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第100回
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ウェイドがファールをもらい、FT2投。 得点は99-100でマブスの1点リード。オーバータイムも残り時間は1.9秒。 ウェイドが1本目をしっかり決める。 と、ここでJ・ハワードがタイムアウトを要求。これはマブスに残された最後のタイムアウト。 2投目のあとに取ればゲームはハーフコート付近からのスローインで再開されるが、この場面で取ってしまうと、また2投目のあとにでもタイムアウトをとらないと、エンドラインからの再開となる。 A・ジョンソンHCはタイムアウトがコールされると途端に、審判に「2本」指を突きたてながらつめよった。恐らくは「2投目のあとにタイムアウトだ!」と言っていたのだろう。 だが、この判定(?)が覆ることはなく、マブスは1投目と2投目の間で最後のタイムアウトを消化。ハワードは明らかに責任を感じているような表情。 タイムアウトがあけ、ウェイドは2投目も決め、101-100でリードはヒートに。 エンドラインからのスタートとなり、J・テリーが賢明にボールを持ち込み、少しでも距離を縮めて、ショット打ったがここでミラクルは起こらず、ヒートがオーバータイムを制し、ファイナル制覇、チャンピオンへ王手をかけた。 序盤、リードを取ったのはヒート。中盤にリードを取ったのはマブス。終盤にリードを保てたのはどちらでもない。 まさに息を呑むゲーム展開。 ノビツキーが得意のFTを終盤に外し「またか・・・」と思われたら、次のオフェンスではU・ハスレムがしっかり守る上から、その次はピック&ロールからしっかりE・ダンピアーのフリーを見つけ、ゴール下ノーマークのダンピアーへパスと、まさに頼れる大黒柱と言った活躍。 それに対抗したのが、ウェイド。ミドル、逆サイドにアシスト、切り込んでのバスケットカウントワンスロー、またしてもディフェンスをかわしてのローポストでのショット。次々と得点をあげ、ヒートを引っ張る。 4Q終盤に両チームを引っ張ったのは間違いなく両エース。 オーバータイムもチームを交えての両エースのぶつかり合い。 ノビツキーがシャックを交わし、難しいジャンプショットを決めれば、残り数秒からゴール下に切り込むファールをもらいFT2投を勝利を得た。 ヒートはホームコートの3ゲームを見事に3連勝で優勝へリーチをかけ、ダラスへ帰ることになった。 しかし、ヒートはホームのゲームでありながら、いずれのゲームでもファールトラブルに見舞われた。また、マブスがホームでのゲーム1、2を10点差、14点差で勝利したのに対し、ヒートはゲーム4をのぞけば2点差に1点差と僅差。 一方のマブスはこのゲーム、ベンチのスタックハウスを欠きながら敵地で1点差。 あと1つ勝てば、というヒート。 あと1つも負けられないというマブス。 ゲーム6はこの心理上、ヒートが心理上は有利か。だが、アウェーであることは間違いない。 だが、ゲーム7にまで持ち込めればマブスがやはりホームである分、有利か。 まさに蓋を開けてみないとわからない。 ゲーム6は場所をダラスへ移し、日本時間6月21日の午前10時にスタートする。
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