第111回
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デトロイト・ピストンズvsオーランド・マジック マジックはビラップスを序盤に載せるとまずいと考えたのか、それともハミルトンの運動量に対してG・ヒルでは対応できないと踏んだのか、序盤ビラップスにはヒルを、ハミルトンにはネルソンをつける変則マッチアップを慣行。 しかし、これが見事なまでにはずれ、ハミルトンにやられ放題で、この点差を最後まで詰められなかった感じだったマジック。 マジックではハワードに対するピストンズディフェンスができあがっており、今後も得点面で大きな期待はできないかもしれない。ハワードは序盤FTを7本連続で外すが、その後は3/4と次に期待はつないでいる。一方、リバウンドでは素晴らしい働きを見せており、ハワードがそちらに集中できるだけのオフェンスを周囲が見せることができればマジックに可能性がないではない。 スピードに対して素晴らしいディフェンスを見せるピストンズのT・プリンスだが、ターコルーのパワーには苦戦していた。一方、ヒルについては今後も多くは期待できなさそうだ。 ピストンズはハワードにリバウンドではしてやられたものの、ネルソンとハワードの二人に対して意識的なディフェンスができており、オフェンスもよかった。しかし、ベン・ウォレスがいた頃では考えられなかった「インサイドのスペース」がディフェンス時に生じているのも事実で、マジックの控えGのC・アローヨには2本楽に決められている。さらに言えば、純粋なCがいないピストンズはD・ミリチッチに苦戦していた。だが、これについてはハワードに対して行なっていたディフェンスを考えれば、次戦では問題ないと思われる。 終盤、脅威の追い上げを見せたが最後の一本を決められなかったマジック。 私がHCならT・バティをベンチスタートにし、ミリチッチをスターターにすえる。 ピストンズは対マジックではこれでいいだろう。だが、次戦あたりネルソンがこのピストンズのインサイドホールへ飛び込もうと奮起して波状攻撃でも仕掛けてくるんじゃなかろうかと思われる。その際、どう対処し、どうビラップスを休ませるかが鍵になってくるか。 asua |