「MVP」。
昨シーズンの大リーグでイチローがいとも簡単に獲得してしまいましたが、
MVPと言えば、プレイヤー誰しもがあこがれる
最高の栄誉。
他にオールスターMVP、ファイナルMVPと
ありますが、やはりシーズンMVPは
全チーム、全プレイヤーの中から、
「シーズン最高のプレイヤー」
として選ばれるわけですから、別格でしょ!?
さぁ、今シーズンは誰の手に!?




第9回は

MVP、予想!


レギュラーシーズンが終わり、プレイオフが始まりました。
そこで、ここでレギュラーシーズン終了を期し、
シーズン最高の栄誉、「MVP」を予想してみようかと!
はっきり言って、「あの選手も、この選手も」
と言った、「読者を敵に回したくない」と言った感じ全開の
雑誌のような予想ではなく、
ズバリ、2人に絞ってみました!



サンアントニオ・スパーズ、ティム・ダンカン。

彼の場合、安定しすぎていることで、成長が見て取りにくいですが、
今シーズン、キャリアハイの25.5得点&12.7リバウンド&3.7アシストを
記録し、着実に(NBAでこの言葉が一番似合うのは彼でしょう(笑))成長を続けています。
中でも今シーズン、注目したいのは79.9%と言うバックコートプレイヤーを思わせるほどの
FT%。これも先ほどの各スタッツ同様キャリアハイ。
入団当初、問題とされていたこのFTも今や、立派な一つの武器。
%があがり、自信がつくとFTをもらいにいくアグレッシブなプレーが増え、試投数も8.5で
キャリアハイ。巧さ故に、交わしてと言うか、ディフェンスから逃げて、と言ったプレーのあった
ルーキーシーズンからは予想もつかない、現在の「強さと巧さ」のバランスの取れたプレー。
まだまだ、上半身に力があれば、とか、パスでの閃きというかパスへの慣れなど、
上達の余地はありますが、出場時間40分で82試合の頑丈さも併せ持ち、
選ばれても全く驚かない逸材であります。
「しかし」とつけたくなるのは、恐らくそのインパクトに欠けるチーム構成にあるものと思われ、
私は昨シーズンのデレク・アンダーソンを確保しておいた方がよかったように思うのですが、
ベテランのスティーブ・スミスも47.2%と言う驚異的な3P%で
チームをしっかり支えていますし。
デビット・ロビンソンははっきり言ってここまで年齢を重ねれば、
今更プレイオフで開眼する事もないでしょうし、やはりチームはダンカン次第。
私はチームがこの構成にした時点で、
「ダンカンとその他のバックアップ陣」
と言う陣容にすることによって、悪く言えばダンカンへの負担を増やし、よく言えば
ダンカンの成長をチームが促そうとした結果のものかと、考えたものです。
さぁ、その結果が今後どういったものとなるのか?



ニュージャージー・ネッツのジェイソン・キッド。

彼はジャンプシュートが決められないことから、
「ason」(ジャンプシュートのJをJasonから抜いたもの)
等と呼ばれていました。
それが飛躍的に成長を見せたのか、と言うとそうしたわけではありません。
今シーズン、FG%・39.1%、3P%・32.1%と決していい数字ではありません。
しかし、チームはイースタンカンファレンストップの成績を収め、
ホームコートでは「MVP!」の大合唱が起こることしばしば。
アシスト王はキャバリアーズのアンドレ・ミラーにしてやられましたが、
9.9アシストを記録。
個人成績ではこれまでのシーズンの方がアシスト王を獲得していたこともあり、
パッとしていましたが、やはりPGとしてチームをカンファレンス首位に
導いたことは大きな「タイトル」となり得ます。
ここで、チームをプレイオフ一回線突破に導き、またその成績がよかった日には!?
あり得ますよ、十分。


他では、
ミネソタ・ティンバーウルブズのケビン・ガーネット、ロサンゼルス・レイカーズの
コービー・ブライアント、ダラス・マーベリックスのダーク・ノビッツキー、
サクラメント・キングスのクリス・ウェバーなどがあげられますが、
ガーネットはチームのシーズン後半の失速もあり、カンファレンス5位と
ホームコートアドバンテージを確保できなかったこともあり、
無理があるかと。
ブライアントに関しましては、その才能を十全に発揮し切れていないのは誰の目にも明らか。
また、今シーズンはシャック不在時の働きも、それほどめざましいものはなく、
MVPとなると・・・。
ノビッツキーははっきり言って、「チームプレー」を行うチームのリーダーであるため、
個人的なインパクトのある成績が残せていないため、やはり無理かと。
ウェバーはチームを引っ張りここまで頑張ってはいますが、
やはりシーズン序盤の出遅れもあり、出場試合数が54試合ではしんどいでしょう。

と言うわけで、ティム・ダンカン、ジェイソン・キッドの一騎打ち!
の結果、ティム・ダンカン、かと。
ただ、インパクトのキッドと、安定感のダンカン、
という意味でどちらも引けを取っていませんので、
どうなるかは、わかりません。
ただ、予想としましては、ダンカン!で。
やはり、着実に成長している点と、
チーム成績が安定している点、
そう考えると、やはり。

さぁ、果たして?




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