第113回

マブスvsウォーリアーズ、ゲーム5


asua


 残り時間3分50秒。109-103で6点のリード。

 この場面で、ゴールデンスティト・ウォーリアーズは常套手段ながら、ゴールデンスティト・ウォーリアーズとしては一番やってはいけないことをしてしまった。

 ゲームのスローダウンだ。

 ショットクロックを使い切り、自他共に攻撃チャンスを減らすという本来なら「しなくてはいけないこと」といえるほどの常識的な手段だ。

 だが、そこまでの44分間。一度として自らの意思としてはボールをとめなかったウォーリアーズが自らの勝利のために自ら苦手とする展開を選んでしまった。事実、そこからウォーリアーズは得点できず、ラスト3分半で3-15と圧倒され、勝ちも逃している。

 D・ノビツキーについては数字以上によく抑えていたし、リバウンド拾った人間がそのままボールを持ち込んで速攻という芸当を出し続けられるのはウォーリアーズならではだろうし、驚異的な本数の3Pを決めても見せた(16/35。FG試投数が83であるから、約半分が3Pということになる)。だが、あの最後の判断を間違った。

 ハーフコートバスケットを挑めば、ウォーリアーズは3-15であることをもっと自覚すべきだった。フルコートでのバスケットでは109-103だったということも含めて。

 一方、マブスはカットインの波状攻撃に手を焼き、ホームコートでファールトラブルに見舞われていた。今日のゲームはかろうじて取ったものの、先行きがこれで明るくなったとはとてもいえない。FやCポジションのプレイヤーがボールを運んでくるのには奪いにかかりたい気持ちはわかるが、それはあくまでもウォーリアーズ側の撒いた「えさ」であると認識し、まずは全力でひいて守る必要性を全員が確認したら、負けることはないのではないかとは感じた。


 対戦成績はこれでウォーリアーズの3勝2敗。変わらずウォーリアーズリードで、ウォーリアーズが王手をかけている。だが、次戦負けるようなことがあればウォーリアーズの王手は変わらずとも、ウォーリアーズのリードではなくなる。

 ゲーム6は現地時間3日に行なわれる。

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