A free soliloquy      




第36回

夢や目標は自分を裏切らない。
自分が夢や目標を裏切るだけ。

(引用元不明)


私たちにとって敵とは、
「ためらい」です。

自分でこんな人間だと思ってしまえば、
それだけの人間にしかなれないのです。

(ヘレンケラー)




「人間、死にたいと思い続ければ、今度はどう死のうと考え始める。そして、体はそう思うことで爪や髪などから死んでいく」

これはTV番組「松本紳助」での島田紳助氏(以下島田氏)のコメントだ。
この少し前、番組を一緒にやっている松本人志氏(以下松本氏)との間で以下のようなやりとりがあった。

「(松本氏に対して)親指と人差し指をくっつけて『オレは男だ』って言って」
と島田氏。
親指と人差し指をくっつけて同じコメントを口にした松本氏。
島田氏が指を両手で離そうとするが力強く結ばれた指は離れない。
「次に、『私は女です』、って言って」
同じ手で同じポーズ。ただ、コメントが違うだけ。
だが、次に島田氏が指を離そうとすると、指は離れた。

そして自殺する人間(ここではネット心中についてから)について語ったのが先のコメントだ。
「今やったみたいにたったこれだけでも違う」と。

意識することによる人間への影響。この大きさを表すのに実にわかりやすい。
「だから逆に、成功する人は自分が成功するというイメージを強く持っている」
と話す島田氏。間違いなく自分のことを含めてだろう。
たまに「運が良かっただけです」と謙虚な成功者もいるが、間違いなく自分がやってきたことに絶大的な自信を持っている人のほうが成功者には多い。

前にここで
「まず自分で自分のことを信じることが重要だと私は考えている」
と書いたが、いまだに私は信じている。

とても成功しているとは言い難い私の現状だが、自分で満足な人生を送れるというイメージがおぼろけながらもある。あると信じてる。そのイメージ図は一般的に「幸福である」といわれるものとは大きく違うかも知れないが、それについても私はなんにも思わない。思わないようにしている(笑)。

自分の能力に疑問を感じることは生きていて、賢明であればあるだけたくさん思うことだと思う。
しかし、その時に
「自分でこんな人間だと思ってしまえばそれだけの人間にしかなれないのです。」(ヘレンケラー)
これも前に書いたことだが、あくまでも「現状では」力不足だと、考えることが重要だと私は思っている。
まだまだ、人生を歩み始めたばかりの若輩者だが、これは確かだと思う。

一方でこんな言葉もある。

壁がつくられた訳を知るまで、
壊してしまうべきではない。

(英語)
You shouldn’t take the fence down
until you know the reason
it was put up.

(G.K. チェスタトン)


失敗してしまった場合、その訳を理解するまでは忘れてしまうのはもったいない。
敗戦は勝利よりも厳しいが、実によく目に見える形で自分の欠点を教えてくれる。
自分の中にイメージがあれば、失敗もイメージにむけて修正することは可能だ。しかし、無ければ向けるべき修正後の方向がわからず、なにもすることは出来ない。

夢を形にしてしまうことは怖い。
実行しなくてはならない、という強迫観念に襲われるからだ。少なくとも私にはそう思えた。
だが、だからこそ、形にした影響は大きい。
「なんのために生きているのか?」
この問いに迷いなく答えられるようになるからだ。
私はかなりの長期間答えられなかった。色々、やりたいことはあったが「これなのか?」という疑問がどの答えにもあったからだ。
それだけに、答えられるようになった時の感情はいまだに忘れることができない。

私は生きている間に本を書くことが生きる目標です。

「それだけ?」とか自費出版が容易になった今の時代では「すぐ達成できそう」とか思われるかもしれないが、私の目標はこれに間違いない。
書きたい候補も絞れず、書く技術にいたってはなまじ中途半端に手をつけているだけに、初めての人よりきっとたちが悪いだろう。知識も全く足りていない。
けれど、きっと書いてみせる。50年後にも同じことを言っているかもしれないが(笑)。それでも、だ。

夢や目標は自分を裏切らない。
自分が夢や目標を裏切るだけ。

(引用元不明)


もちろん、夢と言えるようなものを持っていれば偉いかというとそうではない。要は自分の人生に自信を持っていれば、きっと幸せな人生が送れるんじゃないだろうか。
プロ野球選手になることだけが夢じゃないし、巨万の富を手にすることだけを目標とすることもない。ビルゲイツ氏や、堀江氏が今幸せかというとそれも本人にしかわからないし、満足しているかというとこれも本人がどう思うか次第だと思う。

人の親として子が独り立ちするまでの20年を頑張るというのは、私なんかには到底、真似のできない大偉業だと最近、とくに思う。
ひとつの職に、ひとつの会社にほれ込んで、一生懸命に生きるということも。その職や、会社なりを全面的に信頼することが必要で、これも私にできるかと言われると、自信はない。


何も先の引用文などを重たく考えることはない。
自分のやってきたこと、自分がやろうとしていることを信じる。それだけだと思う。
自分を自分が信じてさえいれば、結果がどちらに転ぼうとまた動くことはできるはずだ。

あとは心と体を常に健康に保つよう、努力を怠らないことではないだろう。
健康と目的意識。これをもってさえいれば、プラスはもちろん、マイナスにぶち当たった時もなんらかの「糧」を得て、前に進むことができるんじゃないだろうか。
そう、私は思います。


asua



いつものように長い、追伸?余談?

先に引用した「松本紳助」なんか私の中では心を健康に保つ為のくすりだ。
「最近、なんか気分がぱっとしないなぁ」
そんなことを感じている人がいれば、見て笑えるビデオを借りるなりなんなりして、無理やりにでも笑うことだと思う。
ブームのお笑い関係のDVDなりなんなり、いくらでもあるだろう。

お勧めはダウンタウンのフリートーク集。何故かとあえて言えば、あれはほとんど社会や私たちの生活につながりのない話で笑いを作っているからだ。純粋に笑える。今、立っている位置とは全く関係のない場所での笑いだから。それに時間的な長さがしっかりあるので、最近のネタ番組のようにテンションが上がりかけたころにネタが終わる、なんて消化不良にもならない。
悲しいかな、見尽くしてしまった私としてはもう水曜日にやるダウンタウンの「ガキの使い」と「松紳」が週に一度の投薬となっているのだが・・・。それだけに、まだ見ていない人がうらやましい。身体に無害で効果抜群という最高の精神への処方箋が近くに転がっているんだから。
余談のまとめじゃないが、知らないということは何も悪いことばかりじゃない。これまでなにもしてこなかった、というのも何も悪いことばかりじゃない。とも思う。色々知るという楽しみをまだ先にとってあるわけだし、なんでもできるということでもある。もちろん、プラスばかりでもないが(笑)。あとは気持ちのもちようか。


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