ひと言解説 |
バイアウト と セットオフ |
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チームが選手を放出する時の方法のひとつで、ウェイバー方式はチームから選手への一方的な「解雇」なイメージなのに対し、バイアウトは双方の合意の下、時期や残りの契約をどうするかなどを話し合い、決定するもの。 バイアウトは、以下の点で合意に達した後に話し合われる 1.チームが選手をウェイバー方式で放出すること 2.ウェイバー期間が過ぎ、FAとなった後の補償(the compensation protection for lack of skill。そこでは”能力不足による解雇に対する補償”となっていました)を減らすか、なくすか 3.サラリーの支払いを双方が望むのであれば、延ばすか早めるか 4.チーム側のセットオフ(後述)を望むのなら無効とする ただ、「2」については、1月10日を過ぎるとその時点で存在する契約は全て保証付きとなり、基本給は全額が支払われることが決まるが、契約最終年に限り、合意に至った場合は無効にしても構わないとなっている。 バイアウトされた際のサラリーキャップへの計上については、双方が合意したバイアウト額がその数値となる。 複数年契約が残っていた場合は、もともと残っていた契約額の割合に応じて決定する為、この場合は双方が支払いを早めたり先延ばししたりしていても、サラリーキャップへの計上は変わらない。 セットオフ セットオフとは、保証された契約下にある選手をバイアウトではなくウェイバー方式で放出し、その期間後にFAとなり、その後に新たなプロチーム(NBAに限らず)と契約した場合に、元の所属チームが選手に対して支払うサラリーを減額、もしくはなくしてしてしまうこと。 その額は選手が新たなチームと結んだ契約から、その選手のNBAでの最低保障給を引いた額の1/2までとなっている。 例えば、新たな契約が100万ドル、選手のNBAでの最低保障給が50万ドルなら、引いた差額の1/2で、25万ドルまでの減額が認められる。 このセットオフに関するサラリーキャップ計上への影響は、補償された額は全額がサラリーキャップに計上され、保証されていなかった場合でもロスターにいた時期の分が計上されるので、影響はない。 |
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