ひと言解説                      


クオリファイイング・オファーと制限付きFA

流れとしては、

1.チームがプレイヤーに対してクオリファイイングオファーというルーキー契約の1年延長のようなオファーを出す。
2. 選手はその1年契約を結ぶか、拒否して制限付きFAとなる。
3.契約交渉を行い、他チームと合意に達すれば、その条件を自チームに出す。(これを「オファーシートにサインする」と言う)
4.オファーシートが出されてから(確か)7日以内にプレイヤーと他チームが合意した条件を飲むのであれば、プレイヤーとその条件で再契約できる。そうでない場合は当然、合意した両者が契約となる。
5.契約交渉がまとまらず、クオリファイイングオファーで1年間の再契約を結び、1年はそのチームでプレーし、来年オフに改めて制限のないFAなる。
 ただ、このクオリファイイングオファーで契約したプレイヤーは、トレードする際に、プレイヤーの同意が必要となる。
 クオリファイイング・オファーをチームが各プレイヤーに出すことにより、各プレイヤーは「制限付きFA」となる。

 この「制限付きFA」と言うのは、他チームから高額なオファーが出されたとしても、元所属チームがその条件以上のオファーを出すことでチームに残留させることが出来ると言う「制限」のついたFAのこと。このルールでは、元所属チームはプレイヤーと他のチームとの契約が合意に至ってから1週間以内(旧CBAでは15日以内)にその条件を飲み、プレイヤーを残留させるかどうかを決めなければならない。
 ちなみにプレイヤーは、この制限付きFAのまま、FA市場にうって出るか、それとも1シーズン、現状の契約のままで我慢し、次のオフに制限のないFAとして、市場に出るかと言う判断を迫られる。


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