ひと言解説 |
BYC ベース・イヤー・コンペンセーション
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サラリーキャップを超えているチームが新たに各種の例外条項を用いて選手と契約し、その選手の新しい契約の1年目のサラリーが前年比で20%以上増えた場合、この選手はBYCというトレードに関する条項が適用される。 BYCの選手は前回の契約の最終年のサラリーの50%、もしくは新契約1年目のサラリーの50%の金額がBYCの金額となる。 つまりは、トレードの際にその選手のサラリーとして計算される金額がこのBYCとなるということらしい。 このルールは長期大型契約を交わした選手が契約1年目にトレードされることを防ぐことが目的で、1年間有効。 例を挙げると、シカゴ・ブルズのアンドレス・ノシオニは今シーズンBYCが適応されるため、今シーズンのサラリーが850万ドルだが、ブルズは425万ドルまでのサラリーの選手しか獲得できないということ。(ノシオニの昨シーズンのサラリーは303万ドルで優に昨シーズン比で20%以上上昇している) しかも、トレード先がサラリーキャップを超えているチームだとすると、そのチームが獲得できる選手は「放出選手のサラリー×125%+10万ドル」までとされており、ちょうど425万ドルの選手がいて、その選手を放出したとしてもサラリーが541万2500ドルまでのプレイヤーしか獲得できない。 このため、BYCが適用されている選手のトレードは現実的にはかなり起こりにくい。 HOOP2004年8月号、特別付録より (注:この号につきまして、HOOP誌に問い合わせましたところ、もう残っていないということで、販売はできないとのお返事を頂いております) |
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