ3年2100万ドルの契約を残すティンズリーに、多少の関心を寄せるチームはあれど、最終的な獲得に動くチームはなかった。オーランド・マジックにその可能性があったとされているが、ペイサーズ的には不幸にも、ヒューストン・ロケッツとのトレードでアルストンの獲得で話がついてしまった。

チームは大枚を払いつつ、選手を起用できず、選手は大きなブランクを空ける事になる。そして結果、さらにトレードが難しくなるのではないだろうか。そう考えると、無理やりにでもスタッツを立派なものに作り上げ、さっさと難題を放出してしまった前ペイサーズのトップだった現ニューヨーク・ニックスのチームプレジデントであるドニー・ウォルシュ氏の手法のほうが正しいように思える。

グレンジャーは見事なプレーを見せ、フォードも以前の輝きを取り戻しつつあり、トロイ・マーフィーも相変わらずスタッツ面では好調を維持。個人的には不安だったジャレット・ジャックも、無事チームになじんでいるようで、マーキス・ダニエルズもおり、あとはジェフ・フォスターかラショ・ネストロヴィッチがインサイドでもう少し踏ん張ってくれれば…。そんなチームのはずなのだが、ダンリーヴィーは怪我で今シーズン絶望。加えて、本来スタータークラスのサラリーを貰っているティンズリーを使うことも、放出することもできず、前進しているが燃料不足な感じの現状。

オフの課題は、ティンズリー問題の解決に限る。
2010年のオフにはフォードがFAとなる可能性があり、是非とも片付けて置かないといけない。
チームとの関係修復(の可能性は薄い気がするが。大枚をはたいてまでチームにここまでさせるという事態はたいしたことのない問題ではありえない)が一番望まれる。これができれば、オフに制限付きFAとなるジャレット・ジャックをサイン&トレードすることもできる。


ジョシュ・マクロバーツ。大きくは期待していないが、生き残れるとは期待しているのだが。


極めて主観的、2008-07.15〜2009.02.26補強5段階評価 2(何もしていない状況では本来「現状維持」の3をつけるべきだろうが、ティンズリーの問題が早い時点から勃発していたにもかかわらず、ここまで解決できなかったということで2)


Milwaukee Bucks

26-56, 5th Central

Roster
 No. Player Pos Ht Wt DOB Exp College
  Alexander, Joe SF 6-8 230 12/26/86  R West Virginia
 42 Bell, Charlie GF 6-3 200 3/12/79  7 Michigan State
 6 Bogut, Andrew C 7-0 245 11/28/84  3 Utah
 50 Gadzuric, Dan FC 6-11 240 2/2/78  6 UCLA
 12 Ivey, Royal GF 6-4 215 12/20/81  4 Texas
 24 Jefferson, Richard SF 6-7 230 6/21/80  7 Arizona
 24 Mason, Desmond GF 6-5 222 10/11/77  8 Oklahoma State
  Mbah a Moute, Luc Richard F 6-8 232 9/9/86  R UCLA
 22 Redd, Michael GF 6-6 215 8/24/79  8 Ohio State
 51 Ruffin, Michael PF 6-8 248 1/21/77  9 Tulsa
 7 Sessions, Ramon G 6-3 190 4/11/86  1 Nevada
 20 Storey, Awvee GF 6-6 222 4/18/77  4 Arizona State
 31 Villanueva, Charlie F 6-11 240 8/24/84  3 Connecticut
 43 Voskuhl, Jake C 6-11 255 11/1/77  8 Connecticut
 25 Williams, Mo PG 6-1 185 12/19/82  5 Alabama

28-32, 3rd Central

Roster
 No. Player Pos Ht Wt DOB Exp College
 11 Alexander, Joe SF 6-8 230 12/26/86  R West Virginia
 30 Allen, Malik PF 6-10 255 6/27/78  7 Villanova
 42 Bell, Charlie GF 6-3 200 3/12/79  7 Michigan State
 10 Bogans, Keith GF 6-5 215 5/12/80  5 Kentucky
 6 Bogut, Andrew   C 7-0 260 11/28/84  3 Utah
 9 Elson, Francisco FC 7-0 240 2/28/76  5 California
 50 Gadzuric, Dan FC 6-11 245 2/2/78  6 UCLA
 8 Gill, Eddie PG 6-0 190 8/16/78  8 Weber State
 24 Jefferson, Richard SF 6-7 225 6/21/80  7 Arizona
 19 Jones, Damon PG 6-3 195 8/25/76  10 Houston
 12 Mbah a Moute, Luc Richard F 6-8 230 9/9/86  R UCLA
 22 Redd, Michael   GF 6-6 215 8/24/79  8 Ohio State
 13 Ridnour, Luke PG 6-2 175 2/13/81  5 Oregon
 7 Sessions, Ramon G 6-3 190 4/11/86  1 Nevada
 31 Villanueva, Charlie F 6-11 232 8/24/84  3 Connecticut

主な出入り
出 モー・ウィリアムス デスモンド・メイソン
入 ルーク・リドナー

オフに期待のイを放出し、リチャード・ジェファーソンを獲得。あとは正統派PGの獲得とばかりに、得点力のあるモーを放出しリドナーを獲得したバックス。

PGにリドナー、SGにレッド、SFにジェファーソン、PFにヴィラヌエヴァ、Cのボガット。
「これなら、リーグのトップを狙える!」
と豪語するつもりはないが、シーズン前には「プレイオフ進出は堅いだろう」とは思った。
だが、やはりこのチームは何かにつまづく。
レッドは怪我でシーズンが絶望、地味なプレーだがいい働きをするボガットも怪我が絶えない。
レイモド・セッションズが、順当とは言いきれないが、まずまずの成長を見せているのがせめてもの救いか。

オフの課題としては、イが入団当初いきなり不平をならしたとおり、スモールマーケットのチームしてはルーク・リドナーの来シーズンいっぱいの契約を武器にトレード市場に戦いを挑むべきか。
あとは制限付きFAとなるヴィラヌエヴァの処遇。

ただ、気になるのは2010年FA組みの動き。
レッドもジェファーソンも2010年にFAとなる権利を有しており、もしFAとなるのであれば、リドナーのトレードを思いとどまり、来シーズンはボガットの成長に費やすとして、来オフにマーケットの小ささをなんとかカバーしきる交渉力でスター選手を一人引っ張ってきて、成長したボガットとコンビを組ませる。そんな青写真も描ける。
セッションズもオフにFAなのが気がかりだが、今シーズンの成長も満点を上げられるほどのものではなく(特に気になるのは3P%が昨シーズンの42.9から18.2と激減していること。前から試投数は少なかったが)、落としどころを見極めて再契約に成功してもらいたい。

なんにせよ、いつぞやのニュージャージー・ネッツがそうだったように、ついてない。
だが、ネッツも一人のスター選手 ジェイソン・キッド獲得で流れが変わった。
バックスも何かきっかけがあれば、大きく前に進める。…と思う


極めて主観的、2008-07.15〜2009.02.26補強5段階評価 3(「ここまでやって、何故勝てない」とも思う。一方で、Moがいても勝てなかったんじゃないかとも思ってしまう。とにかく、戦力はマイナスだが、サラリーでは改善が見られたので「現状維持」とした)

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