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第100回
 
100回って100回、ホンマにやったんかなぁと思わずバックナンバー、ずらっと眺めてしましました(笑)。これからも懲りずにお付き合いください。asua


「2006NBAファイナル、ゲーム5」

 ウェイドがファールをもらい、FT2投。
 得点は99-100でマブスの1点リード。オーバータイムも残り時間は1.9秒。
 ウェイドが1本目をしっかり決める。

 と、ここでJ・ハワードがタイムアウトを要求。これはマブスに残された最後のタイムアウト。
 2投目のあとに取ればゲームはハーフコート付近からのスローインで再開されるが、この場面で取ってしまうと、また2投目のあとにでもタイムアウトをとらないと、エンドラインからの再開となる。
 A・ジョンソンHCはタイムアウトがコールされると途端に、審判に「2本」指を突きたてながらつめよった。恐らくは「2投目のあとにタイムアウトだ!」と言っていたのだろう。
 だが、この判定(?)が覆ることはなく、マブスは1投目と2投目の間で最後のタイムアウトを消化。ハワードは明らかに責任を感じているような表情。

 タイムアウトがあけ、ウェイドは2投目も決め、101-100でリードはヒートに。
 エンドラインからのスタートとなり、J・テリーが賢明にボールを持ち込み、少しでも距離を縮めて、ショット打ったがここでミラクルは起こらず、ヒートがオーバータイムを制し、ファイナル制覇、チャンピオンへ王手をかけた。

 序盤、リードを取ったのはヒート。中盤にリードを取ったのはマブス。終盤にリードを保てたのはどちらでもない。
 まさに息を呑むゲーム展開。
 ノビツキーが得意のFTを終盤に外し「またか・・・」と思われたら、次のオフェンスではU・ハスレムがしっかり守る上から、その次はピック&ロールからしっかりE・ダンピアーのフリーを見つけ、ゴール下ノーマークのダンピアーへパスと、まさに頼れる大黒柱と言った活躍。
 それに対抗したのが、ウェイド。ミドル、逆サイドにアシスト、切り込んでのバスケットカウントワンスロー、またしてもディフェンスをかわしてのローポストでのショット。次々と得点をあげ、ヒートを引っ張る。
 4Q終盤に両チームを引っ張ったのは間違いなく両エース。
 オーバータイムもチームを交えての両エースのぶつかり合い。
 ノビツキーがシャックを交わし、難しいジャンプショットを決めれば、残り数秒からゴール下に切り込むファールをもらいFT2投を勝利を得た。

 ヒートはホームコートの3ゲームを見事に3連勝で優勝へリーチをかけ、ダラスへ帰ることになった。
 しかし、ヒートはホームのゲームでありながら、いずれのゲームでもファールトラブルに見舞われた。また、マブスがホームでのゲーム1、2を10点差、14点差で勝利したのに対し、ヒートはゲーム4をのぞけば2点差に1点差と僅差。
 一方のマブスはこのゲーム、ベンチのスタックハウスを欠きながら敵地で1点差。
 あと1つ勝てば、というヒート。
 あと1つも負けられないというマブス。
 ゲーム6はこの心理上、ヒートが心理上は有利か。だが、アウェーであることは間違いない。
 だが、ゲーム7にまで持ち込めればマブスがやはりホームである分、有利か。

 まさに蓋を開けてみないとわからない。
 ゲーム6は場所をダラスへ移し、日本時間6月21日の午前10時にスタートする。


6月18日(日)の試合
ヒート 101 - 100
3-2
マーベリックス




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