第120回、「独り言 of NBA」

「ヒート、オフにキャップスペース確保?」



ちょっと、ニュースを書いてたら、私見が長くなってしまいましたので、こちらでさせていただきます。



 マイアミ・ヒートのチームプレジデント兼HCのパット・ライリー氏はリーグ最下位を争うチームの再建のために「全てのシナリオを検討する」とコメント。
 その中には大物FAと契約するためにキャップスペースを開けることも含まれており、今年のオフにキャップスペースを明けることも「実現可能」と発言している。(ここまでは1/24のニュースより)

 しかし、ヒートの中で2008-09シーズンの高額契約者はシャキール・オニール(2000万ドル)とドウェイン・ウェイド(1441万ドル)、マーク・ブラント(735万ドル)、ユドニス・ハスレム(657万ドル)ぐらい。

 この中でシャックはトレードしない、としており、ウェイドのトレードも考えられない。

 ブラントについては5.7得点・2.7リバウンドのCのサラリーではなく、契約が今シーズンいっぱいというプレイヤーとのトレードで引き取り手があるとは考えられない。

 ハスレムについては獲得希望チームは多いだろうし、セットとしてブラントに若手とスマッシュ・パーカーなどをトレードすれば、サラリーキャップが今シーズンと同等(5500万ドル前後)だった場合は3441万ドルまでサラリー総額を抑えることができるヒートとしては、一応大物がとれるまでにはなる。しかし、実際にはハスレムらを放出することで、契約が今シーズンいっぱいの選手だけを獲得するということは不可能に近く、ここまで綺麗なキャップスペースは考えられない。

 それに綺麗にできたと仮定しても、ハスレム放出で失った穴も大きく、契約選手が2名という状況下で大物、例えば今シーズンのオーランド・マジックのようにラシャード・ルイスのようなプレイヤーを取ったとしたら、契約選手3名でサラリー総額は5000万ドルほどになります。
 上位指名が期待できる今年のドラフトで指名した選手を保持するとした場合、その選手を入れた4名でほぼサラリーキャップは埋まってしまう計算です。

 ライリーの「実現可能」とは「理論上でだけは不可能ではない」とする必要があるように思えます。

 むしろ、今シーズンいっぱいで契約が切れるプレイヤーを多く抱えているのはヒートで、そうしたいチームとのトレードをまとめ、来シーズンへ挑むべきなのではないかと思います。
 ジェイソン・ウィリアムス、リッキー・デイヴィス、アロンゾ・モーニング。
 モーニングに尽きましては、今シーズンでの引退を表明しており、シーズン中の復帰も微妙。チームもプレイオフ進出が厳しい状況となれば、引退を決めてもおかしくないはずですが、引退を表明せず、「リハビリに専念している」としてくれているのは、トレードを可能にさせる為ではないのか、と勝手に美化して受け取っているのですが。

 この3人で噂どおり、サクラメント・キングスからマイク・ビビー(とケニー・トーマスか?)を獲得し、オフにはミドル例外条項を用いてミカエル・ピートラスを獲得。上位指名権でフロントコートに厚みを作り、ベテランを補強できれば。
 そんな都合が良すぎる、とヒートファンからも言われそうな青写真だけを胸に今シーズンのヒートを応援している今日この頃です(笑)。

 asua

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